みなさんこんにちは、はぴです。
Ryzen Embedded V1605Bを搭載したNANO-ITXサイズの極小マザーを弄っています。
前回は起動確認を行っておりました。
USB起動によりWindows 10をインストールしましたが特に問題もなくインストール出来ました。
Windowsをインストールした直後のデバイスマネージャーです。
Vegaグラフィックスが認識しない他、認識しないデバイスがちらほらあります。
AMDのサイトよりRyzen Embedded V1000プロセッサ用のCatalystドライバを適用します。
グラフィックスが「Vega 8 Graphics」と認識されます。
CPU-Z
Raven RidgeベースのAPUであることがわかります。
Ryzen 5 2400G/2200Gの系統に属する低消費電力版のAPUです。
Athlon 200GEシリーズよりも贅沢な仕様なところがカッコいいところ。
メモリクロックはDDR4 2400の対応ですが起動中はこまめに変動している様子です。
CPU-Zのベンチマークでは良好な成績
UDOO BOLT Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)
CINEBENCH R15 SCORE
OpenGL 47.08fps
CPU(Multi Core) 487cb
CPU(Single) 134cb
UDOO BOLT Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)
ファイナルファンタジーXIV漆黒の反逆者 標準品質(デスクトップPC) 1280x720
SCORE 5582(とても快適)
UDOO BOLT Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)
ファイナルファンタジーXV 標準品質 1280x720
SCORE 1613(動作困難)
TDPが25Wと低い割にはCINEBENCH R15の結果は群を抜いています。
4コア8スレッドのCPU性能はしっかりと引き出しています。
FF XIVの結果も良好な値です。
1280x720の解像度ではAthlon 200GEに匹敵するGPU性能となります。
ちなみに、フルHD1920x1080の解像度になると快適プレイは厳しくなります。
FF XVでは、残念ながら「動作困難」><
このクラスのAPUでは、プレイ出来ません。
最後に消費電力のおおよその値です。
UDOO BOLT Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)
消費電力 Windowsアイドル時 22.9W
CINEBENCH R15実行時 37.3W
FF XV実行時 38.3W
FF XIV実行時 38.8W
消費電力については最大でも40Wを超えない程度となりました。
INTEL製品はおおむね30W近辺の値ではありますが、性能差を考えるとUDOO BOLTに搭載されているRyzen Embedded V1605Bはとても魅力的なAPUです。
AMD製品と比較しても消費電力は大きく低減されていて性能比が改善されています。
AMD低消費電力系のKabiniコアやCarrizoコアよりもワットパフォーマンスは良好になっています。
Ryzen Embedded V1000シリーズの中で、消費電力とAPUコア性能を考えるとV1605Bがバランスが良いように思えます。
4コア8スレッドでTDP 12W~25WなのでオンボードなMINI-ITXマザーが登場すれば大人気になりそうなんですが、どうでしょうか?
AMDも低消費電力系のラインナップを拡充するとのことですし今後が楽しみです。
みなさんこんにちは、はぴです。
日中は汗かく暑さと陽射しですが、吹く風は涼しく心地よく、朝晩の寒さが今年の暮れを感じさせます。
9月に出るはずだったRyzen 3950Xも11月に延期となりましたがそれもそれ。
前々より目をつけて動向を追っていたブツがようやく届きました。
ACアダプタや、S-ATAケーブルや、WiFiパーツと一緒に届いたそれは・・・
Udoo Boltと呼ばれるNANO-ITXサイズのマザー、CPU付き。
丁寧に梱包されて届きました。
12cm角の大きさに、ZenコアとVegaコアが載っかっちゃってます!!!
Ryzen Embedded V1605Bと呼ばれる、4コア8スレッドのZENコア(2GHz/最大3.6GHz)にRadeon Vega 8(1100MHz)コアが搭載されています。
CPUコアだけ見ればRyzen 5 2400Gのクロックを下げたもの。GPUコアだけ見ればRyzen 5 2200GのGPU相当となっています。
それでいてTDPを12W~25Wになるように調整したAMD低消費電力CPUの集大成と言えるのではないでしょうか。
ボードの大きさはNANO-ITXサイズ!!!
普通のMINI-ITXサイズよりもとても小さいサイズになっております。
INTEL製品では、NUCや、MINI-STXサイズなど充実したラインナップを展開しています。
AMD製品ではほとんど見当たらなく、最近になりMINI-STXサイズのDeskmini A300が発売されたのが記憶に新しい話題でした。
AMDのAPUはどうしても発熱が多く消費電力もちょっと高めな傾向にあり、コンパクトにPCを組んでも冷却にも気を使いながら自作PCしていました。
Athlon 200GEは低消費電力なAPUとして使いやすくなり私もオーディオPCとして一日中動きっぱなししていても元気に動作しております。
筐体はほんのりと温かくなっておりますが、大丈夫そう・・・^^;
このUdoo Boltに搭載されているRyzen Embedded V1605BはTDP12~35Wと、Athlon 200GEのさらに下のTDPとなっていて、省電力と性能がとても楽しみでした。
こちらは、背面にあたる部分です。左から、オーディオ関連のヘッドフォン/SPDIFコネクタ、HDMI 2.0aポート×2(4096x2160/60Hz)
USB Type-Cポート×2 こちらのType-CはDisplayport Alternate Modeに対応していて4096x2160/60Hz出力に対応しています。
Type-Cの規格はUSB 3.1 Gen2に対応していると思われます(要検証)。Power Deliveryは20V/3A(60W)に対応。
次にRealtek RTL811G Gigabit Ethernet LANコネクタ。
最後に電源コネクタ(ACアダプタ DC19V-3.15A 60W)となっています。
上面に白く見える3個のコネクタはGroveコネクタ、Seeed社のGrove規格のセンサー類を接続出来ます。
ラズパイやArduinoで使えるセンサー類がこのマザーでも使えるわけですね(よくわかっていません)。
そのコネクタの基板下側にはS-ATA電源コネクタと、S-ATAポートが1個。
その隣に、上下黒いコネクタが基板半分ほど占有していますが、Arudino Leonardo互換のI/Oピンヘッダとなっています。
こちらは、ATMEL社製のATmega32u4コントローラーを介して制御できるようになっています。
Arduinoやラズパイみたいに遊べますよ~とのことです。
こちらが、正面側になります。一番左側の白いピンは電源やLED等の内部ピンヘッダ、その隣に小さな電源スイッチがあります。
その隣の小さな黒い部品がありますが、赤外線センサー。
さらにUSB 3.1 Type-Aポートが2個、オーディオコネクタとなります。
中ほどの2個の白いコネクタは、内蔵用左右スピーカーの接続コネクタ。
ボード裏面です。
左上には、Socket 3 Key MのNVMe PCI-e x4 Gen 3対応スロット。
下側には、Socket 2 Key Bの(S-ATA SSDもしくは、PCI-e x2対応)スロット。
さらに、Socket 1 Key EのWiFi + Bluetooth用のスロットとなります。
メモリは、SO-DIMMが2スロット。DDR4 2400MHz最大32GBまでの対応です。ECCメモリにも対応。
OCにはBIOS設定にて「Advanced」ー「AMD CBS」ー「UMC Common Options」ー「DDR4 Common Options」と辿ることで設定は出来るみたいです。
しかし、「OCするとシステムにダメージを与えて壊れるかもしれないけどいいの?」的なメッセージが出てYES/NOの選択を選ばされます。
この大きさのマザーで無理するんじゃないぞ?ってな意思表示がされています。
ACアダプタも一緒に依頼しました。
19V 3.15A 65W仕様の物。
PSEマークもありますので国内仕様OKのようです。
USB Type-Cコネクタを使用してPowerDeliveryによる電源供給も可能です(試しました。)60Wの給電が出来れば起動します。
究極のところUSB Type-Cコネクタにハブをつなげてそちらにキーボードやマウス、ディスプレイも接続しておけばこのUdoo BoltとはUSB Cケーブル一本を繋ぐことでシステムを構築することも出来そうです。
電源ボタンはこちらの(ドライバーの先)小さなスイッチです。
専用のケースも入手したのでこちらのボタンも合うように作られています。
特に派手な騒音はせず、ファンは回転せずに起動。
とても静かに起動します。
最初はいきなりBIOS画面に・・・(OSも何も入っていないので当然?)
こちらが「Main」
こちらが「Advanced」項目
ずらずらずら~と項目が並べてあります。
先ほどのメモリOC関連は一番上の「AMD CBS」から入っていきます。
「Chipset」項目
「Security」項目
「Boot」項目
内蔵するeMMCからも起動可能。
「Save & Exit」
一般的なAM4マザーボードと同じようなことができます。
PCI-e x4 Gen3のスロットは、NVMe専用となっています。
こちらにOS用のSSDを搭載。
取り付けるネジが今までの物よりも大きくてドライバーが合わせやすいです。
ちなみに、USB Type-C専用のハブがプレゼントされて来ました。
Gigabit LANとUSB 3.1ポートが3個、普通にOSをインストールしようとするとマウス・キーボードでUSB Type-Aコネクタが埋まってしまうため便利です。
サクサクっとWindowsをインストール中です。
ザックリですが検証を行っていきます。
Ryzen Embedded V1000シリーズをオンボードにしたMini-ITXマザーとか市販されないかなぁ?とか考えながらこのUdoo Boltで遊んでみたいと思います。
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