はぴの自作カフェ 2nd

子育てと仕事に勤しみながら自作PCを模索する漢の日常

ついに来た!!!Ryzen Embedded V2718搭載のMINI-ITXマザー AIMB-229~実力編

2022-10-15 08:24:41 | 低消費電力APU

こんにちは、はぴです。

ZEN4コアのRyzen 7000シリーズが9月末に販売されて盛り上がっているのでウキウキしています。
Ryzen 7950Xなどをポチってしまっていたりするんですが、性能も良ければ消費電力もそれなりに・・・でCPU温度も95℃を目指しパワー全開したりするみたいです。
マルチコアを含めた性能に合わせて、発熱や消費電力も比例するような気がしますね昨今のCPUの進化。
・・・まぁ、爆熱のFX-9590に比べたらまだまともでしょうか?~あれは性能は出なかったなぁ(遠い目)

さて、前回Ryzen Embedded V2000シリーズのV2748を搭載するMINI-ITXマザーAIMB-229を紹介しました。

今回はその実力をざっくりと調べてみました。
*今回ベンチマークを一新しました。
CINEBENCHはR23に、ファイナルファンタジーベンチマークは暁月の終焉ベンチマークに変更しております。
そのため、GIGAIPC mITX-1605Aも計測しなおしたものを一緒に載せております(前の記事での性能はこちら)。

先ずはCPU-Zでの素性から、25WクラスのAPUとしてはZEN2コアを8コア16スレッド有します。
JuagarコアなKABINIマザーや、CarrizoではないCarrizo-LコアなA68N-5600Eマザーとかは当時は低消費電力マザーとして紹介しましたがいずれも4コア4スレッドでした。




メモリはDDR4-3200MHz駆動を実現。前世代のRyzen Embedded V1000シリーズでは、DDR4-2400MHzが標準でした。




内蔵のGPUは「AMD Radeon Graphics」とは言ってもVegaコアを使用しているので前世代と同じ構成半導体プロセスが進んでいるので性能は良くなっているらしいです。




続いて各種ベンチマークを回してみます。
cTDP設定についてですが、AIMB-229でのUEFI設定では種類が多く搭載するAPUの定格以外の設定も出来るようになっていました。
とはいえ、低消費電力を目指すのが目的なので定格以内の設定を計測しました。

1.12W POR Configuration - 1 Commercial/Consumer ← 今回の設定cTDP12W
2.15W POR Configuration - 2 Commercial/Consumer ← 今回の設定cTDP15W
3.25W POR Configuration - 3 Commercial/Consumer ← 今回の設定cTDP25W
4.35W POR Configuration - 4 Consumer
5.45W POR Configuration - 5 Consumer
6.54W POR Configuration - 6 Consumer
7.Auto

上記7項目のうち上位3項目、cTDP12W、cTDP15WそしてcTDP25W設定を使用しております。

CINEBENCH R23についてはマルチ約10分間ぶん回して計測しました。

cTDP12設定 CINEBENCH R23の結果

CPU(Multi Core)  4770pts
CPU(Single Core) 1161pts



cTDP15設定 CINEBENCH R23の結果
CPU(Multi Core)  7343pts
CPU(Single Core) 1151pts



cTDP25設定 CINEBENCH R23の結果
CPU(Multi Core)  8751pts
CPU(Single Core) 1221pts




cTDPの設定により性能はリニアに上昇しています。
cTDP25W設定では、マルチ8751と旧世代だったらハイエンドに近い性能に!
cTDP12W設定でもZENコアのGIGAIPC mITX-1605Aを凌駕する性能です。
シングルコア性能がどの設定でも1000ptsを超えていてます。
ZEN2コアがZENコアよりも進化しているのがわかります。





つづいて3DMarkのFireStrikeとTimeSpyのベンチ結果

cTDP12W

3DMARK Fire Strike SCORE - 2166
    Graphics - 2368
    Physics   - 11835
    ALL        -   756
3DMARK Time Spy SCORE -  957
    Graphics -  848
    CPU     -    3599

cTDP15W

3DMARK Fire Strike SCORE - 3018
    Graphics - 3305
    Physics   - 15753
    ALL        -  1055
3DMARK Time Spy SCORE - 1147
    Graphics - 1006
    CPU     -    5663

cTDP25W

3DMARK Fire Strike SCORE - 3305
    Graphics - 3645
    Physics   - 20709
    ALL        -  1117
3DMARK Time Spy SCORE - 1257
    Graphics - 1100
    CPU     -    6730

TimeSpyベンチマークに関してはcTDP設定に比例してGIGAIPC mITX-1605Aからも順当に性能が上がっています。
Fire StrikeではcTDP12W設定ではmITX-1605Aより悪くなります。





ファイナルファンタジーベンチマークの結果


cTDP12設定 FINAL FANTASY XIV 暁月の終焉ベンチマーク

1280x720 高品質(デスクトップPC)SCORE     4201(普通)
1280x720 標準品質(デスクトップPC)SCORE     6480(やや快適)
1920x1080 高品質(デスクトップPC)SCORE     2575(設定変更を推奨)
1920x1080 標準品質(デスクトップPC)SCORE     4369(普通)



cTDP15設定 FINAL FANTASY XIV 暁月の終焉ベンチマーク

1280x720 高品質(デスクトップPC)SCORE     5098(普通)
1280x720 標準品質(デスクトップPC)SCORE     6816(やや快適)
1920x1080 高品質(デスクトップPC)SCORE     3074(設定変更を推奨)
1920x1080 標準品質(デスクトップPC)SCORE     4648(普通)

cTDP25設定 FINAL FANTASY XIV 暁月の終焉ベンチマーク

1280x720 高品質(デスクトップPC)SCORE     5585(普通)
1280x720 標準品質(デスクトップPC)SCORE     7702(やや快適)
1920x1080 高品質(デスクトップPC)SCORE     3187(設定変更を推奨)
1920x1080 標準品質(デスクトップPC)SCORE     5165(普通)


こちらは、3DMARKの結果とは少し違ってmITX-1605Aをすべて上回っています。
一番荷の思い1920×1080の高品質(デスクトップPC)がすべてのcTDP設定で設定変更を推奨となりました。
1920×1080標準品質では、普通に遊べると思われます。




最後に消費電力の計測結果です

3DMARK FireStrikeの結果~cTDP12W設定ではmITX-1605Aを下回る~を考慮に入れてもcTDP12W設定が驚きの低消費電力を示しているのがわかります。
ほぼすべてでmITX-1605Aを上回っていながら消費電力が低い!
おおむね40Wを超えないのは優秀なワットパフォーマンスと言えます。ACアダプタ駆動には最適ですね。
次にcTDP15W設定では50W近辺。おおむね60W以内に収まる消費電力量となります。
こちらもACアダプタ駆動出来そうです。
cTDP25W設定では、性能も大きく上昇しますが、70W程度。おおむね80W以内とACアダプタ駆動は出来そうですが消費電力は30W近く多くなります。
低消費電力PCを構成するうえではcTDP12W設定かcTDP15W設定が良好だと思えます。


*電源:CORSAIR SF450を使用。

ZEN2コアなRyzen Embedded V2000シリーズが流通するようになってAMD系の低消費電力APUがさらに面白いことになりそうです。
発表から市場流通まではだいぶ時間が経ってしまいましたがRyzen Embedded V2000シリーズを搭載したPCがさらに登場してほしいです。

・・・しかしRyzen Embedded V3000シリーズが発表されているので時すでに遅し?の感・・・

V3000シリーズのMINI ITXマザーを楽しみにしている自分がいます・・・


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ついに来た!!!Ryzen Embedded V2718搭載のMINI-ITXマザー AIMB-229

2022-09-26 13:33:26 | 低消費電力APU

お久しぶりです、はぴです。
巷ではAMDの新CPU Ryzen 7000シリーズの発売が間近となりAM4ソケットシステムの一新が期待されています。
世界情勢も大きく流動した今年も残すところ後半戦になってしまいましたがテクノロジーの進化は止まらず続いております。

そんななか、おおよそ2年前の2020年11月24日発表されていた「Ryzen Embedded V2000シリーズ」を搭載したマザーがようやく到着しました。
Ryzen Embedded V2000シリーズはZen 2コアを搭載するAPU Ryzen 4000Gシリーズをベースとした組み込み向けAPUです。
低消費電力向けなAPUも用意されているのがポイントです。ACアダプタ駆動も出来そうなより低消費電力でそれなりの性能となるシステムを組むのが捗りますね。


・・・で、一番大事なポイントはRyzen Embedded V2000シリーズは「Windows 11」に対応するということであります。
Windows 11に必要なTPMがサポートされています。


そして、今回紹介いたしますのはこちら、Advantech AIMB-229(搭載APU Ryzen Embedded V2718)!




付属品はこちら、
S-ATAケーブル 1本
S-ATA電源ケーブル(マザーボードから給電) 1本
2股シリアルポートケーブル 1本
1ポートシリアルポートケーブル 1本
バックパネル
M.2取付ネジ 2個
M.2取付台座 1個
ATX電源ケーブル5Vパワー用
その他、簡易取説など




今回嬉しかったのはATX電源から電源スイッチ部分だけを取り出すコネクタケーブルがついていたことです。
この辺のマザーは電源コネクタがEPS12VのみでADIVAケースに改造した記事ではGIGAIPC mITX-1605Aも同じEPS12Vしか電源コネクタがなかったために「アイネックス ATX電源検証ボード」を使用して電源部分を構成しました。
これがあればよりスッキリ電源と繋げることが出来るので有難いです。





そして、こちらがAIMB-229マザーボード。




Ryzen Embedded V2718 APUです。
V2718は8コア16スレッドのZen2コアを搭載
ベースクロックは1.7GHz
1コア最大クロックは4.15GHz
L2キャッシュ4MB
L3キャッシュ8MB
DDR4 3200MHz(ECC対応)
Radeon Graphics(GCN) 7コア
GPUクロック1.6GHz
TDPは10~25W

前世代のRyzen Embedded V1605Bの後継に位置付けられているようです。
比較してみますと

  Ryzen Embedded V2718 Ryzen Embedded V1605B
製造プロセス 7nm 14nm
コアアーキテクチャ Zen2 Zen
コア数 8 4
スレッド数 16 8
ベースクロック 1.70GHz 2.06GHz
最大クロック(1コア) 4.15GHz 3.60GHz
L2キャッシュ 4MB 2MB
L3キャッシュ 8MB 4MB
内蔵GPU AMD Radeon Graphics AMD Radeon Vega 8 Graphics
GPU最大クロック 1.6GHz 1.1GHz
GPUコア数 7コア 8コア
TDP 15W 15W
cTDP 10-25W 12-25W
DDR4メモリ 3200MHz 2400MHz
ECC対応
PCIe Gen3(20レーン)x8+x4x3 Gen3(16レーン)GFXx8+GPPx8
映像出力 HDMI2.1 DP1.4 eDP1.3 HDMI2.0b DP1.4 eDP1.4
SATA 2 2
NVMe 最大2 対応

と、同じ消費電力ながら倍のコア数スレッド数を持ちキャッシュや、GPU、メモリ等々スペックアップしております。




メモリはDDR4 SO-DIMMソケットを2スロット
DDR4 3200MHzまでの対応で最大64GB(32GB×2)ECC対応してます。




外部電源にはDCジャックが搭載されていてACアダプタをそのまま取り付ければ動作することもできます。
内部電源には、EPS12Vコネクタがありますのでこれで給電します。




メモリスロットの下側に白い3ピンのコネクタがありますが、これにATX電源からの5Vスタンドバイと電源スイッチのピンを接続することでシステムを起動させることが出来るようになります。




バックパネル部分、左から
ACアダプタ用のDCジャック
HDMI 2ポート(HDMI 2.0準拠、最大解像度4096x2160@60Hz)
USB 3.2 Gen2 ×2ポート(Type Aポート)
USB 3.2 Gen2 x 2ポート (Type Cポート Displayport対応DP++ 最大解像度4096x2160@60Hz)
USB 3.2 Gen1 x 2ポート
GbE LAN 2ポート(Realtek 8111H)
Audioポート(Line Out + Mic/Line in)




PCI-Eスロットx8レーンですが、スロットに切り欠きがあるので16レーンのスロットも取り付けることが出来ます。
M.2(M-Key 2242/2280)
M.2(E-Key 2230)
M-Key M.2スロットはNVMe SSDにも対応しています。
S-ATAポートは2個




S-ATA電源ポートも2個ありますが、付属ケーブルは1本となっています。
ファンはCPU用も含めて3個取り付けることが出来ます。





マザーボード背面。
裏側にも部品がびっしり。




さて、その性能はどのくらいになるのか!
今回使用するベンチマークを一新しました。

ただいま計測中であります。
少々お待ちください!!

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AMD環境でAC駆動を考える その10 ~ Ryzen 5700GにてcTDPを試してみた

2022-03-19 09:30:26 | 低消費電力APU

みなさん、ご無沙汰しております。絶賛記事停滞中であります。
巷では、コロナも6回目の流行も落ち着きつつ?ある中で世界情勢も不穏だったりしております。
まだ3回目のコロナワクチンの通知がこない、はぴです。

Ryzen APUシリーズのcTDPが魅力的で弄るつもりだったんですが、メインPCやノートPCで事足りるようになっていました。
フルで時間を確保するのをサボっていたわけです。言い訳はいっぱい・・・

低消費電力でそれなりの高性能なCPUを探すにインテル製も強力なライバルがいるとは思います。
でも、グラフィックス性能の優秀さではAMDも負けていません。
今年にはグラフィックスにRDNAコアを搭載するRembrandtなRyzen 6000シリーズがモバイル向けにお目見えします。
可能であればデスクトップにも発売されてほしいものです。・・・それはRyzen 7000シリーズになるでしょうか?

で、Ryzen 5700GにてcTDPを変えてみて性能と消費電力がどうなるのかザックリと調べてみました。

ちなみタイトルで自分のブログを探してみたら「AMD環境でAC駆動を考える その9 A12-9800EでAC駆動を目指す!
という5年前の2017年の記事からになるという更新さぼってました申し訳ありません。
それ以外の記事では、「低消費電力APU」で似たようなことをやっておりました。こちらは2年前。
Zenコアで低消費電力なRyzen EmbeddedというAPUでAC駆動なコンパクトPCが出来てしまいます。

それで主に音楽再生とラジコ再生を目的に亡Abee社のADIVA PCに組み込んだ自作PCは快適で現役です。

さて今回はRyzen 5700Gを使ってcTDPを変えてみた時の性能とシステム消費電力です。

測定環境
CPU: AMD Ryzen 5700G
MB: ASUS ROG STRIX B550-I GAMING BIOS 2603
MEMORY: TRIDENT Z RGB 3200GHz(16-18-18-38)
STORAGE: PLEXTOR PX-512M9PGN+
PSU: CORSAIR SF450
OS: Windows 10 Pro



この状態でCPUとメモリとSSDで電源と必要な配線をすればOS入れて完成します。
S-ATAケーブルでSSD接続しなくて良いだけでもすっきりですね。



cTDP設定をするにあたり、UEFI設定での項目がややこしいところにあります。
「Advanced」 - 「AMD CBS」 - 「NBIO Common Options」 - 「SMU Common Options」タブにある
「System Configuration AM4」という項目で設定するのですが、名称も少し変わっています。
1. 35W COMMERCIAL and CONSUMER - System Config 1
2. 45W COMMERCIAL and CONSUMER - System Config 2
3. 65W COMMERCIAL - System Config 3
4. 65W CONSUMER - System COnfig 6
5. AUTO
と5項目があり、65W設定については「COMMERCIAL」と「CONSUMER」の設定があります。
今回は消費者という意味のCONSUMERで65Wでの設定を行いました。
また、都合cTDPを3回変更することになるんですが3回目のUEFI設定画面で必ずハングアップしました。
その時はCMOSクリアを行い復帰して変更しています。

CINEBENCH R23の測定については、これ標準設定で約10分間ぶん回すようになっているんですね。
シングルとマルチそれぞれ10分間ほど、合計20分間かかります。cTDP設定があるので3セット^^;
無効にも出来たみたいですが、後になってわかりました。

cTDP35W CINEBENCH R23の結果

CPU SCORE(Multi) - 11185pts
CPU SCORE(Single) - 1498pts

cTDP45W CINEBENCH R23の結果

CPU SCORE(Multi) - 12184pts
CPU SCORE(Single) - 1510pts

cTDP65W CINEBENCH R23の結果

CPU SCORE(Multi) - 13594pts
CPU SCORE(Single) - 1492pts

cTDPの設定によりマルチコアの性能が良くなります。
シングルコアの性能は概ね同じ性能。




cTDP35W 3DMARKの結果

3DMARK Fire Strike SCORE - 3971
    Graphics - 4377
    Physics   - 22133
    ALL        -  1358
3DMARK Time Spy SCORE - 1583
    Graphics - 1389
    CPU     -    7654

cTDP45W 3DMARKの結果

3DMARK Fire Strike SCORE - 3974
    Graphics - 4372
    Physics   - 23747
    ALL        -  1356
3DMARK Time Spy SCORE - 1585
    Graphics - 1388
    CPU     -    8161

cTDP65W 3DMARKの結果

3DMARK Fire Strike SCORE - 4007
    Graphics - 4420
    Physics   - 26518
    ALL        -  1348
3DMARK Time Spy SCORE - 1585
    Graphics - 1385
    CPU     -    8777

3DMarkの結果はcTDPを変えても変化なく「あれ?設定変わってない?」とも思いました。
上記のcTDPそれぞれの3DMarkの内訳をみてみるとcTDPを35W,45W,65Wと設定するに従いCPUスコアが良くなっていきます。
しかしGPUスコアはcTDP設定では変わらないことから3DMARKスコアに影響を与えないものと推測されます。



cTDP 35W FFXIV暁月の終焉ベンチマーク

1280x720 高品質(デスクトップPC)       7121 やや快適
1280x720 標準品質(デスクトップPC) 10368 快適
1920x1080 高品質(デスクトップPC)     3813 設定変更を推奨
1920x1080 標準品質(デスクトップPC) 6196 やや快適

cTDP 45W FFXIV暁月の終焉ベンチマーク

1280x720 高品質(デスクトップPC)       7150 やや快適
1280x720 標準品質(デスクトップPC) 10496 快適
1920x1080 高品質(デスクトップPC)     3813 設定変更を推奨
1920x1080 標準品質(デスクトップPC) 6187 やや快適

cTDP 65W FFXIV暁月の終焉ベンチマーク

1280x720 高品質(デスクトップPC)       7059 やや快適
1280x720 標準品質(デスクトップPC) 10614 快適
1920x1080 高品質(デスクトップPC)     3782 設定変更を推奨
1920x1080 標準品質(デスクトップPC) 6160 やや快適

ファイナルファンタジー(FF XIV)暁月の終焉ベンチマークでも、3DMARKの傾向を引き継いでいます。
1280x720標準品質(デスクトップPC)での結果は、cTDP設定で35W,45W,65Wと変更するに伴いベンチマークの結果も良くなっています。
どの結果も10000台を越えて「快適」判定。
それ以外の解像度では、cTDP設定を変えてもGPU性能が変わらないことからベンチマークに大きな差がみられません。
1920x1080標準品質(デスクトップPC)が6000台の「やや快適」になり、フルHDで一定程度のゲーム性能を持つことがわかります。





cTDP設定で一番影響を受けるのがこの消費電力でしょう。
CPU性能を抑えることによって消費電力を下げるようにしており、GPU性能はそれほど変えていないように思われます。
概ね
cTDP 35W システム消費電力 80W以内。
cTDP 45W システム消費電力100W以内。
cTDP 65W システム消費電力130W以内。
ACアダプタ駆動は十分考えられる消費電力です。
cTDP 35Wの設定ともなると余裕をもって動かすことが出来ます(発熱は別ですが^^;)。




実際にケースに組み込んだRyzen Embedded V1605BはCPUファンがあっても温かくなっています(熱くはないです)。
もちろん熱暴走などの心配もなく動かしているので排熱を考えつつPCケースに組み込みましょう。
今回のベンチマークを基準にして他のAPUやGPUも測定していく予定(未定)です。


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GIGAIPC mITX-1605A Ryzen Embedded V1605B搭載のMINI-ITXマザー 実力編

2019-12-23 14:41:32 | 低消費電力APU

こんにちは、はぴです。

Ryzen Embedded V1605B搭載のMini-ITXマザー「mITX-1605A」のベンチをサクッとまわしてみました。
NVMe SSDがOS起動用にインストール出来ず、SATA SSDへのインストールになります。
インストール自体も特にトラブルもなくWindows 10は問題なく起動します。

CPU-Zでの素性もモバイル系のRyzen APUであることが見て取れます。




メモリについては、DDR4-2400MHz駆動が標準のようです。
メモリのOCに関しては試していません。





内蔵GPUにはRadeon Vega 8 Graphicsを搭載。NCUは8基(SP512基)のVegaコアを搭載。最新のNaviコアではありません。





CPU-Zでのベンチマークの結果は、以下の通りです。同じAPUを搭載するUDOO BOLTをマルチで上回る性能となっていますが、近い性能地であり同等性能とも言えます。





GIGAIPC mITX-1605A Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)
CINEBENCH R15 SCORE

OpenGL               51.84fps
CPU(Multi Core)  606cb
CPU(Single)         129cb





GIGAIPC mITX-1605A Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)

ファイナルファンタジーXIV漆黒の反逆者 標準品質(デスクトップPC) 1280x720
SCORE  5915(とても快適)





GIGAIPC mITX-1605A Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)

ファイナルファンタジーXV 標準品質 1280x720
SCORE     1901(動作困難)





CINEBENCH R15の結果は4コア8スレッドのZENコアを搭載するだけありmITX-1605Aはマルチで600ポイントをマーク。
同じAPUを搭載するAIMB-228は目も当てられない低い性能となっています。

UDOO BOLTよりも高い性能。mITX-1605AがMINI-ITXサイズのマザーなのでUDOO BOLTはサイズが小さく発熱を処理しきれず性能が落ちるのではないかと思われます。





FF XIVベンチはとても快適。1280x720という解像度であれば、十分に遊べる範囲かと思われます。





FF XVベンチでは、このクラスのAPUではそもそも「動作困難」なベンチ結果ではあります。
Ryzen Embedded V1605BのGPU性能はこのクラスでは高性能な部類になります。





最後に消費電力です。

GIGAIPC mITX-1605A Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)
消費電力 Windowsアイドル時 24.5W
CINEBENCH R15実行時 42.4W
FF XV実行時 46.1W
FF XIV実行時 47.5W

最大で50Wを超えない値となりました。同じRyzen Embedded V1605Bを搭載するUDOO BOLTやAIMB-228は40Wを超えない程度で10Wほど高めの値です。
Athlon 200GEを搭載するMini-ITXマザーに近い消費電力ではありますが、性能はmITX-1605Aの方が高くワットパフォーマンスが良好となっています。





mITX-1605AはRyzen Embedded V1605Bを搭載するUDOO BOLTと似たような性能を追求する設計となっており、性能に比例して50Wを超えない程度の消費電力となっています。
UDOO BOLTは40W程度の消費電力ですがボードが小さいことを考えるとこちらも優秀なシステムといえます。
同じRyzen Embedded V1605Bを搭載するAIMB-228は消費電力が30W前半となっていますが、性能も大幅にスポイルされていて設計思想の違いがありそうです。

今回のmITX-1605AはAthlon 200GEを搭載するMini-ITXマザーと似たような(やや低めとも言える?)同等程度の消費電力です。
それでいて4コア8スレッドのZENコアを搭載するmITX-1605Aの性能はAthlon 200GEよりも高く、ワットパフォーマンスはAMD低消費電力系CPUの中では随一のAPUであると思われます。

GIGAIPC社はGIGABYTEからスピンオフした会社です。GIGABYTEマザーボードの設計のノウハウも持っている会社が製造したのがこのmITX-1605Aです。


今後、Ryzen Embedded Vシリーズを搭載するMini-ITXマザーがどんどん登場してほしいです。



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GIGAIPC mITX-1605A Ryzen Embedded V1605B搭載のMINI-ITXマザー

2019-12-21 09:37:18 | 低消費電力APU

みなさん、こんにちははぴです。
年末も押し迫ってきて今年も慌ただしく過ぎていく感がありますが、いかがお過ごしですか?

AMDのCPUが大躍進の年で話題に事欠かなかった一年でしたが、GPUに関してはいまいちパッとしない年でもありました。
GPUのワットパフォーマンスではNVIDIAに一日の長があり性能も消費電力もいまいちアピール出来ないRADEONのような気がします。来年はどうなるでしょうか?

ここ最近の注目は「Ryzen Embedded Vシリーズ」です、4コア8スレッドのZENコアを採用しながら15~25WクラスのAPUとなる1605Bは使い勝手がよさそうに思います。
そんなRyzen Embedded Vシリーズを採用するMINI-ITXサイズのマザーボードがちらほら出始めてきております。
その中でも、なかなか優秀そうなマザーボードを見つけてしまいました。

GIGAIPC社製のRyzen Embedded V1605B搭載Mini-ITXマザー「mITX-1605A」です。
バックパネルの入出力には電源ジャックDC12~24V、COMポート2個、Displayport(4096x2160@60Hz)4個、USB 3.0×4個、Gigabit LAN×2個(Realtek RTL8111HS)Audioポート(Line in、Line out、Mic in)があります。





DC電源ジャックとともにマザーボード基板上に4-pin ATX電源端子を装備。
S-ATAコネクタは1個ですが、M.2 S-ATA SSDを搭載することを考えれば、必要最小限です。





写真下側の右端に見えるS-ATA端子の左隣には、USB 2.0ヘッダピンが3個、合計6ポートを装備。
その左側にある白い2つのコネクタがCOMポート。その上にある1つの白いコネクタがGPIOコネクタ。
その上のフロントパネルヘッダが通常使う電源オンオフスイッチや、リセットスイッチ、電源LED等の端子になります。






フロントパネルヘッダはGIGABYTE系らしく色分けで区別がつくようになっています。






メモリスロットは、SO-DIMMタイプ、DDR4-2400MHzに対応します。
CPUクーラーは、標準で付属していますが、低背タイプのバックパネルと高さが同じくらいのものです。





PCI-Eスロットは、Gen.3 x8レーン対応。形状はx16タイプになっています。
その上に、M-Key M.2スロットが搭載されています。M.2 SSDに対応しますが、S-ATAのみ(NVMeには対応していません。

PCI-Eスロットへの変換アダプタを使用したNVMe SSDでもOS起動は出来ませんでした。ストレージとしての認識は出来るみたいです。




黒いソケットが、M.2 E-keyスロット
その上の白いソケットのほうがMini PCIスロットです。





マザーボード裏面にも部品が実装されています。





S-ATAタイプのSSDとメモリを載せるだけでシステムが組めます。





APUが表面実装されているのでCPUクーラーが特殊な形状になってしまいますが、今回GIGAIPC mITX-1605Aに搭載されているCPUクーラーは高さが低いコンパクトサイズのものです。
瞬間で発生したファンの騒音はサーバー機に使用されているような音でしたが、高負荷でない使用時には気にならないものでした。


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