はぴの自作カフェ 2nd

子育てと仕事に勤しみながら自作PCを模索する漢の日常

EPYC

2018-03-17 15:39:23 | サーバー機

こんにちは、相変わらず花粉症で鼻グズグズ中のはぴです^^

去年ZENコアベースのRyzenが発表・発売されましたが、サーバー向けにもOpteronの後継としてZENコアの「EPYC」シリーズが投入されていました。

・・・捕獲してみました。





マザーは先に到着済みでしばらくお飾り状態でした。





SP3ソケットと呼ばれるものですがTR4ソケットと形状が同じものです。
とはいえThreadripperなCPUは搭載不可能。




こんな組み込みになります。KGPE-D16+Opteronを彷彿とさせます。





CPUクーラーはNOCTUAのNH-U14S TR4-SP3を使用。TR4クーラーと互換性がありますので、TR4対応クーラーはSP4対応でもあります。





Windows 10はサポート外のようですが、インストールも出来、起動も問題ありません。暗号化コントローラーなるドライバが認識されませんがそれ以外は正常に認識されている様子。





Radeon Vega Frontier EditionはEPYCシステム上だとクロックが正常に認識されず;;








NUMAノード数としては、8個になります。
コア数は64コア、スレッド数は128スレッド。




CINEBENCH R15を回してみました。

EPYC 7501
CINEBENCH R15
OpenGL      84.99fps
CPU-Multi    5779cb
CPU-Single    118cb

Opteron 6376 64コアのCINEBENCH R15はMulti 2058cb(Single 46cb)だったのでIPCの向上はAMD CPUにとっては一番良い結果をもたらしているといえます。





消費電力
Windows 10起動後 アイドル時 167.4W
CINEBENCH R15 負荷時   469.5W

CPUの負荷で500W近い消費電力となります。
GPUの負荷はさらに上乗せとなりますので、1000Wクラスの電源は必要不可欠ですね。



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Ryzen 5 2400GでのcTDP35W設定で100W以下になる!?

2018-03-15 16:27:38 | AMD APU関連

はぴです。只今、花粉症に反応しまくり中です!^^;




マザーAsRock X370 Gaming ITX/AC(BIOSバージョン4.43beta)
メモリDDR4 CORSAIR CMK16GX4M2A2666C16(2666MHz動作A12-9800Eでは2400MHz動作)
*新RYZEN CPU(Pinnacle Ridge)対応の4.50 BIOS(2018/03/06)が公開されました。
当記事はBIOS 4.43での検証となります。ご了承ください。

このマザーのBIOS設定ですが・・・
Advanced - AMD CBS - NBIO Common Optionsというタブに
System Configuration項目があってですね。

Ryzen 5 2400GのTDPが変えれます@@
いわゆるConfigurable TDPが可能になっています。

しかも、35W、45W、65Wと3通りの変更が可能。
スペック的には確か45Wと65Wのはずでした。





というわけで、cTDPを変えてみた時のRyzen 5 2400Gの性能と消費電力を見てみたいと思います。
Configurable TDP設定はAMD CBSタブの設定なのでOC TweakerのOC Mode Change Switchは「AMD CBS Setting」を選択。





A12-9800Eに関しては消費電力の比較に使用しました。本来ならばA12-9800(無印)と比較すべきですね。

CINEBENCH R15での結果です。
cTDPの設定に比例して性能も変わっております。
A12-9800EはTDP 35Wを考慮しても半分以下。
AMDにとってBulldozerアーキテクチャは失敗作なのかも・・・



FF XIV紅蓮のリベレーターベンチの結果です。
cTDPに比例してそうといえますが、1920x1080高品質(ノートPC)ではcTDPの設定に影響を与えていません。

A12-9800Eと比較すべきではないのですがGPU性能もダブルスコアをたたき出します。




3DMARK SKY DIVERでの結果
cTDPの効果はそれほど無さそうですが、A12-9800Eとはダブルスコア。





消費電力の結果です。
cTDP 65WとcTDP 45Wの設定だとFFXIV 1920x1080設定時に125Wを示すcTDP 65Wですが、思ったほどの消費電力差は無さそうです。

cTDP 35Wに設定すると100Wを超えない消費電力になってきます。
A12-9800Eは80W程度の消費電力になりそれには敵いませんが、性能差が大きいことを考えると、Ryzen 5 2400GのcTDP 35Wはワットパフォーマンスは良さそうですね。
100W程度のシステムを組みたい場合にはこのRyzen 5 2400Gは魅力的なAPUとも言えます。

BIOS設定を調整すればA12-9800E程度の消費電力を実現できるかもしれません。






Ryzen 5 2400G(cTDP 65W設定)
CINEBENCH R15
Open GL      73.68fps
CPU-Multi   804cb
CPU-Single 142cb






Ryzen 5 2400G(cTDP 65W設定)
ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク
1280x720 高品質(ノートPC) 6649 とても快適





Ryzen 5 2400G(cTDP 65W設定)
ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク
1920x1080 高品質(ノートPC) 3803 快適






Ryzen 5 2400G(cTDP 65W設定)
3DMARK Sky Diver
Graphics score 11877
Physics score 9048
Combined score 11687
Sky Diver 11327





Ryzen 5 2400G(cTDP 45W設定)
CINEBENCH R15
Open GL      72.41fps
CPU-Multi   780cb
CPU-Single 148cb




Ryzen 5 2400G(cTDP 45W設定)
ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク
1280x720 高品質(ノートPC) 6659 とても快適




Ryzen 5 2400G(cTDP 45W設定)
ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク
1920x1080 高品質(ノートPC) 3826 快適




Ryzen 5 2400G(cTDP 45W設定)
3DMARK Sky Diver
Graphics score 11879
Physics score 9139
Combined score 11671
Sky Diver 11348




Ryzen 5 2400G(cTDP 35W設定)
CINEBENCH R15
Open GL      73.60fps
CPU-Multi   749cb
CPU-Single 146cb





Ryzen 5 2400G(cTDP 35W設定)
ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク
1280x720 高品質(ノートPC) 6573 とても快適




Ryzen 5 2400G(cTDP 35W設定)
ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク
1920x1080 高品質(ノートPC) 3813 快適




Ryzen 5 2400G(cTDP 35W設定)
3DMARK Sky Diver
Graphics score 11874
Physics score 8885
Combined score 10998
Sky Diver 11218





A12-9800E(TDP 35W)
CINEBENCH R15
Open GL      43.01fps
CPU-Multi   289cb
CPU-Single   71cb




A12-9800E(TDP 35W)
ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク
1280x720 高品質(ノートPC) 3513 快適





A12-9800E(TDP 35W)
ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク
1920x1080 高品質(ノートPC) 1967 設定変更を推奨





A12-9800E(TDP 35W)
3DMARK Sky Diver
Graphics score 6180
Physics score 4185
Combined score 5615
Sky Diver 5714





AMD APUの本命はかなり性能がアップしてしかも低消費電力な仕上がりとなっておりますね。
cTDP 35Wではもう少し低消費電力であってほしいところ(出来ればA12-9800Eクラスの消費電力を!)。
あるいはTDP 35WなRyzen 5 2400GEなるAPUであればさらに低い消費電力になるのでしょうか?

Ryzen 5 2400GにcTDP設定が可能なことを考えるとTDP 35Wなる2400GEは発売されなさそう?


いずれにしてもConfigurable TDPなる機能を搭載したAMD APUはコンパクトなPCを作るうえではなかなかに面白いCPUです。




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Raven RidgeなRyzen 5 2400Gを弄ってました・・・

2018-03-10 15:47:02 | AMD APU関連

みなさんご無沙汰しております。はぴです。
3月にもなり陽ざしに暖かみが感じられる季節になってきましたが、風はまだまだ冷たいです;;

放置中で大変申し訳ございません、ブログにはアップできていませんがいろいろ楽しませておりました。

Ryzen 5 2400G(Raven Ridge)!
AMDの自慢のシリーズ?でもあるAPUの新作が登場したんですよね。
私も手に入れて仕事の合間をみて弄りつつありました。


写真はAsRock X370 Gaming ITX/ACにて動作検証中の真っ最中~

トラブルとしては、Ryzen 5 2400Gに対応するBIOSが4.40でアップされているんですが、スイッチを押しても起動しないという症状が発生していました。
この症状が発生するとA12-9800など元のAPUに戻しても起動しなくなるというなんか致命的な症状が発生・・・
・・・その都度もう一枚もっているX370 Gaming ITX/ACのBIOS ROMを使用して復旧するという裏技で乗り切っていました><(なかったらメーカーに修理対応するところです;;)

現在のところベータBIOS 4.43を使用しています。
こちらのバージョンのBIOSでは正常に起動しております。





やはり出たばかりのRaven RidgeなAPUはどこか不安定なところがあるようですね。
AMDお得意のcTDP(Configurable TDP)も65W、45W、35Wの3種類の設定がX370 Gaming ITX/ACマザーでは設定することが出来ますが、65Wと45Wの設定ではそれほど大きな差が出ません。
35Wの設定で90W強の消費電力値となっていますが、A12-9800Eのような70W程度の消費電力には設定を弄る必要があります。

とはいえ新しいAPUはZENコアを搭載していてとても心躍るものに仕上がっています。



AsRock X370 Gaming-ITX/ACではRaven Ridge対応のBIOSに更新する前にブリッジBIOSと呼ばれるバージョン3.6に一度アップデートする必要があります。
もちろんこの3.6以前のバージョンのBIOSではRaven RidgeなAPUは認識されず起動もされません。





Raven RidgeはDDR4-2933までコントローラーが対応しているようです。
今回は、DDR4-2666で安定動作を目指しました。

内蔵グラフィックスはVegaコアをついに搭載!!!





CPU-Z付属のCPUベンチマークを計測してみました。
Bulldozer系列のA10-7850Kよりも大幅にCPU性能は向上しております。
シングルスレッドの性能も倍になっています。



個人的に気になるのは「Ultra HD Blu-ray」への対応でもあります。
4K HDRという機能が搭載されたテレビ・モニターもだいぶ出始めてきたことでもありますし、Intel製品で実現されているビデオ環境がAMD環境でも可能になるかどうか楽しみでもあります。

そのための確認ツールとして「Ultra HD Blu-ray Advisor」なるものが出回っているのですがその結果はこちら。
AMD環境としては「HEVC-10ビット/AVCコーデック(GPU)」なる項目が対応されたのみでした。
Intel SGXテクノロジーは無理ですね。
しかしこれに似た機能としてSME (Secure Memory Encryption)とSEV (Secure Encrypted Virtualization)というものが搭載されているようです。
これを利用した機能がAMD環境にも搭載される可能性はありますので楽しみです。

HDCP 2.2や高度な保護オーディオ/ビデオパスはSGXテクノロジーも含めてマザーボードの対応も必要でしょうから現在販売されているAM4マザーボードではHDMI 2.0対応も含めて不可能のようですね。
もうすぐ発表のあるX470マザーボードでは対応されてくるのでしょうか?




Windows 10では、HDR機能がオンにできます。
当然ながら現在のAM4マザーではHDMI 1.4規格上での対応ではあります。




モニタのリフレッシュレートも60Hzになるようです。
がRadeonでのHDMI 1.4ベースのHDR出力はフルHD(1080p)でのHDR出力らしいのです。





ちなみにPolarisアーキテクチャのRadeon RX 460ですと「Ultra HD Blu-ray Advisor」はこんな結果になります。

単体グラフィックスカードだけにHDCP 2.2(GPU/ディスプレイ)対応になります。




一世代前のBristol Ridge APU A12-9800Eだと「Ultra HD Blu-ray Advisor」はこのような結果に

全滅な項目・・・
もっともA12-9800Eに搭載されているGPUコアはR7グラフィックスと呼ばれることからVolcanic Islands世代の28nm GCNとなります。
Polaris世代のRX4xx、RX5xx世代よりも前のGPUコアです。
Carrizoコアの焼き直しとも言われていますがHEVCコーデックにもハードウェアとしては未対応みたいですね。



当然のことながらHDR機能も未対応。
当然ですよね。



現状のAM4マザーはHDMI 2.0対応のものもあるようですが、基本的にHDMI 1.4までの対応になっています。
Ryzen 5 2400GはおそらくHDMI 2.0(b)にも対応すると思われますのでHDMI 2.0(b)にもその周辺回路にも対応したAM4マザーが出てほしいものです。

次期マザーX470・B450を搭載したAM4マザーなら対応しそうですね。

来月のZEN+にも新AM4マザーも楽しみになっています。



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