はぴの自作カフェ 2nd

子育てと仕事に勤しみながら自作PCを模索する漢の日常

Ryzen Embedded V1605B搭載のMINI-ITXマザー AIMB-228 その実力編

2019-11-30 16:12:40 | 低消費電力APU

みなさんこんにちは。
ここ最近の急激な寒さに凍えているはぴです。暑かった夏を忘れるくらい寒いです。

さて、Ryzen Embedded Vシリーズにドはまりしています。(3950xとかTRX40とかも興味津々ですよ?)
NUCタイプのUDOO BOLTはコンパクトでそれなりの性能そしてACアダプタ駆動と丁度よい具合にまとまったAMD製品となっています。

一般的なMINI-ITXマザーでRyzen Embedded Vシリーズを搭載するとなるとちらほら見受けられるようになってきましたが一般向けではなくまだまだ敷居が高いです。
その一般向けではない産業向けのマザーとしてAIMB-228なるものを仕入れてみました。

今回はその実力を(適当に)調べてみました。
拡張スロットが装備されているので、M.2 NVMe SSDを搭載するためにSST-ECM25を用意。
SSDの種類・メーカーによって認識しないトラブルが発生するも次に進みます
一般向けでは怒らないみたいです。後日、記事にする予定。
今回のNVMe SSD 960 EVOは認識したことを確認。





拡張スロットはPCI-Express Gen.3 x8レーン出ていますが、NVMe SSDはx4レーン使用します。


AIMB-228 Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)
CrystalDiskMark

SeqQ32T1  Read   3044.6MB/s  Write 1493.2MB/s
4KiBQ8T8   Read    806.9MB/s  Write   707.4MB/s
4KiBQ32T1 Read    298.8MB/s  Write  220.3MB/s
4KiBQ1T1   Read    39.26MB/s Write   114.7MB/s






AIMB-228 Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)
CINEBENCH R15 SCORE
OpenGL               18.23fps
CPU(Multi Core)  252cb
CPU(Single)         115cb





AIMB-228 Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) 
メモリDDR4-2400
(Dual)

ファイナルファンタジーXIV漆黒の反逆者 標準品質(デスクトップPC) 1280x720
SCORE  2432(普通)





AIMB-228 Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) 
メモリDDR4-2400
(Dual)

ファイナルファンタジーXV 標準品質 1280x720
SCORE      605(動作困難)




CINEBENCH R15の結果は予想よりも低い結果が出ました。
Carrizoコア採用のA10N-8800クラスです。しかしシングルは大きく上回っている模様。
UDOO BOLTのベンチ結果が良すぎる?かと思えてしまうほど。





FF XIVベンチも同じように低い性能となっています。





FF XVベンチはこのクラスのAPUでは「動作困難」。プレイすること自体無理な話です。




続きまして消費電力の概算値です。

AIMB-228 Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)
消費電力 Windowsアイドル時 25.6W
CINEBENCH R15実行時 32.8W
FF XV実行時 32.8W
FF XIV実行時 32.5W

UDOO BOLTよりも性能を抑えているので消費電力も低く出ています。30W前半で制限しているような動作に見えました。
消費電力重視で見る分にはZENコアAPUとして良好なコンパクトPCが作れるという評価でしょうか?
UDOO BOLT並みの性能でMini-ITXマザーと予想していたのでちょっと残念な結果に。

しかし発熱もあまりなくA10-8800や、Athlon 5350(Kabini)、Athlon 200GE(ZEN)で組むよりも低消費電力というのはプラスポイントと思われます。





オーディオPC用にAthlon 200GEを使用したMini-ITXマザーを組んでおりますが、筐体が温かく熱を持ちます。

Ryzen Embedded Vシリーズに入れ替えればより低発熱・低消費電力を実現できます。
AMD環境での低消費電力系APUとして魅力的なRyzen Embedded Vシリーズです。


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Ryzen Embedded V1605B搭載の(産業用だけど)MINI-ITXマザー AIMB-228

2019-11-20 17:07:08 | 低消費電力APU

ご無沙汰しております、はぴです。
今年も11月になり、もうすぐ行く年。一年の経つのは早いものです。

ここ最近はAMDが元気良くRyzenシリーズの矢継ぎ早の発表・発売に一喜一憂しております。
低消費電力APUについてはSocket AM1プラットフォームのTDP25WクラスのKabiniコア以降後継機と呼べるものが発表されていません。
2014年に発表されてから音沙汰ないですね。

しかし、低消費電力APUとしてRyzen embedded V1000シリーズが最新規格で登場しました。
しかも、V1605Bと呼ばれるAPUは4コア8スレッドでVega 8 Graphicsを搭載しつつTDP25Wを実現しております。
TDP設定は12~25Wと制御できるみたいです。

そんなRyzen Embedded V1000シリーズを搭載したMINI-ITXマザーがないかなぁ~と調査していたら・・・

ありましたっ!
ADVANTECH社製、AIMB-228!




産業用マザーボードなのでお店に売っているMINI-ITXマザーとは部品の配列やコネクタ等趣が違います。





背面には、左から
電源DCジャック:12~24V 最大消費電力58.4W
Displayport 1.3×4 最大解像度4096x2160 60Hz
USB 3.1 Gen 2 ×2
USB 2.0 ×2
GbLAN ×2 Realtek 8111G
オーディオ ライン出力/入力

と一通りの物がそろっています。
特徴はDisplayportです。4ポート装備していて最大4画面を同時出力可能。






CPUクーラーは付属していますが、別同梱です。
Ryzen APUのコアを初めて拝見しました。通常はなかなかお目にかかるものではないです。
世代が古いとはいえ14nmプロセスの半導体で製造されているんですねぇ・・・





CPU VRM周辺、電源はDCジャックから供給するか、ATX電源のEPS4ピンから供給します。ATX電源からの供給時には、電源をONにするATX24ピンコネクタのピンショートが必要です。





メモリ回り。
DDR4 2400/2666/3200MHz対応のメモリスロットがマザーボードに水平に装着できるように配置されています。
ECCにも対応しています。




PCI-eスロットはGen 3の8レーン。形状はx16タイプです。その左側にPCI-e Gen 3 x1のオスタイプのコネクタ。
変換ケーブルを使えばPCI-e x1タイプの拡張カードも使えそうです。

PCI-e x16スロットの上に見えるのが、左からM.2 B-Key(3042) M.2 E-Keyスロット(2230)。右側のM.2 E-KeyスロットにWifiカードを装着出来ます。
左側のM.2 B-KeyにはPCI-e x2やS-ATA、USBポートなど拡張出来ます。
M.2スロットの間に見えるのがNano SIMカードスロットです。





マザーボード裏面も部品が表面実装されています。




CPUクーラーは付属しています。大きさはAM4クーラーと寸法はあっているようですが、Ryzen APUのV1605Bがオンボードですので流用は出来ないようです。
専用のCPUクーラーかと思われます。




グリスが塗られていました。





動作検証中~^^
同じRyzen Embedded V1605Bを搭載しているUDOO BOLTよりもより低消費電力に振っている感じです。
PCI-eスロットにNVMe SSDを搭載して動作確認を行います。





Ryzen Embedded V1000シリーズはAMD低消費電力APUとして今後広く使われそうなおもしろい製品となりそうです。


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