はぴの自作カフェ 2nd

子育てと仕事に勤しみながら自作PCを模索する漢の日常

Abee社製、ADIVAのケース改造 GIGAIPCのmITX-1605Aを搭載してAudio PCにする

2021-10-23 20:57:31 | オーディオPC AMD

みなさん、こんにちははぴです^口^/

まぁ、オーディオPCについて停滞気味の更新をしておりました。
オーディオPCケースの中でADIVAのケースが気に入ってしまったのですが、
以前Abee社製のオーディオPC「ADIVA」を改造し~というか背面に一般的なMINI-ITX用のバックパネルが取り付けることが出来るよう開口部を開けた工作~マザーボードを仮組したりして遊んでいました調整していたのですが、つまりはほぼほぼ放置しておりました。
工作は寸法をきちんと合わせ、ハンドニブラーでパチパチと削り取っていく。最後はやすり掛けでサイズ調整をする以外に神経を使いました。

このADIVA(このバージョンの場合K10)にはASUS J1900I-CというMINI-ITXマザーが搭載されています。
ADIVAが発売されたのは2015年4月と6年ほど前。いまの低消費電力なCPUやマザーと性能は比べるべくもありません。
新しくMINI-ITXマザーをこのケースに取り付けるには高さ制限があります。
このADIVAケースにピッタリなものはGIGAIPC mITX-1605Aを選択しました。
その基礎的な性能はこちらです。
Zen 3コアが登場している今、Zenコアの古めのシステム。NVMe SSDでのOS起動は出来ませんが、SATA M.2 SSDは使用可能ですし十分なパフォーマンスを持っています。Windows 11はインストール出来なさそうですがWindows 10は十分に動作可能。オーディオPCとして使用するには贅沢すぎるかもしれません。

AMD省電力APUのKabiniシステムでは省電力ですが性能が低すぎ、Intelの省電力CPUでは省電力ですがコアが少なく今更だし、魅力が薄い。



で、mITX-1605Aを使用しました。とどのつまり使いたかったわけです。
とにかく、マザーボード取り付け空間の高さに制限があり、同じRyzen Embedded V1605Bを使用するアドバンテック社のAIMB-228はCPUクーラーが高すぎて入りません。



配線状況を確認。ケースの内部は空間に余裕があるので取り回しは楽なほうです。
EPS4ピンの延長ケーブルが必要になります。
ファンレスではなくCPUクーラーがついていますが騒音等については検証の余地があります。



稼働状況では、CPUファンから音が出ます。
うるさい音ではなく近くで聞かないとわからないくらいの音でした。
ファンレスなAMD APUマザーが登場したらうれしいですね。



上部に見えるのがADIVAケースの内部ステーです。mITX-1605AのCPUクーラーの低さ・コンパクトさがわかるかと思います。
バックパネル部の高さよりも低く抑えられています。




GIGAIPCのmITX-1605Aは電源端子が4ピンEPS端子しか内部にありません(バックパネル部にはACアダプタ接続用のDCジャック12V~24Vがあります)。
今回ADIVAケースに搭載されている内部電源を流用したいので、次のパーツを使用しました。

「アイネックス ATX電源検証ボード」





すっきりしませんが、今回の配線にはなくてはならないパーツです。





ADIVAケースに搭載している内部電源から24ピン電源コネクタをこれに接続し、残りのEPS4ピンコネクタをマザーボードに接続するという変則接続。





EPS4ピンコネクタは短すぎたので延長ケーブルを使用。





先ほどのパーツは全面部のこの周辺のスペースに収めることが出来ます。





S-ATAコネクタは1つしかありません。





OS用にSATA M.2 SSDのWD RED SSDを使用します。





今回の構成として
1.OS起動用のS-ATA SSD(M.2 S-ATAスロット 2280 M.2 M-Key)
2.光学ドライブ用のS-ATA接続
3.データ用のSSDをS-ATA接続
を考えていたのでS-ATA接続が足りない状態になりました。

そこで、Mini PCIeスロットを使用することにします。
下の写真の中央部、上にあるのがMini PCIeスロット、下側にあるのが2230 M.2 E-Keyスロットです。





ここに、PM9172というMarvel 88SE9172チップを搭載するMini PCIeスロット用のSATA 2ポート増設カードを装着。
S-ATAポートを2ポート増設出来ます。





内部パネルを取り付けます。





データストレージ用に2TB SSDを接続。
内部パネルと一体化している2.5インチストレージベイに取り付けます。




改造したADIVAケースは内部のパネル部とマザーのバックパネルが干渉して重なってしまいます。
重なってしまいますがネジ止めは問題なく取り付け可能です。




ケース背面付近、ケースの内部を別角度から。
汎用のバックパネルを使用できるようにしたので数ミリの干渉が発生します。



マザーと上面パネルとの隙間。




マザーボード正面側に内部パネルと一体化した2.5インチストレージベイがあります。ストレージベイには空間に余裕がありそうですがネジ穴が1台分しかありません。
ストレージベイの下の空間に「アイネックス ATX電源検証ボード」が入り込みます。



マザーを横から観察。CPUクーラーの低さがわかるでしょうか?
ケースの内部上面とCPUファンとの間にはこの程度の余裕があった方が安心します。
むしろメモリのSO-DIMMの方が高いくらいですね。
ADIVAケースを流用するときにはマザーの高さ制限が厳しいです。搭載するMINI-ITXマザーを選ぶケースと言えます。



ストレージベイ付近。昨今SSDなSATAドライブが普及しているのでスリムな搭載になっていますが、高背なHDDドライブでも余裕で入る大きさです。





光学ドライブにはPioneerのBDR-TS04を換装してみることに。
スリムドライブでスロットインタイプとなると最新型も少なくむしろオワコン?な様相を呈しています。
オーディオCDからの再生やストレージへのデータ移行にはまだまだ必要。





ADIVAのケースは光学ドライブを取り付けるベイも厚みのあるしっかりした構造となっています。
PCケースの一般的なものと違い肉厚でゆがんだりたわんだりしません。





光学ドライブを取り付けました。





後ろに空間がありますが、スリットが開いていることから察するにケース後方部とマザーボードとの空気の流れを確保しているようです。
吸気・排気を考慮した構造となっているのでしょうか?




すべてのパーツを取付完了。





光学ドライブの接続コネクタ部には開口部があります。コネクタの通る必要最小限の大きさになっています。
全体的にフレームが肉厚な構造になっています。


全面パネル部は肉厚なアルミ素材です。




光学ドライブのEJECTボタンもほぼ合っていて使用に不都合はありませんでした。





消費電力についてですが、RADIKOを立ち上げてローカル局の「ながら聴き」をしてほったらかしにし、1~2時間の間隔をあけて測定してみたところ
① 30.1W
② 32.4W
③ 24.9W
と大体30W程度を消費していました。

また、電源ONからOSが立ち上がるまでに最大54.8Wの消費です。



発熱状況ですが、アンプとしてソニーのUDA-1をUSB DACとしてiFi社製の「NEO iDSD」を使用しております。
Ryzen Embeddedを使用したADIVAケースも触ってみるとそれなりに温かくなっていましたので気になりました。





FLIRONEにて撮影してみたところ、アンプのUDA-1よりケースからの発熱は少ないという結果に。
UDA-1の高温部で34.7℃を示していましたがそれよりは低いと思われます。

オーディオPCとしての使用では問題なさそうな気がしますが今後長時間使用してみてどう変化するかですね。




ここ最近はRADIKOを聴きながら作業していることが多いです。気が向いたらクラシック音楽を流しています。

ブログ放置気味で記事にするのが遅くなってしまいました。ちまちまとネタは集めているのですが更新がおろそかになっています。
2021年もあっという間に暮れゆきつつありますね。皆さんお体お大事に・・・

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今は亡きAbee社製、ADIVAのケース改造

2019-07-05 07:42:41 | オーディオPC AMD

みなさんこんにちは、はぴです。

一世を風靡したアビーと呼ばれる会社がありました。
主にPCケースを販売していて、アルミ製の筐体はしっかりとした精密な作りでなかなか評判が良かったようです。
2018年末に破産ということになり、コンピュケース・ジャパンが商標権譲渡、販売、サポートを引き継いでいます。

そんなだったアビーですが、ADIVAなるハイレゾ音源対応のデスクトップPCを販売したのは2015年4月22日とおよそ4年前の事。
オーディオPCという静粛性が必要なPCというのもアリとは思います。思いますが、当時としてはやや斜め上の路線を目指したようでAMD E1-2100のAPUを搭載したGA-E2100Nマザーを使用したADIVA K1が15万9,800円。
Celeron J1900を搭載するASUS J1900I-Cマザーを使用したADIVA K10が22万9,800円という、自作PCを嗜む身としてはそのハイエンドなお値段にビックリしていました。

でもでも、PCケースとしてみた場合、このADIVAに使用されている筐体はアビーらしいしっかりした造形と思われて(もちろん値段の価値としては適切な値段があろうかと思います)。
専用のケースなので通常のMINI-ITXマザーはバックパネルが合いません。

ならばっ!ということで、

バックパネル部をDIY工作して開口することにしました!
普通にバックパネル部の穴あけ作業です。
それなりに値段のするシロモノ(中古)だったので覚悟を決めるためにしばらく放置してました・・・





作業の前にバックパネル部の位置確認です。
このADIVAに使われているMINI-ITXマザーはASUS J1900I-Cというもの。
手持ちの在庫マザーで位置決めにつかえそうなマザーはASUS J4005I-Cです。

こちらが、ASUS J4005I-Cとそのバックパネルを取り付けた状態。





こちらが、ASUS J4005I-CのバックパネルとADIVA内蔵のASUS J1900I-Cを取り付けた状態。
左側のPSポートとUSB部分から、右側のオーディオ出力端子まで、横位置がほとんどピッタリ状態。
HDMIコネクタが右にちょっとずれているのと、PSポート部の高さが合っていないくらいですね。





ASUS J4005I-Cと、ASUS J1900I-Cのマザーボード比較。
マザー実装に関しては大きく違っています。




バックパネル部の比較、上がASUS J4005I-C、下がASUS J1900I-Cです。
こちらに関しては、流用できるくらい似通っています。





先ほどのASUS J4005I-CのバックパネルをADIVAのPCケースのオーディオ出力端子を中心に合わせてマスキングテープで合わせていきます。
他の一般的なPCケースの開口部のサイズを測りやや小さめにマスキングテープで合わせます。
小さめのサイズにして最終的に鉄やすりで削る方向です。


マスキングテープで合わせたサイズは短辺方向に約44.5mm





長辺方向には約158mmです。





こういう時に便利なのが、ハンドニブラー。手作業ですがじっくりしっかり金属を切り取ることができます。
このブログを開くきっかけとなったkakuさんに頂いた便利グッズです。





作業初めの入刀が(出来ている物を壊すようで)覚悟が入りましたが、一度入れてしまえば(後戻りできないので)黙々と作業を続けられました。





中央部分のパネルをがっつりと切り取りました。





そのあと外周部を大まかに切り取り、形をつくります。

そのあと、215mm、中目の鉄やすりで削りながら形を整えていきます。






最終的にマスキングテープで目印した範囲よりも1mmほど外側に削ることになりました。






バックパネルはピッタリ。
ややきつめかなといった感じです。





マザーボードを取り付けてもピッタリ合います。
加工成功であります!(良かった。)





加工後の寸法は、長辺方向に約159mm。





短辺方向に約44mmとなりました。





USB DACを活用するオーディオPCでの旗艦マシンとして使うケースにする予定です。



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