はぴの自作カフェ 2nd

子育てと仕事に勤しみながら自作PCを模索する漢の日常

15WなCarrizo-Lを搭載したA68N-5600E~その2性能&消費電力

2019-07-02 09:49:37 | 低消費電力APU

みなさん、こんにちははぴです。
前線が停滞しておりお天気もはっきりしないですね。ムシムシするようなジメジメするような季節です。
エアコンの除湿機能がとても役立っております。

前回、A68N-5600Eなんつうオンボードマザーを捕獲したわけです。
このマザーに搭載されているAPU A4-3350Bというものですが、Carrizo-Lと呼ばれるモバイル向けのAPUです。

時代はZENだZEN2だとお祭り騒ぎになっているんですが、このAPU、忘れ去られたかのように古い世代のアーキテクチャになっていて忘れていたんですが、いろいろ調べてみました。

まず、決してCarrizoコアではないということ!

Carrizo-Lとは、AMDが開発した低消費電力のAPUです。Carrizoコアとはまったく別物のアーキテクチャーです。
コードネームが変更されていて混乱するところこの上ないですが、Bulldozer系列のCarrizoコアだと思っていた自分が恥ずかしい。

過去の記事を調べてみるとAMDの低消費電力APUは

Zacate TDP 18W    →    Kabini TDP 25W    →    Beema TDP 15W
  Bobcatコア          Jaguarコア            Puma+コア
 

Ontario TDP 9W    →    Temash TDP 8W    →    Mullins TDP 4.5W
  Bobcatコア          Jaguarコア            Puma+コア

の2系列、Beema/Mullinsの発表が2014年なのでもう5年ほどこの後継が出ていないことになりますね。
Athlon 200GEや、CarrizoコアのFX-8800等はTDP 35Wなのでこの系列では無いですし。

とりあえず、CPU-Zで素性を見てみましょう。

Mullinsコアと出ています。モデルナンバーは過去の命名則ではなくなっているので今の世代と合わせているものと思われます。




L1,L2キャッシュ回り。L3キャッシュはありません。









メモリはKabiniコア系列を引きずるせいかシングルチャンネル、性能に悪影響を与えますがAMDの低消費電力APUでは当然か・・・





OCメモリを使用しても1枚挿しではDDR3-1600に、2枚挿しではDDR3-1333に制限されます。
メモリのOC設定はあるんですが、反映されませんでした。





グラフィックスはR4グラフィックスとGCN世代を内蔵。





CPU-Z付属のCPUベンチの結果、まぁ、こんなもんですね。





AMD PRO A4-3350B(4core 2.0GHz-2.4GHz 15W) メモリDDR3-1333(Single)
CINEBENCH R15 SCORE
OpenGL               14.16fps
CPU(Multi Core)  111cb
CPU(Single)          49cb





AMD PRO A4-3350B(4core 2.0GHz-2.4GHz 15W) メモリDDR3-1333(Single)
ファイナルファンタジーXIV漆黒の反逆者 標準品質(デスクトップPC)1280x720
SCORE      1292(設定変更が必要)






AMD PRO A4-3350B(4core 2.0GHz-2.4GHz 15W) メモリDDR3-1333(Single)
ファイナルファンタジーXV 標準品質 1280x720
SCORE       404(動作困難)




CINEBENCH R15の結果から
動作周波数がE2-3800は1.3GHzと低いので性能はクロック上昇分とPuma+コアの改良分が上積みされたといったところでしょうか。
後述する消費電力では、微増程度に収まっているところをみると、コア改良でちょっと性能を上げたみたいです。

参考までに、過去記事からAthlon 5350とAthlon 200GEの結果も合わせて載せています。正確ではありませんが比較対象としました。以下同じです。






ゲームプレイにすらならないので比較にもならないかもしれませんが、GPU使用率が100%に張り付いているのでGPUの性能不足かと思われます。
AMD FX-8800はCarrizoで、デュアルチャンネルDDR4メモリでもあり、プレイできるレベルになります(快適指標の4399)。





FF XVではAMD FX-8800やAthlon 200GEでも動作困難レベル。





気になる消費電力ですが、
Kabini 4コアのE2-3800はアイドル状態こそ優秀な結果ですが、高負荷のCINEBENCH R15ではやや高めといったところ。
Carrizo-LコアのA4-3350Bは、KabiniコアのE2-3800よりはやや高めといったところ。
同じ消費電力で性能が良くなったと言えるでしょうか?





こうしてみるとBulldozer系列の”Carrizoコア”の消費電力の高さが目立ちます。
今回のようなオンボードマザーと比較した場合Athlon 5350やAthlon 200GEでさえも高めに思えてしまいます。

低消費電力を追求する場合、こういったモバイル系を搭載するオンボードマザーも光る性能を持っていると言えそうです。



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