マス・メディア組織の現在

フジテレビ、ニッポン放送の取材受付は、屋外とかホテルとかから伝えられる。
屋内・社内まで取材者を迎え入れているライブドアのほうが、生態的にみれば、
社外に開かれた体制をもっている。
メディアに関わる人たちこそ、組織の透明性や、
様々な情報交換が必要だと思われるのだが、
いかがなものか？

企業(利益集団）や個人の欲望は、ますます速くなって
より個別対応・適応してゆくことが必要なのに、
組織を閉じていることは、致命的だ。

またその閉鎖性・非社会性を批判できない
同業マス・メディアとその登場者達の姿が
毎日、曝されてゆく。
TV/ラジオなどのマス・メディアが
バラエティー番組商品化し、
娯楽産業化しているのを見るにつけ、
いまさら、公共放送の社会性・公共性などの特権を
誰が信じられようか？
情報を大量に集め・加工し・配る企業であるだけだ。

そして、今回、
経営権や職場確保の私闘を続ける組織と、
IT/メディア/資本競合を戦う組織の、
次元の違いを感じてしまう。

資本も個人も、それぞれの欲で動く。
速さ、広がり、深さなど、
個人中心のコミュニケーション・メディア消費の時代なのに。