遠ざかってゆく眼差し。
色彩はモノトーンへ後退し、胸からの、全身の、据わっている姿勢、
柔らかな服装、細かな飾り・・・
思い出しきれない何か、
連想がつなぎきれない過去、時間の地層へ、
そして無垢な少女の聖性へと、引き込まれ、
想像界・象徴界から現実界へ
意識させないでさらってゆこうとする、
これは、装飾品ショップ agete なのだ。
このような広告ばかりでなく、
額縁や、枠取り . . . 本文を読む
地下鉄に乗ってどこかに行こうとしている最中に出くわす光景の変化。
柱に写真が貼ってある、広告が変わった、これは何の広告?・・・
という意識の前に刹那の沈黙があって、捉えられている自身に気づく。
眼は、私の生命に関わりうる何かへの危険信号として、
鮮やかな色彩は、毒か享楽の強さを押し付けて、
意識にすくわれる前に、象徴界をさ迷う。
この脅迫を分析して、整理してしまえば一段落、
あと一週間、通るた . . . 本文を読む