黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

2011プレナスなでしこリーグ15戦目 対千葉戦「ようやく見えた形は」

2011-11-12 20:43:13 | アルビレディース
プレナスなでしこリーグ 第17節 2011年11月12日 13:00K.O
新潟県・新発田市五十公野公園陸上競技場(1569人)晴 風無し 芝良 主審 樽本好美

アルビレックス新潟レディース 7-1(3-1、4-0) 福岡J・アンクラス

17分 児玉桂子、21分 阪口夢穂、56分 菅澤優衣香



[ジェフユナイテッド市原・千葉レディース]

-------船田-------↓
-千野--高橋--山本--細川-
-----島田--山田-----
-海老澤---------筏井-
-----深澤--安本-----

SUB:DF櫻本、MF花桐、MF井上、MF綱川、FW米本

監督:上村崇士

63分 海老澤→綱川
63分 安本→花桐



[アルビレックス新潟レディース]

-------菅澤-------
-上辻-阪口--上尾野辺-児玉-
-------川村-------
-山本--東山--北原-中村楓-
-------大友-------↑

SUB:GK諏訪、MF中村早、MF佐伯、FW大石、FW口木

監督:奥山達之

59分 児玉→佐伯
77分 上辻→大石
88分 菅澤→口木


選手入場前の時間を使って先日来季のチャレンジリーグ昇格を決めたJAPANサッカーカレッジレディースの全選手・スタッフがメインスタンド前に集合し挨拶を行なった。
まあ、試合運営補助のお手伝いをしてもらっている関係なので、これくらいのサービスはしょうがないかなとは思うが、いずれはなでしこリーグでの新潟ダービーの可能性のあるチーム。
今回は良しとしても、今後はライバルとしてアルビサポも認識するべきだろう。OGの田邊友恵監督率いるチームだとしても。(女子と男子ではアルビとJSCの関係は違うので切り換えが必要だ。)

この日の主審は樽本好美女子1級審判員
国際審判員の候補に上がるホープらしいが、たぶん初めてのアルビレックス新潟レディース戦ではないだろうか。記憶に間違いがなければ。
どうも視野が狭いのだろうか?オフサイド時に副審の旗に気がつくのが遅く、かなりプレーを続けた後に笛を吹かれた。ちょっとジェフの選手が気の毒だった。まあ、遅いのはミスジャッチではないのだが。
お嬢様審判でないのでJリーグ傘下のチーム同士の戦いではストレス無く試合は進んだのだが、たまに「おやっ?」ということがあり両監督がカリカリしていた。

2試合連続スタメンの児玉桂子選手。この日は前節の福岡戦とは違った役割なのか、前目のエリアを自由に動いてらしく、千葉のDF陣が交代するまで捉えることができなかった。
前節の児玉桂子選手の動きは男子で例えるならば、浦和レッズの山田直輝のようだったが、この日は本当にするすると相手の網をすり抜けて自由に動きまわる香川真司みたいだったと言うと褒めすぎか。まあ、FCみやぎバルセロナの同門なんだよな、一応。
児玉・中村楓両選手の常盤木コンビの縦の関係は絶妙で、クラシックダンスを見ているようだった。(まあ、中村楓選手も多少のミスはあったのだが、たぶん、試合にもっと出ればそういうことは少なくなりそうな感じだ。)

ジェフは川村優理選手を四方から囲む作戦だったようで、360°を見ないといけなかったので大変だったろうが、その分、阪口・上尾野辺といった試合を組み立てる選手のマークが緩くなって前半はどんどん攻めるアルビの形になった。

左から山本・上辻と繋いで川村優理選手のドンピシャクロスを児玉桂子選手が頭でジャストミート。
たぶん、撃った児玉桂子選手のアドレナリンが急上昇するくらい気持ちの良い形で先制点。
児玉桂子選手は出場2試合目にして、なでしこリーグ初ゴールを決めた。高卒ルーキーとは思えないゴール前の落ち着きようだよね。

すぐさま上尾野辺めぐみ選手の左足から放たれたCKを阪口夢穂選手がこれまた頭でジャストミート。「今日は頭の日??」。
あれほど決まらなかった阪口夢穂選手のシュートが嘘のように見事に決まった。

後半開始直後から、後には引けないジェフが猛攻を仕掛ける。それじゃたぶん最後まで持たないだろうなと思うくらいの猛ダッシュ。
アルビは受けに回る。
が、前掛かりになったジェフに対し、上尾野辺めぐみ選手が絶妙のためで前線の菅澤優衣香選手へ縦パス。ちょうど良い具合に受けた菅澤選手はGKをかわしてシュート。
こういう場面で何回もGKに阻まれてきたのだが、これは上手く決めて勝負有り。

この後、淡々と時間が過ぎ、いつもの時間をやり過ごして久々の零封勝利。

ジェフなので高速戦用の中村早樹選手をベンチに入れておいたが、大石沙弥香・口木未来両選手の2トップにすることでゲームを締めた。


試合終了後のインタビューで奥山監督がようやくチームとしての形が見えてきたと言っているが、今回のDFって昨年の形の笠井選手を北原選手に代えただけなんだよな。
まあ、サポーターから見ると何でこれで後半戦の上位チームとの試合を戦ってくれなかったんだろうとは思うけど、いつもメンバーを見ていて、チーム内の競争で選手のレベルを上げなければならないし、試合に出してみて選手に理解してもらわなければならないから、まあ、必要なプロセスだったのかなとも思うけど、やはり勿体無いという気持ちはある。


ジェフ千葉の上村監督の采配について、やはりと思うことがある。
上村監督は控えGKをベンチ入りさせないことが多い。全てフィールドプレーヤーにしていることが多い。
今回はDFが1人、MFが3人、FWが1人。
アルビの場合はもしものことを想定してGKを1人よほどのことが無い限りベンチ入りさせている。
そうなるとフィールドプレーヤーは最大4人。交代枠は3人。
できたら消耗が激しい攻撃的な選手を3人代えたいが、MFのタイプの関係もあって、攻撃的な選手を4人入れていることが多い。
で、その中でMF/DF兼用みたいな選手を加えることになるのだが、やはり守備の上手いDFは1人入れておきたい。
となるとジェフ千葉のように控えGKをベンチ入りさせないという選択になってこれはこれで考えものになる。
で、もし、リーグが少しだけ裕福になったのなら、この控え選手枠を5人から6人に1人増やすと選択肢が劇的に増える。
チーム毎に差が大きくなるという意見もあるだろうが、MF/DF兼用のような器用な選手が重宝される形から、特技を持った選手へ選手選択が変わっていくんじゃないかと思う。
お金の面で問題はあるのだろうけど、サッカーを面白くするというテーマに対して検討の余地があるんじゃないだろうか。

次節は対人プレーには絶対の自信でくる百戦錬磨の宮本のいる伊賀戦。
今年こそ最終戦を勝って終わりたい。プレナスなでしこリーグ戦的には消化試合ではあるが、アルビにとっては順位変動がありえる。(ジェフの協力が必要だが)
今節のように淡々と時計を進められる試合運びができると1年間の成果になれるんじゃないだろうか。
(観客的にはハラハラドキドキの方が面白いのだろうが。)
伊賀上野って、寒いか暑いか、いつも極端なんだよな。