2011 チャレンジリーグ入替戦予選
このチャレンジリーグ入替戦予選は毎年観にいくのだが、毎年傾向が違う感じがする。
今年はアルビレックス新潟レディースOGの田邊友恵監督率いるJAPANサッカーカレッジが世間から全く注目もマークもされず決勝戦に進出。
アルビテックス新潟レディースU-18とは新潟県予選ではずっと戦ってきた相手であるし、チャレンジリーグの先のなでしこリーグを狙っているので敵情視察。
〔決勝〕11月6日(日)11:00 裾野E2ピッチ
JAPANサッカーカレッジレディース 2-1(1-0、1-1) 愛媛FCレディース
【JSCL】8分 坂口友紀、69分 社納未樹
【愛媛】53分 小川明莉
朝方は雨も降っていて富士山の麓は寒かった。
この試合の感想は「霧が凄かった」の一言。高速道路なら即通行止めで降ろされてしまうだろうほど霧が濃かった。視界2~3mほどになる時もしばしば。
田口禎則マッチコミッショナーの判断は試合中断するには及ばず。
ベンチから指示をしようにも、GKやDFがコーチングをしようとも、前方で何が起きているのかわからない。
副審も賢明にオフサイドを見極めようとするも、困難極まりない。
さらに主審はよりによって竹下聖。この主審から視野を奪った上に、いつものようにちょっとした接触プレーでもプレーを切ってFKにしてしまうので、視界1mの両GKにとってはとてつもない苦行とも言うべき時間が流れた。
何か、急にゴール前にボールが飛んでくる感じ。DFもとにかく相手フィールドへ押し戻すのに必死。で、音がすると霧の中から人とボールが出てくる感じ。
カラーボールが欲しい時間帯が多かった。まあ、11月の上旬には用意していないだろうけど。
愛媛FCレディース(愛媛女子短大)はこんな感じ。
[愛媛FCレディース]
-------光平-------↓
-岩本--城間--小野山-小西-
-----山城--堀江-----
-中田----------小川-
-----春山--丸形-----
SUB:GK大迫、DF屋宜、MF光司、MF丸山、FW上里
監督:江後賢一
JAPANサッカーカレッジの布陣はこんな感じ。
[JAPANサッカーカレッジレディース]
-------田邊-------
-近藤-社納-坂口-鳥海-早川-
----------------
-林本-佐々木--高橋--品川-
-------深田-------↑
SUB:GK繁田、DF薄、DF遠藤、FW中山、FW後藤
監督:田邊友恵
JAPANサッカーカレッジはたぶんこれがベストメンバーだと思われる。
左SHに研究生でアルビレックス新潟レディースによく出稽古に来る近藤南美、中盤に16MF社納未樹(神村学園高等部)・20MF坂口友紀(京都精華女子高校)・10MF鳥海麻衣(FC駒沢女子)の年代別代表候補クラスを並べ、最終ラインはアルビレックス新潟レディースU-18OGの大型CBである19DF高橋さくら(福井工大附属福井高校)がコントロールする形。
試合はお互いにトラップが上手いこといかず、チャンスボールの渡し合い。チャレンジリーグ参入を決める試合とは言えいただけないが、まあ、チャレンジリーグの選手のレベルだとこんなもんなのかもしれない。
人工芝なんだけど、ボールが流れていってしまう。止まらない。これだと観客の心は掴めないんじゃなかろうか。
田邊友恵と中田麻衣子という両チームの大ベテランが一番走っているという構図はどうにかならないものかな、若手の諸君。20代前半の選手がばてていたらこれからのリーグ戦はお話にならないと思う。
JAPANサッカーカレッジは前半、チャンスと見た20MF坂口友紀(京都精華女子高校)が真ん中からミドルシュートを撃ってそのままゴールイン。
京都精華女子高校時代にはなでしこチャレンジプロジェクトに選ばれ、大谷未央監督から託された20MF坂口友紀が2試合連続弾。
そのまま、前半を終了。
後半、霧が濃くなってきて試合が難しくなる。JAPANサッカーカレッジは中盤の20MF坂口友紀(京都精華女子高校)と16MF社納未樹(神村学園高等部)が組み立てるもなかなか続かない。
そんなことしているうちに後半早々にGKのこぼれ球を押し込まれて同点。
切なくなるほど、霧で見えない中での重要な試合、どっちか1点取った方が勝ちだろうと誰もが思う中、田邊友恵監督が走るも足が動かなくなってくる。相手の中田麻衣子も精彩を欠くようになって、両チームのベンチからは「とくかく走れ」と選手に檄が。
でも、動きが悪い。そんな中、10MF鳥海麻衣(FC駒沢女子)が右サイドをボールを持って駆け抜けて、ゴール前へクロス。いつもはバテバテの印象のある7MF近藤南美がこの試合はよく頑張って最後まで動いていたのだが、このチャンスにゴール前に詰めてシュート。
決まらず。ポスト直撃。返ったところを16MF社納未樹(神村学園高等部)が叩き込んで勝負有り。学生さん達が自分達で勝利をもぎ取った。
最後はお互いにバテバテになってしまって、ヘトヘトになりながら試合終了。
まあ、両チームのGKとDF陣が頑張ったからこの試合を壊さなかったと思う。
19DF高橋さくら(福井工大附属福井高校)は身体張ってピンチを防いだり、対人の強さもそうだけど、持ち前のロングフィードで自陣からボールを蹴っ飛ばしたり、大車輪だったね。
上のレベルで通用するかどうかは、まだまだ未知数だけど。
試合内容的には昨年の吉備国際大などが出場したリーグ戦よりは緊張感があったし、一昨年の下位のチームの試合よりはレベルは高かったとは思う。でも、関東や関西の大学リーグの上位校と比べたらレベル的に物足りないのも事実。
チャレンジリーグ参入することでチーム力が上がれば、状況は変わるのだろうけど、現状は”まだまだ感”一杯の両チームだよね。
とにかく、これでJAPANサッカーカレッジレディースの来季のチャレンジリーグ参入と愛媛FCレディースの入替戦(対ノルディーア北海道戦)が決まった。
淡々と試合会場を片付ける田口禎則専務理事の背中が今年の記憶になりそうだな。思うようにはならないなって感じなんだろうな。
このチャレンジリーグ入替戦予選は毎年観にいくのだが、毎年傾向が違う感じがする。
今年はアルビレックス新潟レディースOGの田邊友恵監督率いるJAPANサッカーカレッジが世間から全く注目もマークもされず決勝戦に進出。
アルビテックス新潟レディースU-18とは新潟県予選ではずっと戦ってきた相手であるし、チャレンジリーグの先のなでしこリーグを狙っているので敵情視察。
〔決勝〕11月6日(日)11:00 裾野E2ピッチ
JAPANサッカーカレッジレディース 2-1(1-0、1-1) 愛媛FCレディース
【JSCL】8分 坂口友紀、69分 社納未樹
【愛媛】53分 小川明莉
朝方は雨も降っていて富士山の麓は寒かった。
この試合の感想は「霧が凄かった」の一言。高速道路なら即通行止めで降ろされてしまうだろうほど霧が濃かった。視界2~3mほどになる時もしばしば。
田口禎則マッチコミッショナーの判断は試合中断するには及ばず。
ベンチから指示をしようにも、GKやDFがコーチングをしようとも、前方で何が起きているのかわからない。
副審も賢明にオフサイドを見極めようとするも、困難極まりない。
さらに主審はよりによって竹下聖。この主審から視野を奪った上に、いつものようにちょっとした接触プレーでもプレーを切ってFKにしてしまうので、視界1mの両GKにとってはとてつもない苦行とも言うべき時間が流れた。
何か、急にゴール前にボールが飛んでくる感じ。DFもとにかく相手フィールドへ押し戻すのに必死。で、音がすると霧の中から人とボールが出てくる感じ。
カラーボールが欲しい時間帯が多かった。まあ、11月の上旬には用意していないだろうけど。
愛媛FCレディース(愛媛女子短大)はこんな感じ。
[愛媛FCレディース]
-------光平-------↓
-岩本--城間--小野山-小西-
-----山城--堀江-----
-中田----------小川-
-----春山--丸形-----
SUB:GK大迫、DF屋宜、MF光司、MF丸山、FW上里
監督:江後賢一
JAPANサッカーカレッジの布陣はこんな感じ。
[JAPANサッカーカレッジレディース]
-------田邊-------
-近藤-社納-坂口-鳥海-早川-
----------------
-林本-佐々木--高橋--品川-
-------深田-------↑
SUB:GK繁田、DF薄、DF遠藤、FW中山、FW後藤
監督:田邊友恵
JAPANサッカーカレッジはたぶんこれがベストメンバーだと思われる。
左SHに研究生でアルビレックス新潟レディースによく出稽古に来る近藤南美、中盤に16MF社納未樹(神村学園高等部)・20MF坂口友紀(京都精華女子高校)・10MF鳥海麻衣(FC駒沢女子)の年代別代表候補クラスを並べ、最終ラインはアルビレックス新潟レディースU-18OGの大型CBである19DF高橋さくら(福井工大附属福井高校)がコントロールする形。
試合はお互いにトラップが上手いこといかず、チャンスボールの渡し合い。チャレンジリーグ参入を決める試合とは言えいただけないが、まあ、チャレンジリーグの選手のレベルだとこんなもんなのかもしれない。
人工芝なんだけど、ボールが流れていってしまう。止まらない。これだと観客の心は掴めないんじゃなかろうか。
田邊友恵と中田麻衣子という両チームの大ベテランが一番走っているという構図はどうにかならないものかな、若手の諸君。20代前半の選手がばてていたらこれからのリーグ戦はお話にならないと思う。
JAPANサッカーカレッジは前半、チャンスと見た20MF坂口友紀(京都精華女子高校)が真ん中からミドルシュートを撃ってそのままゴールイン。
京都精華女子高校時代にはなでしこチャレンジプロジェクトに選ばれ、大谷未央監督から託された20MF坂口友紀が2試合連続弾。
そのまま、前半を終了。
後半、霧が濃くなってきて試合が難しくなる。JAPANサッカーカレッジは中盤の20MF坂口友紀(京都精華女子高校)と16MF社納未樹(神村学園高等部)が組み立てるもなかなか続かない。
そんなことしているうちに後半早々にGKのこぼれ球を押し込まれて同点。
切なくなるほど、霧で見えない中での重要な試合、どっちか1点取った方が勝ちだろうと誰もが思う中、田邊友恵監督が走るも足が動かなくなってくる。相手の中田麻衣子も精彩を欠くようになって、両チームのベンチからは「とくかく走れ」と選手に檄が。
でも、動きが悪い。そんな中、10MF鳥海麻衣(FC駒沢女子)が右サイドをボールを持って駆け抜けて、ゴール前へクロス。いつもはバテバテの印象のある7MF近藤南美がこの試合はよく頑張って最後まで動いていたのだが、このチャンスにゴール前に詰めてシュート。
決まらず。ポスト直撃。返ったところを16MF社納未樹(神村学園高等部)が叩き込んで勝負有り。学生さん達が自分達で勝利をもぎ取った。
最後はお互いにバテバテになってしまって、ヘトヘトになりながら試合終了。
まあ、両チームのGKとDF陣が頑張ったからこの試合を壊さなかったと思う。
19DF高橋さくら(福井工大附属福井高校)は身体張ってピンチを防いだり、対人の強さもそうだけど、持ち前のロングフィードで自陣からボールを蹴っ飛ばしたり、大車輪だったね。
上のレベルで通用するかどうかは、まだまだ未知数だけど。
試合内容的には昨年の吉備国際大などが出場したリーグ戦よりは緊張感があったし、一昨年の下位のチームの試合よりはレベルは高かったとは思う。でも、関東や関西の大学リーグの上位校と比べたらレベル的に物足りないのも事実。
チャレンジリーグ参入することでチーム力が上がれば、状況は変わるのだろうけど、現状は”まだまだ感”一杯の両チームだよね。
とにかく、これでJAPANサッカーカレッジレディースの来季のチャレンジリーグ参入と愛媛FCレディースの入替戦(対ノルディーア北海道戦)が決まった。
淡々と試合会場を片付ける田口禎則専務理事の背中が今年の記憶になりそうだな。思うようにはならないなって感じなんだろうな。