黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

まだまだ頑張れ!

2008-04-22 19:37:48 | アルビ
JFAの4/22付け移籍リスト

千葉真也選手(前所属ソニー仙台FC)が NECトーキンへ移籍

良かったね、まだまだ元アルビ戦士は現役続行。
なかなか移籍リストから外れないので心配だった。


北信越リーグ2部に参戦中の新潟医療福祉大学

今シーズンからFW田中泰裕(前所属コバルトーレ女川)が加入。

この選手、アルビレックス新潟が初めてユースから昇格させた選手。
東北方面のチームを移り、ついに新潟に戻ってきたようだ。

 
北信越リーグ1部のAC長野パルセイロには

MF栗原明洋とDF丸山良明(前所属ベガルタ仙台)もいる。



まだまだみんな頑張れ!


もちろんJAPANサッカーカレッジに移籍中のGK諏訪雄大も!

違和感

2008-04-22 07:02:43 | 女子サッカー
なでしこリーグに所属するアルビレックス新潟レディースは前節をTASAKIペルーレ、今節を東京電力女子サッカー部マリーゼと対戦する。
2節続けて実業団チームとの対戦だ。

日本の競技スポーツは20世紀までは企業に所属した選手が戦う実業団がほとんどだった。
バレーボール・バスケットボール・ノンプロの野球・ソフトボール等など、数え上げればきりがない。
女子サッカーも歴史の浅いスポーツではあるが、今年20年目を迎える日本女子サッカーリーグの創世期から20世紀の終わりまでは、実業団チームが凌ぎを削る一般的な競技スポーツの形態を取っていた。
パナソニック、プリマハム、旭国際、読売新聞、西友、YKK等が関わっていたチームは今まだ存在しているが、日産自動車、新光精工、SHiDAX、鈴与、日興證券、フジタ工業、シロキ、OKI等の関係したチームがバブルと共に消滅した。

21世紀になって競技スポーツの世界に日本でもクラブチームが存在するようになってきた。
アマチュア野球の欽ちゃん球団やバレーボールの岡山シーガルスなどは代表例だろう。

このクラブチームのコンセプトは一様に地域密着だ。この考え方は実業団には持ち辛い。
女子バレーボールが典型的なのだが、いわゆる工場に勤める女工さんが、工場や会社の士気を上げる為に実業団チームは作られた。今も同様で新潟にある女子バレーチームの栗山製菓はわかりやすい例だ。

女子サッカーは現状クラブチームが主流で、そこに実業団である田崎真珠と東京電力が加わる形だ。

サッカーの場合、日本サッカー協会がクラブチームの育成に力を入れてきた関係で、Jリーグのクラブや市民クラブ等様々なクラブが日本には存在している。
現在、女性選手を抱えるクラブが増えてきているし、自前で女子チームを編成するクラブも出てきている。
基本は地域の方からお金をもらってクラブが存在する。
その代表が試合に出るので、クラブ員や地域社会の方が応援する。
それが理想形だ。

たぶん新潟でそれに一番近い形を取っているのは、グランセナFCだと思う。

アルビレックス新潟はまだクラブの帰属意識としては弱い。
そもそもスクールやユースくらいしか日常的に競技している人はいないからね。

さて、この実業団2連戦であるが、やはりクラブチームとのコンセプトの違いを感じてしまう。
実業団は社員の福利厚生の一環と言ってしまえばそれまでなのだが。
社会人野球等の乗りで一生懸命応援している人もいるので敢えてどうこう言うつもりは無いのだが、この時代のスポーツの在り方としては違和感を感じる。

アルビレックス新潟レディースはまだ女子サッカー普及の過渡期であるので、あらゆる面で結果が出ていないのが現状だが、クラブチームとして存続する為には、やはり収入の確保は絶対的に必要で、それは入場料収入であったりスポンサー収入であったり後援会からの資金援助だったりする。(放送権収入は現状考えづらい)
実業団と違い空からお金が降ってくることは無いので、やはり営業的な努力はするべきだし、クラブへの帰属意識が高いサポーターを育てていく必要がある。

地域密着とは表面的には「地元の人に試合を見に来てもらう」ととらわれがちだが、実は距離的な問題というよりは精神的な近さの問題なんだと思う。
そう考えるとロイヤリティという面で戦後の実業団スポーツはある意味地域密着だったのかなとも思う。勤務地というすごく限定的な地域だけど。

実業団の「俺の会社」の意識とクラブチームの「俺たちのクラブ」の意識。
実業団チームとは違うこの「マイクラブ(俺たちの新潟)」というスピリッツをアルビレックス新潟はもっと多くの人に植え付ける工夫をした方が良い。
(日本人は「俺の会社」という意識はめちゃくちゃ高いような気もするから、スケールとして用いると分かりやすいかも)

実際にアルビレックス新潟レディースの選手は、新潟で仕事したり勉強したりしているわけだから、同じ街に住んでいる選手を応援してやろうぜ的な感じがもうちょっと出てきてもよさそうなんだけど。(ヨーロッパのクラブチームの創生期に近いのかな。)

サポーターも「俺たちの新潟」スピリッツを多くの人に伝染させていくようなことができるといいよね。
女子の試合会場に2000人が訪れてくれるけど、この人達からまだ女子サッカーを見たことがない人に面白さや帰属意識が伝染していくと、思いもよらないムーブメントが起きると思う。

アルビレックス新潟レディースのサッカーはクラブチームのサッカーであって、完全に観客を意識したサッカー。
その辺が空からお金が降ってくる実業団のサッカーとは違う。
次も見に来てくれるようなサッカーを宿命付けられているから、一度見た人は楽しめると思う。

今シーズンも県内をサーキットするけれど、どんどん会場が盛り上がっていければいいね。特に胎内は初登場なので、村上方面の人達がサッカーの楽しさを感じてくれれば秋の胎内はさらに盛り上がれるんじゃないかな。