黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

第1節 対浦和レッズ戦 「ピッチのアイドル 鮮烈デビュー」

2008-04-12 17:41:16 | アルビレディース
2008プレナスなでしこリーグ 第1節 2008年4月12日(土)13:00K.O さいたま市駒場スタジアム

アルビレックス新潟レディース 1-4(0-3、1-1) 浦和レッズレディース

得点 上尾野辺1


今年も日本の女子サッカーリーグ最高峰の日本女子サッカーリーグ「プレナスなでしこリーグ」が開幕した。

メインスタンドには、田口事務局長やJFAの上田栄治女子委員会委員長も駆けつけていた。
浦和の社長だけでなく、アルビの中野社長も来場していた。

ちなみに同じくメインスタンドにはアルビレディースOGの片桐ひろみさん(この方はレッズのOGでもある。)と杵島美砂さんの姿も見えた。

会場の駒場スタジアムには、両チームの旗とフェアプレー旗と共になでしこリーグの旗がはためいていた。もはや「L・リーグ」の名残は無い。



急遽決まった感のあるリーグスポンサーのプレナスは、残念ながらパンフレットには記載が無かったが、スポンサーボードに「やよい軒」を出していた。おかわり自由の定食屋さんであるが、残念ながら新潟には無い。
日常的にお世話になっている「ほっかほっか亭」は名前が変わる準備中であるから出せないのだろう。


風は微風、天候にも恵まれまずまずの開幕日和である。

こちらは、メインスタンド


こちらは、出島のアルビ


最終的な観客数は2023人で昨年より1割減である。
対戦相手の知名度の問題だろうか?
これは気がかりな結果ではある。



【対浦和戦戦評】

まずレッズの陣容。怪我で安藤梢が先発から外れる。
北本の1トップで左利きの柳田を右サイドに配置する布陣。

      北本
松田   保坂    柳田
    庭田 高橋
岩倉 矢野 百武 土橋
      山郷

SUB:小金丸、森本、木原、安藤、若林
監督:村松浩(S級)

交代
HT  保坂 → 安藤
73分 松田 → 木原
84分 高橋 → 森本

対するアルビレックス新潟レディース。
こちらは4バックを基本している以外は、入れ替わりが激しくてあまりフォーメーションということばは意味をなさない。
取り敢えずこんな感じにしたかったんじゃないかと思うところを並べてみる。


 上尾野辺  牧野
      中島
口木         東山
      川村
江橋 山本 田中 井上
      諏訪

SUB:橋本、深田、野村、斎藤、塩谷
監督:奥山達之(B級)

交代
HT  口木 → 斎藤
73分 牧野 → 野村
87分 井上 → 深田


練習の時からアルビの選手が固い感じがしていた。
特になでしこリーグ初出場でゴールマウスを守ることとなる#21GK諏訪江利乃選手からはひしひしと緊張感が感じ取られた。



チームにとっては2年目のシーズンだが、彼女にとっては初年度である。
だがチーム事情的にそんなことを言っていられない。

試合の方は、アルビの試合開始から案の定動きが硬い。
浦和は保坂のトップ下が良く効いていて、そこら辺から球を散らされてしまう。
ただ、アルビも昨年までとは違い、相手選手のマークの受け渡しができるようななったので、ピンチは迎えるものの失点の恐れはあまり感じられない。
昨年は2列の飛び出しに対して全くついていけなかったが、今年は無難に押し返している。
この試合だけなのか、それともこれからもしばらくやってみるのかは分からないが、中盤に入った中島未来選手が守備に走り回る。
東山選手は両チームの中でも段違いに対人守備に強く、そのままボールを持ち込んでいける。
また、センターバックに入った田中桜選手も大きなポカもなく、むしろ持ち前の接近戦の強さで相手ボールを奪ったり、身体を使った防御をする。
牧野・上尾野辺・川村選手も上手く相手選手のボールを奪い返せていた。

ただ残念ながら、この日のアルビはミスが多かった。プレッシャーのせいなんだろうが、せっかく奪ったボールをすぐに相手選手にパスしてしまうのでなかなかポゼッションサッカーにならない。
前に出ようとすると、すぐに守備に戻らなければならないので、なかなかリズムが作れない。
たしかに保坂の動きは良かったが、昨年ほどそんなに浦和に怖さは感じられない。

結局、自分達のミスからピンチを招き、ファールで止めるかやコーナーに逃げるかするものの、3度セットプレイで失点。

1点目は左45度から諏訪が弾くものの北本に詰められ、2点目は右側から高橋に、3点目はCKから。



後半から浦和は保坂に代わってそのままの位置へ安藤。
これが機能しない。アルビにとっては保坂に上手く回されていた分、安藤になって浦和の前線のプレスが緩くなった分、チャンスがめぐって来る。
当然、アルビの押せ押せ。前半からもアルビの方がタッチ数の少ないパスで前線へ持ち込むシーンはあったのだが、後半は面白いようにゴール前へ。

その原動力となったのが、高卒ルーキー斎藤友里選手。
口木未来選手のポジションにそのまま入ったのだけど、相手のスペースへガンガン行く行く。多少荒削りながら、「若いの、やるな!」って感じで飛ばす飛ばす。
激励会の時は、田舎から初めて都会へ出てきた娘さんみたいに全く緊張してしゃべれなかった選手が、持ち前のセンスで物怖じせずにピッチを楽しんでいた。
昨年の対浦和戦の與山選手といい、今回の斎藤選手といい、浦和は初物に弱い印象を受けた。

結局、上尾野辺選手の強烈なシュートしかゴールを奪えなかったのだけど、後半はある程度やりたいサッカーができていた。

皮肉なことにあれだけチームにフィットしていなかった安藤が個人の力でゴールを奪う。アルビにとっては組織を押さえていたので残念。

野村選手が牧野選手と交代するも、さしたる効果は出ず。
なんだか今回のノムは乗れてない感じがして、勢いがつかなかったね。
(同時にレッズも木原に交代したんで、武蔵短大の直接の先輩後輩のマッチアップに期待したんだけど、そこまで仕掛けられなかった)

井上選手の脚が攣り、DFとしてこの日ベンチ入りしていた深田選手がそのまま入るも試合終了。

返す返すもセットプレイの3失点が残念ということになる試合だし、結果的にはアルビの大敗となってしまった試合。

組織的な部分がかなりできるようになっているし、パスを繋いで前線へ仕掛ける前への推進力は上がった。
ただポゼッションサッカーで攻撃途中のミスは致命傷。なんでそこら辺を改善できると何とかなるんじゃないかと思った。
もう一人くらい突破力のあるドリブラーがいるとチャンスの芽が増えそうな気がする。

浦和と新潟というJリーグのクラブ同士の対戦となったが、男子トップチームのやっているサッカーに両方ともよく似ているよね。


【採点】
諏訪江利乃選手
緊張感からミスを連発。直接的な敗戦に繋がるミス。練習だとやらないミスなんだろうけど。
なでしこリーグでこの先やっていく為には本来の力を発揮できるようにならないと苦しい。
轟GKコーチのアドバイスで次こそ本領発揮できることを願いたい。

田中桜
身体を張ったプレイで最後の最後でゴールを阻止。

井上光保
持ち前の俊足でサイドのエリアをカバー。最後脚が攣ったのはしょうがない。

東山真依子
個人的にはこの試合のMOM。守備の貢献度は抜群。

江橋桂
サイドバックに入ったのだが、まだ今ひとつ感が。
もうちょっと攻撃に加わりたかったはずなんだろうが、次回に期待。

川村優理
ボランチは安定感が出てきた。
運動量もあるし、守備に攻撃にフィットしていると思う。
代表級とのマッチアップに負けてはいない。

山本亜里奈
最後の最後では上手く相手の流れを断ち切っていた。
持ち前のキック力をもう少し生かせればよかったのだけど。
安藤を止めてほしかった。

牧野愛美
守備の貢献度は抜群。あとは奪ったボールをどう処理するかだね。

上尾野辺めぐみ
ゴールは凄かった。
ただ今季は相手選手が総がかりで押さえにくるので、それをあしらわないと攻撃が組み立てられない。
エースは大変だっ!

中島未来
今回のポジションは運動量を要求されるので大変だと思うが、確かに相手選手はあれだけチェイスされるとヤダわな。
シュートチャンスを生かせるようになると波に乗れそう。

口木未来
よく長い距離を走ったよね。前半あれだけ走ってくれたおかげで、後半浦和の脚が止まってくれた。

斎藤友里
素晴らしい活躍でしたね。サイドにトップに。攻撃的な動きは抜群に良いね。
次に出場したら初ゴールの可能性が高いな。

野村千枝子
残念ながら乗れなかった。次こそ期待。

深田未央
時間が短すぎてわからない。ミスは無かった。

次はホームだ。頑張ろう!



PS.実はこの試合で一番乗れなかったのは自分自身かな?
なかなか両チームの動きを理解するのに時間がかかってしまって反射神経がとろかった。
声だけでなく、どんどんサポートできるように頑張ろう、俺。

現代の公民館

2008-04-12 10:28:21 | ノンジャンル
さいたま市浦和コミュニティセンター

20室ほどの会議室がある。
こういうミーティングルームがあるのは、様々な活動をするにはありがたい。

浦和駅前にあるPARCOの最上階にある施設
いわゆる公民館。
その下の階にはNPO向けのセンターや中央図書館がある。
金がかかっている箱物ではあるが使い勝手の良い現代の公民館である。

民間と公共が同居した箱物だね。

さいたま市が一望できてよかった。

ちなみにPARCOの1階には浦和レッズの「REDS GATE」が出店していた。
維持運営は難しいが、こういうアンテナショップは地道に効いてくるんだよね。