29.09.23 艾(もぐさ) NO.1656
子供にとって母親は絶対的な存在ですね。 例え日々叱られていても、少々手荒に取り
扱われていてもです。
なぜなら、母親には隠しきれない母性愛という甘い薫りがあるからです。
(近頃はそういう愛情がない人もいますが・・・)自分の命を犠牲にしてでも我が子を守ろうと
する本能があるのです。 草冠に母は「苺」(いちご)です。 あまく芳しい。
ところが父親はそうは行きません。 自立して社会に出て恥ずかしくない一個の人間として
育て上げる義務があるからです。
忍耐と常識・良識と是非善悪を判断する能力・正邪の判断・謙譲・美徳・教養・そういうもの
をきちんと躾ける義務がある。 (でも概ね子は父に従わないものですが…) 父親にあまり
権力があるのは困りますが、反対に母親が何もかも取り仕切るというのも間違いです。
父という存在は損です。 でも仕方がありません。 父という字に「草冠」つける「艾」(もぐ
さ)になります。 母親と違ってちょっと厳しくなる。
最近ではちょっと厳しくしようとすると、他の家庭ではそうではないので「ぐれる」子がいる。
だったら言ってやればいい。 お前が「ぐれるんなら」おれば「ボケてやる」といえばいい。