山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

終戦記念日に想うこと

2012-08-15 | 「あれこれ」のこと

私の父は昭和8年生まれ、終戦のときは12歳でした。

それから20年経って私が生まれました。

 

物心ついて歴史を学んだときに、

ほんの20年前まで日本はあの戦争をしていたのだと

知ったときの驚きはいまだに頭から離れません。

 

父の実家は茨城県の農家で、11人兄弟、6男生まれ。

大学進学から東京に住まい、家庭を持ちました。

 

お盆のお墓参りには親戚が三々五々と集まり、

本家では毎年の年中行事で賑わいます。

 

歴史はひとつづき、小さいころの話から時には戦時中の話が飛び出すこともあり、

今は映像でしか見ることが無くなった戦中、戦後のむごたらしい時代を

血がつながった親戚が同時代に体験してきたのかと、

改めて身近に感じます。

 

父の兄は志願をして特攻隊の訓練を受け、終戦を迎えその意を遂げずに

帰宅したと聞きます。

帰ってきたときの伯父の門を入るときのためらった様子、

お国のために命を尽くして戦うことが出来なかった

悔しさをいつも話してくれます。

 

いつまでも日本人が忘れてはいけない戦争の傷跡、

それを肌で感じることが出来ることは

私にとっては大変ありがたいことだといつも考えながら

終戦記念日を過ごしてます。

 

甲子園の試合を中断して正午にNHKから流れる黙祷の時間、

日本国中の人が二度と繰り返してはいけない悲劇を、

これから先も一瞬の黙祷にささげ続けていけることを願っています。