山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

平成30年度予算 成果5 【介護をする側もされる側も安心できる!高齢者の在宅介護支援】

2018-03-25 | 議会報告

平成30年度予算 成果5

【介護をする側もされる側も安心できる!高齢者の在宅介護支援】               

 

「高齢者の介護を受ける人も、介護をする人も安心できる杉並区を作りたい。その為には介護サービスの需給バランスの現状把握をした上で、在宅介護と施設型介護のベストミックスを目指して行きたい。」 

 

2025年問題とは、約800万人いるとされる団塊の世代が後期高齢者となり、超高齢化社会へ突入する問題です。医療・介護・福祉サービスの整備が急務である一方、社会保障財政の崩壊の懸念が提示されています。この問題を目前に控え、では杉並区の医療介護はどうあるべきかという議論が続いています。

 

介護には家族が介護サービスを利用しながら支える在宅型と、特別養護老人ホーム(特養)の様な施設型があります。当区では特養の整備が進む一方で、山本あけみが区議として活動を開始した7年前には小規模多機能型居宅介護施設(訪問・日中・泊りを同じ事業者が担う)が区内に2か所しかありませんでした。このサービスは在宅介護をしながら安心して就労も出来ると言った区民の要望に応え、区内のバランスの良い増設を訴えてきました。

 

厚生労働省ホームページより


新年度予算には清水3丁目、高井戸東3丁目、成田東3丁目に続き、本年3月に区民の皆様の生活を幅広く支えるための拠点として開設した「ウェルファーム杉並複合施設等」の隣に平成33年度開設予定の特養棟にも併設されることが決定しました。福祉の拠点への併設を以前から強く要望してきたものが実りを得た形です。

まだ認知度が低いサービスですが、地域包括ケアシステムを支える区民の方々にも良いサービスとして認識が広まり、利用が進む事で在宅介護の強力な支援となって行くよう今後とも推進をして行きます。


■杉並区小規模多機能型居宅介護施設案内

https://kaigo.homes.co.jp/scare/ad13/area130115/cc15/

■ウェルファーム杉並 複合施設棟

http://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/shien/wellfirm/1038928.html

杉並区ホームページより

以上



平成30年度予算成果4 【自由な発想が出来る子どもを育てる!子どもプレイパーク事業】

2018-03-25 | 議会報告

平成30年度予算 成果4

【自由な発想が出来る子どもを育てる!子どもプレイパーク事業】                5

 

「杉並区は都市部でありながら緑豊かな環境を持っています。それを活かし子どもたちの生きる力を育てる取り組みがプレイパークであり、区内各所で継続的に開催できる環境を整えて行きたい。」

 

プレイパークとは、従来の公園、既成のブランコ、シーソー、鉄棒などがあるようなお仕着せの遊び場と違い、泥遊びや焚火、縄を使った手作りの遊具を使い、一見無秩序のように見えて、子供たちが想像力で工夫しながら遊びを作り出すことの出来る遊び場です。  

子どもたちが家庭生活や学校教育だけでは培う事が難しいながらも、人が生きていく上で最も重要な生きる力を育んでいくために、当区においてもプレイパーク事業の定着を推進してきました。

これまで3年間にわたり区内NPO団体との協働事業という形で取り組みをしてきた成果を基にして、新年度予算には継続して区が進めていくものとしてプレイパーク事業が位置づけられました。

今後とも本事業の重要性を訴え、安定運営に向けての提言を続けて参ります。


杉並区内プレーパーク実施団体

■杉並冒険遊び場のびっぱひろっぱ

http://nobippa.org/

■杉並ねっこワーク

http://suginami-nekkowork.com/

■善福寺プレーパーク

https://www.cocoonparentssquare.com/

(他にも区内のプレーパーク開催の情報がございましたら是非お寄せください。)

 

以上



平成30年度予算 成果3【東京オリンピック・パラリンピックで次世代育成を目指して! 国内外交流事業】       

2018-03-24 | 議会報告

平成30年度予算成果3

【東京オリンピック・パラリンピックで次世代育成を目指して! 国内外交流事業】       


「東京オリンピック・パラリンピックを好機として捉え、既に関りのある国内外の自治体との交流事業を通して関係人口を増やし、当区の魅力を発信しながら生活に実りを感じる区へと育てて行きたい。」

 

平昌オリンピック・パラリンピックが閉幕し、いよいよ次は2020年の東京で開催されます。当区は競技会場は無いものの、会場までの利便性が良い好立地です。期間中に国内外の交流自治体から当区に宿泊などをして、競技観戦や観光に出向くなどを希望される方も多くいらっしゃることと思います。これを好機として捉え、杉並区を訪れる方々に杉並区の魅力を発信し、交流を深めていく事業を「おもてなしキャンプIN杉並区」として取り組むよう、2年前から提案をしてきました。

 

当初提案に含んでいた民間企業の社宅跡地活用は取り壊しの為実現できませんでしたが、、新年度予算には「オリンピック・パラリンピック事業の推進」として、これまでの提案の意をくむ「ホームステイ・ホームビジット支援事業」が新規に盛り込まれました。

区内のホストファミリーと国内・国外の交流自治体等でホームステイ・ホームビジットを希望する方とをつなぐ仕組みと、両者をサポートする仕組みをつくり、ホストファミリーを増加させるとともに、住民間の交流を広げる事業を展開し、将来的には住民同士の絆が深まり、杉並独自の住民間の交流の形となるように事業を進めていく、というものです。

住んでいなくても継続的に特定の地域に関わる人を指す「関係人口」という考えはまだ定着していないものの、当区の様な都市部には無い豊かさを持つ、様々な国内外の交流自治体との接点づくりを進めることで、様々な価値観を知り、改めて自身の生活を振り返り実りを感じることが出来るきっかけとなると考え、今後は具体的な交流イベントの提案などを通して本事業を推進して行きます。

※杉並区交流自治体:ウィロビー市(オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州)瑞草区(大韓民国ソウル特別市)台北市(台湾)名寄市(北海道)東吾妻町(群馬県)北塩原村(福島県)小千谷市(新潟県)青梅市(東京都)南相馬市(福島県)

忍野村(山梨県)南伊豆町(静岡県)武蔵野市(東京都)小笠原村(東京都)

 

 

 



平成30年度予算 成果2 【公共施設マネジメントで財政負担を抑えながら区立施設再編を!中央図書館改修】    

2018-03-23 | 議会報告

平成30年度予算成果2

【公共施設マネジメントで財政負担を抑えながら区立施設再編を! 中央図書館改修】    

 

「公共施設の建て替え費用を出来る限り抑え、その分の予算を教育・福祉分野に振り向けて、暮らしやすい杉並区を作って行きたい。」

 

区内には600か所近くの公共施設があり、主に高度成長期に作られた建物の更新の時期を一斉に迎えています。財政の健全化を保ちながら建て替えが進んで行く為にはマネジメントの観点が重要であり、区では方向性が探られています。これは全国の自治体が取り組みを進めている課題ですが、山本あけみはこれまで3年に亘って中央図書館改修を事例として捉え、様々な提言を行って来ました。

 

平成26年4月に総務省から地方公共団体の財政負担の軽減や平準化が図られるように、保有する公共施設等の更新、統廃合、長寿命化等を計画的に行う「公共施設等総合管理計画」の策定要請がありました。当区では同年3月に他の地方公共団体に先駆け、「区立施設再編整備計画(第一期)」を纏め、本年1月には「施設白書」がまとまり、次のステップである「区立施設再編整備計画の第一期第二次実施プラン」、その後は「個別施設ごとの長寿命化計画」をまとめていく予定としています。

公会計システムとの連動により、将来の財政負担を見越しながら施設の改修改築経費の計画をしていくには、まだ少し時間が必要であると考えますが、そういった中でも施設の改修改築は待ったなしに進んでいます。

 

中央図書館は築後約30年を経過し、改修の時期を迎えています。設備などの営繕工事だけでは無く、これからの使い方を考えた改修にすべきと一般質問などを通して粘り強く訴えてきました。また、コストを抑えてより良い建築物を作る為には設計力が重要であり、設計者選定は設計料の多寡のみで決めるのではなく、様々な角度から熟慮が必要であるため、プロポーザル方式での選定の必要性の訴えが実り、新年度予算にプロポーザル方式での設計料が盛り込まれました。


平成30年度予算 成果1【平和な杉並を継承する!平和都市宣言30周年記念事業】 

2018-03-22 | 議会報告

平成30年度予算成果1

【平和な杉並を継承する!  平和都市宣言30周年記念事業】              

 

「平和な日本を子どもたちの世代に遺して行きたい。その為には歴史を振り返り、

平和維持の重要性を日々感じる環境を整えていく事が重要である。」

 

第二次世界大戦の日本の敗戦から10年にも満たない昭和29年、アメリカはマーシャル諸島ビキニ環礁で水素爆弾の実験を行ないました。日本は世界で唯一の被爆国であり、広島・長崎の被爆者の苦しみが続く状況での実験でした。その日、操業中の日本のマグロ漁船「第五福竜丸」が水爆実験の死の灰”を浴びたことから、核兵器廃絶へ向けて気運が高まりました。
 区内では、話し合いや水爆禁止署名運動が散発的に始められ、旧杉並区立公民館(現在、区立荻窪体育館)を拠点にあらゆる層の団体や個人が参加して「水爆禁止署名運動杉並協議会」が結成されました。
 2カ月足らずの間で27万人余りの署名が集められ、さらに署名運動は、近隣地域、全国に広がり、翌昭和30年には、第1回原水爆禁止世界大会が広島で開催されるに至りました。

当区は「原水爆禁止署名運動発祥の地」であり、今なお多くの区民が歴史を誇りとしています。その拠点となった旧杉並区立公民館は、現在、跡地に区立荻窪体育館が建っています。その角地に公民館跡記念碑「オーロラの碑」が建立されています。今日も、世界の恒久平和と核兵器の廃絶を願う心は脈々と引き継がれており、昭和63年に区議会の議決を経て「杉並区平和都市宣言」がされ、本年は30年目を迎える記念すべき年です。


区民フォーラムみらい会派では、区内在住の広島・長崎の被爆者団体「杉並校友会」からの陳情を受け、戦争体験者や被爆体験者の高齢化が進み直接話を聞く機会が減少していく中、証言記録映像を制作し、戦争の惨禍・平和の尊さを次世代に語り継いでいく事業に着手するよう要望を重ねてきたところ、来年度の事業化が決定をしました。


山本あけみは会派の一員として当区が区民の声に応え、本事業に着手をした事を評価し、感謝しています。また、中央図書館改修に合わせて、上記の様な映像をはじめとして区内に残る戦争の惨禍を伝える資料を集めて「平和祈念コーナー」を新設し、後世にわたって区民がいつでも触れることが出来る様に要望をしております。


以上


杉並区の平成30年度予算「未来への道を拓くステップアップ予算」が可決されました。

2018-03-21 | 議会報告

先日、杉並区議会第1定例会にて平成30年度「未来への道を拓くステップアップ予算」を全議員が出席する予算特別委員会で審議し、可決いたしました。

<総予算額>2,911億9095万

<内訳>●一般会計1,799億2700万●国民健康保険事業会計553億0654万●用地会計2849万●介護保険事業会計423億2202万●後期高齢者医療事業会計136億0689万

来年度は、杉並区基本構想に基づく総合計画10年間を「ホップ ステップ ジャンプ」の3つの期間に分けた最終のジャンプに向けて、計画改定を行う重要な年となります。本予算では基本構想の5つの目標ごとに区民に分かりやすく生活のシーン毎に予算が示されました。

政府は平成30年度の経済見通しを、民需を中心とした景気回復が見込まれるとしている一方で、区の収入はふるさと納税制度の影響による減収が続くなど先行き不透明であり、また国民健康保険料のアップなど社会保障費の増大により、市民感覚においての景況感回復には至っていない状況です。

予算特別委員会では9日間にわたり全議員が参加して予算の審議をしました。

これまで区議会の活動を通して、子育て環境の整備や防災力向上、都市計画を踏まえた広い視点でのまちづくりや、高齢者や障がい者などどんな人にも優しいまちづくりを目指し、多岐にわたって杉並区に提言を行って来ました。

来年度予算の概要をは以下の通りです。

 

【平成30年度予算概要】                                             2

基本構想に掲げる5つの目標別重点事業

 

目標1

<災害に強く安全・安心に暮らせるまち>

■地震被害シュミレーションの結果を活用した新たな耐震・不燃化の取り組み推進

耐震診断・大衆改修助成制度を新耐震基準で建てられた木造建築物まで拡充。

■大規模テロ等に備える杉並区避難実施要領策定

武力攻撃及び緊急対処事態の発生時に備えて、避難の経路・手段・誘導方法を定め、円滑な避難誘導の為の要綱策定。

■防犯対策の更なる強化

区内全域を対象に、防犯上抑止効果が高く、より効果的な場所に街角防犯カメラの増設。振り込め詐欺根絶に向け、警察と連携し「(仮称)振り込め詐欺対策専用ダイヤル」設置

ほか

 

目標2

<暮らしやすく快適で魅力あるまち>

■東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた気運情勢

「ホームステイ・ホームビジット支援事業」(成果3、4ページ詳細掲載)実施

■高精度地形情報を活用したまちづくりの推進

航空レーザー測量を実施し、今後のバリアフリー対策など快適なまちづくりを推進

■商店街等と地域団体等が連携して実施する地域の活性化事業支援

商店街等と地域団体等が実行委員会を組織し、地域活性化に向けて行う事業支援

ほか

 

目標3

<みどり豊かな環境にやさしいまち>

■(仮称)荻外荘公園の整備促進

 荻窪の閑静な住宅街にあり、平成28年に国の史跡に指定された元内閣総理大臣近衞文麿宅の公園整備基本計画策定と移築建物の解体保管工事を進め、関連イベント開催などで荻外荘の復元・整備に向けた機運醸成を図る

■身近な公園開園

荻窪4丁目、下高井戸4丁目、高円寺南3丁目の公園の開園

■区民の憩いの場の創出

善福寺公園内の水路を地元の小学生を含む区民によるワークショップなどの意見を基に親水施設「みんなの夢水路」として整備

ほか

 

目標4

<健康長寿と支えあいのまち>

■高齢者の住まいと介護施設の整備促進

特別養護老人ホーム3か所や認知症高齢者グループホーム1か所を開設し、多様な住まいを確保

■精神障がい者への療養支援

精神科医療を必要とする区民や複合的な問題を抱えた区民に対し受診勧奨や生活相談による支援と入院中からの退院後の支援計画作成による支援

■在宅医療・介護の連携推進

これまでの在宅医療地域ケア会議での地域事情を踏まえた課題解決を目指す

専門機関の協力により、医療・介護のレセプトデータを基に在宅医療や介護の需要と供給の分析を行い、指標設定や地域特性に応じた解決策を探り支援体制を強化

ほか

 

目標5

<人を育み共につながる心豊かなまち>

■新学習指導要領を踏まえた外国語教育充実

小学校の外国語教育の教科化等に対応するため、日本人や外国人の英語指導助手配置拡大

■特別支援教育の充実

全小学校への特別支援教室配置完了と全中学校への設置に向けた体制充実

■地域の子育て環境整備

学童クラブ定員拡充と新たな地域子育て支援拠点「子ども・子育てプラザ」2か所開設

ほか

 

私がこれまで区に提言してきました「おもてなしキャンプIN杉並区」など、予算化されたものに関しては順次ご報告いたします。

 

以上