山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

76回目の終戦記念日、正午の黙とうをしました。

2021-08-15 | 「あれこれ」のこと
76回目の終戦記念日、正午の黙とうをしました。
 
 
私の父は、その時13歳。
もう少し成長したら、自分も戦争に行くのだと思いながら、
少年時代を過ごしていたのだろうと思うと胸が詰まります。
 
 
 
でも、思い出す限り、
そんな話を聞いたことはありませんでした。
 
 
直ぐ上の兄は、特攻隊員に志願し訓練していたものの、
終戦を迎えました。
 
 
その上の兄は、大変な激戦地で負傷し、
やっとの思いで日本に帰り着いたとの事。
最期までお腹の中に、その時の鉄砲の弾を抱えたままでした。
 
 
そんな兄たちを見ながらの少年時代に、
どれ程の死の恐怖と無力感と絶望を感じていたのだろう。
 
 
そして、戦後の日本を、
どんな気持ちで生きていたのだろう。
 
 
家族にそんな思いを上手く話せる人って、
ほんの一握りなのかもしれませんね。
 
 
娘2人に残すものは教育だけ、と言っていましたっけ。
その気持ちに十分応えることは出来なかったかもしれないけれど、
あの言葉の裏には教育を受けさせることで
戦争の無い平和な世の中をつくって行って欲しいと
強烈に願っていたのだろうと、
今更ながら考えたりしています。
 
 
娘の世話にはならないと、最期まで我流を貫き通しました。
 
 
戦争を生きた世代の人々を知っている、私たちの世代は、
まだまだしなければならない事が沢山あるのだろうと、
終戦記念日にはいつも考えたりしています。
 
 
 
 

8/10 都内で今年初めての猛暑日

2021-08-12 | 活動日誌

地球温暖化の脅威を日常生活で感じるようになるとは、10年ほど前では考えられない事でした。先日の今年初めての猛暑日は本当に暑かった。

 

今やゲリラ豪雨や線状降水帯、そして猛暑日など、し烈さを増す気象状況を表す言葉を日常的に使うようになりました。毎年のように、〇〇年に一度の~~と、ニュースでは報道をしていますが、本当に〇〇年に一度なの?と疑問を感じます。

 

先日発表された、IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)によれば、「人間の影響で大気、海洋、陸地の温暖化が進んだことは明白だ」とし、今後10年で猛烈な熱波や干ばつ、洪水、鍵を握る温度の限界超えがますます増えると警告しています。

参考記事:地球温暖化がいよいよ「赤信号」、国連IPCCが報告書で警告(TechCrunchより)

https://jp.techcrunch.com/2021/08/10/2021-08-09-uns-ipcc-report-on-climate-change-sounds-code-red-for-planet/

 

地球温暖化を何とか食い留めたい。では、足元の杉並区で出来る対策とは何か。

 

私は以前から、◆省エネ住宅整備促進、◆低炭素まちづくり、◆公共建築物の出来る限りの省エネ化を掲げ、杉並区に具体的な事例をあげ対策を求めてきましたが、大変残念ながら、うんともすんとも積極性が感じられません。

 

 

 

◆省エネ住宅では、

2020年には国により省エネ性能の義務化がされるはずが市場の混乱を引き起こすとして見送られ、昨今の動きでは2025年に後送りされました。度重なる震災で耐震性能は建築基準法に盛り込まれ、あらゆる建築物に義務化をされているのに、省エネ性能の義務化が遅すぎやしないか!

参考記事:「どうなる省エネ住宅 ~省エネ基準が義務化されない訳~」

      株式会社ハウスジーメン https://www.hgm-press.com/ghn-190214/

参考資料:2021/8/10に国交省・経産省・環境省の3省合同で行われた、脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会では、下記の2025年から省エネ性の義務化の資料が示されました。

(参考)脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方に関するロードマップ(2021.8)

見えづらい場合は→ https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001418488.pdf

 

◆低炭素のまちづくりでは、

今や低炭素では事足りず、脱炭素へとゲームチェンジが叫ばれる中で、杉並区で現在進んでいる阿佐ヶ谷北東地区のまちづくりでも具体策を盛り込むよう提言をしていますが、有効な手立ては提示されていません。

全国でも取り組みが進む中で、杉並区だけが論外であるはずはありません。

参考:低炭素まちづくり計画作成事例(国土交通省)https://www.mlit.go.jp/toshi/city_plan/eco-machi-case.html

 

 

◆公共建築物の省エネ化では、

区の答弁ではいつも国基準を守っているから十分取り組んでいるとありますが、建築物は一度建ててしまうと、その影響は建物を取り壊すまで続くことから、地域性や敷地条件を徹底的に分析した最良のプラン作りや、独自の指針作りを求めていますが、取り組みが十分されているとは考えていません。

世田谷区などでは省エネ指針を取りまとめているのに比べて、指針が無いまま公共施設が作り続けられている事には大変な危機感を感じています。

参考:公共施設省エネ指針(世田谷区) https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/011/010/d00051565.html

環境省では、令和2年度地方公共団体における地球温暖化対策の推進に関する法律施行状況調査で回答のあった実行計画の名称の一覧を発表しており、東京都の他自治体の計画の中身と杉並区を見比べていますが、やはり杉並区の計画では実行性が担保されるのかの疑問がぬぐえません。

 

今年度は改定に向けた検討を進めていますので、より実効性のある、2050年のカーボンニュートラルに向けた目標設定と具体的な取り組み、進捗管理などを盛り込むよう提言を続けてまいります。

参考資料:東京都の地方公共団体実行計画の策定・取組状況(環境省)

https://www.env.go.jp/policy/local_keikaku/sakutei/13.html

 

 

参考記事:都内で今年初めて猛暑日に 熱中症に警戒を (2021/8/10 日テレNEWS24より転載)

関東では危険な暑さとなっています。東京都内でもすでに体温を超える暑さとなっていて、熱中症に厳重な警戒が必要です。 台風がもたらした暖かい空気とフェーン現象の影響で、関東では気温がぐんぐん上がっています。 午後1時までの最高気温は東京・練馬で37.9℃、八王子や埼玉県鳩山で37.8℃を記録しています。また、東京都心も36.8℃を記録し、今年初めて35℃を超えて猛暑日となりました。 日中の予想最高気温は埼玉県の熊谷で40℃、前橋や、さいたまで39℃、東京都心は38℃と危険な暑さになりそうです。 熱中症警戒アラートが東日本と西日本を中心に18県に発表されています。屋内でも適切に冷房を使用するなど万全な対策が必要です。