山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

杉並区立小中学校のICT教育に関する アンケート結果のご報告

2022-09-09 | 活動日誌

 ※ヘッダー写真:tawtaw / PIXTA

 

教育環境が激変する中で、保護者の方々からは、より一層深化したICT教育を望むお声や、デジタル化により学校生活の利便性を上げて欲しいといったご要望、そしてタブレット端末が加わりランドセルが重すぎるといったお声などが寄せられています。こういった皆様からのお声を大きな形に変えて、議会活動を通じて区へ要望をして行く為の基礎資料とする事を目的とし、アンケートを実施したところ、のべ65名の方にご協力を頂きました。

改めてご協力のお礼を申し上げると共に、下記に結果をご報告いたします。

※ご協力いただいた方には、後日、より詳細の報告書を送付予定です。

※報告書は杉並区教育委員会に提出予定です。

※下記イベントを開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております!

 

 

アンケート調査活動を通じて、様々な子ども達の様子やご家庭のお考えを把握することが出来ました。

◆タブレット端末を使用して出欠連絡やプリント配布に活用している学校や、まだまだ着手していない学校など、同じ杉並区内の公立学校でありながら、かなりばらつきがある。

◆タブレット端末使用に当たり、ご家庭でも問題解決が出来ないという回答は約10%であり、課題は残るものの、おおむね使いこなせている。

◆タブレット端末上での子供同士のトラブルで困った事という設問では96.9%が無いと回答。

◆GIGAスクール構想や個別最適化された学びに関する記述式の設問への回答数は多く、保護者の方々のご関心の高さや、今後の取組に対する期待がある。

また、取り組みの遅れを指摘するお声も多く、解決策としては先生や学校単位ではなく、教育委員会や文科省など、より大きな単位での改善を求めるお声が多い。

◆区長及び教育長、教育委員が自らの口で教育を語る場への要望や、より野心的な目標を立て先陣を切った推進策を求める声がある。

 

今回のアンケート結果を基に、議会での質問を組み立て活かしてまいります。杉並区の教育を保護者の方々と共により良いものにして行く為に、今後とも率直なご意見をお聞かせいただければ幸いです。

よろしくお願い申し上げます。

 

   

【アンケート結果】

※グラフを見やすくするため、後日修正の予定。

 

 

Q5(56 件の回答)

Q4の問いに関して、自由にご意見をください。

既に欠席届などをオンラインで行っている場合には、状況を教えてください。

(主なご回答)

◆欠席届け、宿題を連絡帳に書き忘れた場合、友人に連絡を取ってお願いしている。 欠席の場合は特に朝の忙しい時間に連絡を取るのは一苦労。加えて、病院、職場に連絡と忙しい。また、学校に直接電話で欠席連絡しても、担任に伝わっていなかった事が2回ほど。先生の負担も大きい。

◆昨年から欠席届がオンラインでできるようになり、非常に助かっています。朝の忙しい時間にお友達に連絡帳を頼む心苦しさや、なかなか繋がらない学校に電話をかけるストレスから解放されて快適です。

◆既に欠席届はオンラインで行なっています。 そのほかの学校活動に関わる提出物全てオンライン化、ペーパーレス化を進めていただきたいです。 フルタイムで働きながらPTA役員をしておりますが、お便りの配布作業が負担です。

 

 

Q8(18 件の回答)

 Q6・Q7の問いに関して、どのように解決しましたか?

(主なご回答)

◆まだ、パスワードを押して起動するという流れのところでつまずくので、いっしょにパスワードの入力を手伝ってあげました。

◆タブレットのアップデートがうまく行かず、学校側でのセットアップに問題があった。また、問題があった際に学校側からタイムリーなアップデートがなく、混乱した。

◆もっと、有効活用できるように現場の先生には柔軟な対応を求めたいです。発達性読み書き障害のあるお子さんたちは、教科書のルビふりや、音声読み上げ機能など学びをあきらめない、嫌にならない配慮が必要です。そのような困りごとがあるお子さんには、個別にタブレットを有効に活用できるという手立てを使わせてあげてください。その子の努力不足ではなく、本当に困っているお子さんがいることを見逃さないでください。本人の自尊感情を傷つけないよう、他のお子さんへの説明も必要になると思いますが。。発達性ディスレクシアの早期発見にも、努めてほしいです。論点がずれて、すみません。https://www.nhk.or.jp/mito-blog/300/467663.html

 

 

 

Q10(46 件の回答)

Q9の問いに関して、自由にご意見をください

(主なご回答)

◆荷物が重くなり充電の手間が増えただけで、宿題後にタブレットまで使用することがない。そのため持ち帰り回数を減らしてほしい。

◆濃厚接触者なので登校できない場合、オンライン授業で対応している学校と、対応していない学校がある。同じ公立校なのに差がでるのはおかしい。

◆タブレットを用いての学習目的がわからないのでなんとも言えないですが、少なくとも子供にとって学校支給の端末は、学習ポータルサイトを開いて何らかの課題を行うためだけの端末という認識で、子供に持たせているスマホのほうがタブレット本来の使い方がされています。また、タブレットと言いつつも、windows が入った PC がタブレットのように使える、というものなので、 PC の扱いの学習をさせたいのかどうかの狙いもわかりにくいです。

 

 

Q14(43 件の回答)

Q.11.12.13に関して、自由にご意見をください

(主なご回答)

◆どのようなシーンで使うのが良いのか判断が難しいと思う。今は無理やり活用しているような感じ。全部をデジタル化する必要があるのか?将来的に教科書がペーパーレスになる場合の授業はどのように進むのか。授業参観に行くと、最終的には担任の先生の力量にかかっているのでは?と、不安を感じる。

◆現場の人間が本気になって取り組んでいく姿勢が大切ではないか。課題を言い訳にして尻込みしているのでは中々事が進まない。トップダウンで指示を出しす事と並行して現場の意識改革と、指導力の強化を行っていく様取り組んで頂きたい。

◆学校の先生の指導力、前文ではそこを指摘したところですが、今までの教え方を変えていくことは大変なご苦労だと思います。 外部の専門家を、各学校に配置するなどして先生方も学びながら、子どもたちに教えていける環境を整えてほしいです。 先生方にしてほしいのは、子どもたち一人ひとりと目を合わせて対話し、呼吸を合わせていくこと。パソコンばかりに目を向け、残業、ストレスフルな環境になってしまわないように、行政のかたには、先生がたを全力でサポートしてほしいです。先生が幸せじゃなければ、子どもたちは幸せな気持ちで育ちません。

◆今の杉並の進め方は、各学校に裁量を渡していると認識しているが、校長がどれだけ推進力があるかで決まってしまい、全体として進んでいるのか疑問(我が子の学校は進んでいない学校)。どうやったら校長が推進するモチベーションが上がるのか、について教育委員会で仕組みを考えてほしい。学びの構造転換であり、「教科を指導する」「教える」という考え方から脱皮してほしい。学びは本来楽しいものであり、子どもは自ら学ぶ力があるので、教師が一方的に教える指導スタイルから「子どもが学ぶ」スタイルへの転換が必要。だた今目の前の仕事で手一杯である教師が新しい学びの転換へ取り組むことは難しいので、今ある仕事を減らしていく、効率化していくこととの合わせ技が必要と考える。

◆障がい児の場合、保護者が担う役割が健常児に対して多く、その負担は重い。 特に長期休暇の際(共働きでは無い世帯・就労が認められない場合など)、放課後等デイサービスは週2回(1・2年生)しか通えず、保護者が全面的に家庭で療育するしかないという現状がある。 『最適化された学びの享受』の前提として、『誰一人取り残さない』というスタンスで取り組んで欲しい。 子ども達の適応力という項目は、適応出来ることが前提の項目に思える。

 

 

Q15(44 件の回答)

世田谷区では 「第1回世田谷区総合教育会議」を開催し 「コロナ後を見据えた学びの変化について」をテーマに、今後の教育政策の方向性等、区長と教育委員会による意見交換を行い、オンライン配信を公開しています。 https://www.youtube.com/watch?v=K6uWmM79TX8

杉並区でも同様の会を開催し、オンライン配信するなどの取組が必要と思いますか?
 

◆必要かと思いますし、どの様な話し合いがされているか興味があります。また、それに対する保護者の意見をアンケートでとって取り入れるなども良いかと思います。

◆区長及び教育長、教育委員が自らの口で教育を語る場があることを望む。加えてぜひ野心的な目標を立て、世田谷のように先陣を切って進めて欲しいです。

◆まずは現場とICTに明るい専門家を集めて、キチンとした方向性と具合案、行動スケジュールを示して欲しいです。たくさん人を集めてご意見募集、で話を散らかすのは時間の無駄と考えます。

 

以上