山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

緊急セミナー「違憲立法か? 安保法制を 徹底分析 !!」

2015-06-30 | 活動日誌
ブログを読んで下さっている皆様へ

いつもお世話になりましてありがとうございます。
私たち杉並区議会議員有志は杉並区民の命と安全を守ることを第一の使命と考え、
国会の動きを見据えながら、緊急セミナーを開催することになりました。

緊急セミナー「違憲立法か? 安保法制を 徹底分析 !!」
7月4日(土)19時から20時半
杉並区産業商工会館 講堂
( 杉並区阿佐谷南3-2-19)
講師:川上詩朗弁護士
(東京弁護士会からの推薦による)
 

ニュースを見ていても何だか難しくてわからない!
安保法制って自分の生活とどう関わってくるの?

といった私達の疑問が大きいまま
「平和安全法制整備法案及び国際平和支援法案(安保法制)」
審議のため9月まで国会が延長となりました。

そんな中、講師に弁護士 川上詩朗氏をお迎えし、
憲法の基本的な考え方と仕組みを簡単に確認し、
今般、問題となっている安保法制法案について、憲法の視点から、
問題点を整理して、みなさんに考えていただく素材を提供いたします。

また、ご多忙の中、東京弁護士会の伊藤茂昭先生が駆けつけてくださる予定となりました!
全国的な弁護士の組織がこの安保法案反対の活動をされている様子をお話しいただきます。

是非お誘いあわせの上、ご出席をお待ちしております!


◆川上詩朗氏プロフィール◆

日本弁護士連合会 憲法問題対策本部事務局長
日弁連による[安全保障法制改定法案に対する意見書」を
持参し廃案に向け国会議員一人ひとりを説得する行動派。

「安全保障法制改定法案に対する意見書」(日弁連による)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2015/150618.html

川上詩朗氏 動画(熱血漢で素敵な方です。)


予約不要・参加費無料

【主催】
違憲立法に反対する杉並区議会議員有志

市来とも子 / 太田哲二 / 奥田雅子 / 金子けんたろう / 河津りえ子
川野たかあき / くすやま美紀 /上保まさたけ
そね文子 / 富田たく / 原田あきら / 増田裕一
山田耕平 / 山本あけみ(五十音順)  2015年7月2日現在
 
【問い合わせ先】
杉並区議会議員 市来とも子  03・5938・0802
            mail@ichiki-tomoko.org 
            山本あけみ    
            yamamoto.akemi1965@gmail.com

以上


 

私論:Yahooニュース「小学校での英語教育の教科化のまえに、やることがある」について

2015-06-12 | 活動日誌

先日、SNSに「小学校での英語教育の教科化のまえに、やることがある」(Yahooニュース掲載、貴戸理恵氏http://bylines.news.yahoo.co.jp/kidorie/20150610-00046453/)について書き込みをしたところ頂いたコメントの中に、私の書き込みの意図不明である、といったご意見がありましたので、少し詳しく触れておきたいと思います。

日本の教育費が世界的には最低ランクであるという不名誉な状況の中、家庭の経済的な事由によって子ども達の学びが左右されないよう、公教育を充実させる必要がある、と私は考えています。これまでも杉並区議会において、国際理解教育の推進に向けた夏季のイングリッシュキャンプや中学生海外留学、区内大学との連携による海外留学生との交流や教師の留学制度利用などを促進し、日本の中だけの価値観に捕らわれず、多様性を身近に感じる事で杉並の子ども一人ひとりが伸び伸びと自分らしい成長をするための環境整備を区が率先して整えるべき、と提言をしてきました。

また、私費でフィンランドとカナダの教育環境の視察にも行ってきました。

フィンランドでは、小学校高学年から英語が教科化されており、その教育を受けた年代の大人は全て一定程度英語を話し、街中のお店や公園で出会う人、駅で切符を買う時の窓口の人との会話などにも困りませんでした。これは、国を挙げての教育の成果だと考えます。

また、カナダのある都市では、公立の高校の一定数を海外留学者を受け入れ、多様性を学ぶために市費を投じて事業を行っており、杉並区でもオリンピック・パラリンピックに向けてこのような事業に取り組んではどうかと考えています。

現在はデジタル化社会の到来により、世界中を駆け巡っている膨大な情報に、いとも簡単に触れられる環境が整っています。しかしそのような状況であっても、理解できる言語が日本語だけであれば、得られる情報はどうしても限定的です。

もし、英語が理解できれば、CNNやBBCといった海外のニュースをニュアンスを含めて理解する事ができ、その事によって現在日本が経済・環境・教育など各分野においてどの様な状況に置かれているのかを、自らが考え知ることが出来ると思うのです。

また、小学校のうちから英語に慣れ親しみ、ネイティブとは言わないまでもツールとして使いこなすことが出来れば、コミュニケーションを通じて広い視野を持つことができ、身近な「多様性」の存在を認められるようになるのでは、と考えています。

杉並区は区費(年間7億円くらい)によって、国に先んじて30人程度学級を実現し、学習環境の充実を図り、課題の克服に向け成果を挙げています。

また、地域住民や保護者などが、合議制の機関である学校運営協議会を通じて、一定の権限を持って学校運営に参画し、教育委員会、校長と責任を分かち合いながら学校運営に携わることで、地域に開かれた信頼される学校づくり、特色ある学校づくりを推進する新たな仕組みである「地域運営学校」(コミュニティースクール)や地域の人々が様々な形で学校教育をサポートする「学校支援本部」(学校支援地域本部)を着実に広め、成果を挙げていると感じています。

子どもたちにとって、親と先生との上下の関係性だけで無く、いわゆる「ななめの関係」である地域の大人たちとの触れ合いが、彼らの社会性をしっかりと育んでいるのだと感じています。

今後は国内において、地域運営学校の全国的な配置と特別支援学級という枠からインクルーシブ教育への取り組みを進めて行き、大きく期待をしています。

このような状況からみても、「小学校での英語の教科化」は後回しにするべき施策ではなく、「社会の共生への取り組み」と歩を同じくして進めていくべき重要項目だと認識しています。

また、諸外国における小学校段階の英語教育の状況http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/05111603/007.htmを見ても、日本だけ取り組みが遅れていると感じ、焦りがあります。

多様な人とのやり取りに必要な英語を習熟し、社会の共生の実現に向けて多くの人が意識を注いでくれる社会を望んでやみません。

 

 

 

 

 

 

 


平成27年第2定例会・その3 「防犯対策について」

2015-06-06 | 議会・一般質問のご報告

5月29日に一般質問で議場に立ちました。

 テーマは「防犯対策について」

※「(仮称)都市計画高井戸公園について」はその1に、「ICTを活用した教育について」はその2に掲載。

動画→5月29日http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/vodtop.htm 

質問と答弁の要旨、そして質問の全文を掲載いたします。

 

<要旨>

質問1

杉並区の犯罪件数は、10年前に比べ大幅に減少していると聞くが、都内の中で犯罪多い方なのか。また、どのような対策を講じてきたのか伺う。

これまで発生した犯罪を教訓として、その後の防犯対策にどのように生かしているのか伺う。

答弁1(区長)

杉並区では、平成14年当時、犯罪被害が最悪を記録し、特に、住宅都市杉並を狙った空き巣の被害が多発いたしました。こうしたことから、警察官OBによる安全パトロール隊を組織するとともに、防犯自主団体の設立を促進し、活動への支援を行ってきた外、全国で初めて防犯カメラ条例を制定し、区民のプライバシーに配慮しつつ、防犯カメラの設置促進を図ってまいりました。

また、ひったくりの多発に対応して、自転車のかごに取り付ける「すぎなみバンド」を開発し、被害防止を図るなどした外、最近では高齢者をターゲットとする振り込め詐欺の多発に対応して、振り込め詐欺根絶集会の開催や教育委員会と連携しての防犯マンガ集の児童への配布など、地域ぐるみで、また、孫世代からのアプローチで被害防止を図っております。

このように、時代の移り変わりとともに、犯罪についても変化してきたところですが、区はこれまでもその時々に合わせて、防犯対策に工夫を凝らし対応してまいりました。

区の複合的な対策が相まって、昨年の区内の犯罪件数は、10年前に比べて約4割減少しており、防犯対策の成果が着実に現れております。杉並区は、都内の中で決して犯罪が多い地域ではないと私は認識しております。

次に、これまでの犯罪を教訓とした防犯対策についてのご質問ですが、私は、犯罪の抑止には、何よりも犯罪者が嫌う地域の目が重要であると考えております。

区といたしましては、今後も防犯カメラの効果的な設置を図るとともに、防犯自主団体など地域の様々な団体と連携し、犯罪情報の共有に努めながら、防犯力が高いまちづくりを推進してまいる所存です。


質問2

殺人や傷害事件等の身体に危害を与える重大な犯罪が発生した場合、こうした情報を区はどのようにして当該地域に連絡し、注意を促しているのか伺う。

答弁2

区では、殺人や傷害などの重大事件が発生した場合、犯罪発生情報メールの配信や所管を通じての学校、児童館、保育園等への緊急情報連絡、安全パトロール隊車両を投入しての広報活動などを行い、区民に注意を呼び掛けるとともに、適切な安全確保行動を促しております。ただし、事案によっては、区の情報提供によって事件関係者を危険にさらしてしまったり、警察の初動捜査に支障をきたすケースがありますので、情報提供については、所轄警察署等と慎重協議のうえ行っている。

<全文>

 

次に「防犯対策について」伺います。

 

まず、

 

Q1.杉並区の犯罪件数は、10年前に比べ大幅に減少していると聞くところですが、都内の中で犯罪件数は多い方であるのか。また、どの様な対策を講じてきたのかお伺いします。

 日々流れる犯罪のニュースの中でも、子どもが巻き込まれる事件は、本当にやりきれない思いがします。本年2月に発生した川崎市中一殺人事件ではあどけなさが残る、可愛らしい男の子が被害にあいました。地域の大人が、保護者が、学校がそして福祉を担う自治体が、何とか助ける事は出来なかったのかという思いが残ります。

わたしたちの身近でも約2年前、久我山駅の隣の駅である三鷹台駅の南側で女子高生が自宅に帰宅した直後、自宅に潜んでいた犯人により殺害されるという事件が起きました。その後、犯人は近くの木々生い茂る玉川上水を右に曲がって逮捕されました。あの時、玉川上水を左に曲がっていたならば、程なく杉並区久我山です。もし、包丁を持った犯人が私たち地域の子ども達の下校時に現れ、危険を及ぼしたかと想像をするだけでも本当に怖い思いです。

三鷹市の事件とはいえ、わたしたちの身近なところで起きた事件でした。

子どもの下校にちょうど重なったこの犯人が逃げている時、緊急事態である事をテレビのニュースで知った保護者同士の連絡で小学校内で部活動をしている子どもたちへと危険があるという情報が届けられました。

そこで、質問を致します。

 

Q2.殺人や傷害事件等の身体に危害を与える重大な事件が発生した場合、こうした情報を区はどのようにして当該地域に連絡し、注意を促しているのかお伺いします。


私はこれまで、必要と思われるのであれば危機管理情報に杉並区内の物だけではなく、近隣自治体も含めてほしいと要望して参りました。その後、迅速にご対応をいただいている事には、感謝を申し上げる次第です。

 区内でも様々な犯罪が起きていると思いますが、

 

Q3.最後に区はこれまで発生した犯罪を教訓として、その後の防犯対策にどの様に活かしているのかお伺いします。


 日々の生活の中で、突然起きる犯罪にどの様に対処をし、防犯対策に活かしていくのか。区民の安全安心と、言葉では口にするものの、対策はひとつひとつの地道な積み重ねが必要だと考えます。わたくしも引き続き杉並に暮らす大人として、保護者として、そして2期目のご信託をいただいた区議としても尽力していくことをお誓い申し上げ、質問を終わらせていただきます。





第25回「木曜茶話会・区民意見交換会」

2015-06-05 | 「木曜茶話会」のこと



毎月第4木曜日に「木曜茶話会・区民意見交換会」を開催しています。本年で3年目を迎えます。

日時:平成27年6月25日(木)15時から17時

場所:京王井の頭線 久我山駅 改札前 「アクロス」

日ごろの疑問や質問、また貴重なご提言など、自由な意見交換の場として。

今回のテーマは「区政の現状と動き」。
2期目の区議として活動を開始後初の開催です。
今後の取り組みをお話させていただきます。

私たちに一番身近な基礎自治体として日々の生活から気づく困った点の改善やちょっとしたアイデアを実現したい!

といったご意見も大歓迎です!

お誘い合わせの上、皆様のご参加をお待ち申し上げます。

参加費:無料 予約:不要

お問い合わせ先
FAX 03-6231-5839
yamamoto.akemi1965@gmail.com

山本あけみ オフィシャルサイト
http://yamamotoakemi.web.fc2.com/
山本あけみ ブログ
http://blog.goo.ne.jp/akemiyamamoto


平成27年第2定例会・その2 「ICTを活用した教育について」

2015-06-04 | 議会・一般質問のご報告

 

5月29日に一般質問で議場に立ちました。

 テーマは「ICTを活用した教育について」

※「(仮称)都市計画高井戸公園について」はその1に、「防犯対策について」はその3に掲載。

動画→5月29日http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/vodtop.htm 

質問と答弁の要旨、そして質問の全文を掲載いたします。


<要旨>

 

「ICTを活用した教育について」

質問1

現状、ICT機器は何台くらい区内の学校に配置されているのか。

答弁1

区立小中学校では、これまで、ICTの進展に対応して、機器の配置等を進めてきています。具体的には、昭和63年度から、コンピューター教室に児童・生徒専用に40台のパソコンの配備を進めて以降、平成16年度には、教員の校務処理の為のノート型パソコン約2000台の設置、平成20年度には、授業での活用を進める観点から、普通教室等へのノート型パソコン約1500台の配置を行いました。

更に、昨年度には、全普通科教室に電子黒板機能付きプロジェクターを約850台配置し、いわゆるデジタル教材を用いた授業を行うことにより、子ども達の学びの可能性を拡げるための環境を整備しています。

教育委員会といたしましては、こうしたICT環境の整備状況等を踏まえ、今後、児童・生徒が自ら情報端末を使って、より一層効果的な学習館活動を行うことができるよう、タブレット型パソコンの配備を計画的に進めていく事としてございます。

質問2

ICT機器の教材にはどのようなものがあり、どの程度活用されているのか。またそれを使う教員の研修はどのように行われているのか。

答弁2

現在、ICTを活用した教材といたしましては、子どもたちが使用している教科書の内容をデジタル化し、これまでの教科書では表現できない動画やアニメーション等の情報を含んだ「デジタル教科書」と呼ばれる教材や、子ども一人一人の個別の学習に対応したドリル教材、子どもが自分の考えを表現する事を支援するプレゼンテーションソフトなど、様々なものがございます。これらは、昨年度、全小中学校の普通教室に配置した、電子黒板機能付きプロジェクタと合わせて用いるなど、各学校の実情に応じて、効果的な活用が図られているところです。

また、教員の研修につきましては、教育委員会が行う電子黒板やデジタル教科書の活用に関する一斉研修や、各学校が行う個々の教員の課題や目的に応じた研修などがあり、すべての教員がICTを効果的に活用して、子どもたちの学びの可能性を一層広げていく事ができるよう、引き続き、教育委員会として積極的な支援を図ってまいります。


質問3

ICTを活用した教育を区はどのようにとらえているのか、区の見解を伺う。

特別に支援が必要な子ども向けのICT機器の活用について、今後、どのように捉えているのか。

答弁3

ICTを活用した教育は、子どもの能力や特性に応じた学び、子ども同士が教え合い、高め合う学び、子どもの興味・関心を高める学び等の充実を図るものであり、本区においては、すべての子どもの学びの可能性を拡げる手段として大変有効であるという認識に立って、この間、学校のICT環境の整備に取り組んでまいりました。

特別な支援が必要な子どもに対するICTの活用についても同様であり、ICTは、特別な支援を必要とする子どものさまざまな困難さを克服し、子ども達の可能性を高める有効な手段となっております。これまでに実践を積み重ねてきた教育課題研究等においても、例えば、自分の考えや思いを表現することが苦手な子が、ICTを活用して自信をもってプレゼンテーションすることができた、鉛筆での記述が難しい子が指を使ってタブレットに文字を記入することができたなどの成果が報告されています。

こうしたことから、教育委員会といたしましては、すべての子どもたちが、ICTを活用することによって学びを深め、全人的な発達を促すことができるよう、今後とも、通常学級、特別支援学級、特別支援学校におけるICTを活用した学習環境の整備・充実に努めてまいります。

質問4

CTばかりに偏り、従来の読み聞かせや読書の習慣などが軽視され、その結果、コミュニケーションが苦手な子どもが育っていくのではといった心配をする声もある。このことについて区の見解を伺う。

答弁4

ICTは子どもの学びの可能性を拡げる大変有効な手段であると認識しています。これを、各教科や単元に応じて、従来の読む、書く、話すなどの学習活動と効果的に組み合わせて使うことにより、一層学習効果を高めてまりいます。こうした教育委員会のICTを活用した教育の基本的な考え方等につきましては、今後、情報等を通して、保護者や学校関係者に周知し、共有を図って参りたいと存じます。


 

<全文>

次に「ICTを活用した教育について」お尋ねいたします。

 わたくしは以前、田中区長が議会において答弁をされた、

「教育は、教育基本法に基づき、公正、中立に行われることが大切であると考え、子どもたち1人1人がその個性と能力を発揮し、生き生きとはぐくみ、成長できることが何より大切なことであるとし、より豊かな教育が行われるよう、教育環境の整備に力を尽くしていきたい。」という考えに深く共感し、強く支持をしておりますし、大変多くの区民からも賛同するご意見をいただいております。

 

 首長とは大きな権限を有し、当然の事ながら政治、歴史、思想などに関し個人の考えがあると思いますが、わたくしは政治的な立場を利用してある特定の考えを教えるのが教育ではなく、例えば、政治とは何か、歴史とは何か、思想とは何かという事を、自ら考え答えを導き出す力を、一人ひとりの子どもたちが持つことを目標とし、その手助けをするのが教育であろうと考え、それを基礎として子どもたちはこれからのグローバル社会をけん引していく力を身に着ける事が出来るとて考えています。

 

 こういった考えを持つ田中区政において、より良い教育環境を目指し、ICTを活用した教育環境の整備に取り組んでおり、大変期待をするところですが、

まず、

Q1.ICTを活用した教育を区はどの様に捉えているのか見解をお尋ねします?

また、

Q2.現状ICT機器は何台くらい区内の小中学校に配置されているのでしょうか?

 

 これまで議会においても「教員のICT活用能力や指導力を高める支援、学校に対する積極的なサポート体制が不可欠」との指摘がありました。確かに従来の教育環境に慣れ親しんだ先生は直ぐにその良さを活かせない方もいらっしゃると思います。

 また逆に職場や通常の生活においてICTを十二分に活用してその良さを感じている保護者からは、より一層加速度を増して活用への取組みを求めるご意見もあり、わたくしも要望をする所です。

 当区ではこれまで、電子黒板機能つきプロジェクターの設置やタブレットパソコンの導入に着手されていますが、機器だけでなく教材も併せて考えてこそ、本当の充実が図られるものと考えます。

 Q3.改めてICT機器の教材にはどのようなものがあり、どの程度活用されているのか?また今後はそれを使う教員の研修が最も重要となってくると思います。研修がどの様に行われているかお尋ねいたします?

 また、子ども達は昨今ゲームに熱中しており、スマートフォンの普及によりさらに幼児期からICTの環境に慣れ親しみ多くの時間を費やしているのを見ると、にコンピューターネットワーク上の仮想的空間や人工的な環境の刺激の強さに慣れきってしまうのではないか、という危機感を持つこともあります。

Q4.ICT機器ばかりに偏る事になれば、創造力を育くみ、言語能力を高め、人間関係を豊かにする読み聞かせや読書の習慣などが軽視され、その結果コミュニケーションが苦手な子どが育っていくのではないか、といった心配をするお声を区民の方からいただく事もありますが、区の見解はいかがでしょうか?

 

 また、発達障害などにより、学習に困難を抱える子供たちへの支援においてもICTを効果的に活用した実践に大きな期待が寄せられています。  文部科学省では、平成25年度に「ICTの活用による学習に困難を抱える子供たちに対応した指導の充実に関する調査研究」を実施し、その成果を教員向けのハンドブックとしてまとめたと公表されています。

 他にも例えば、東京大学先端科学技術研究センターでは、Diversity, Opportunities, Internetworking and Technology、の略称DO-ITという研究に取り組んでいます。

これは全国から選抜された障害や病気のある中学生/高校生・高卒生/大学生の中から,将来の社会のリーダーとなる人材を養成することを目的としたプログラムです。

 障害のある子どもが自分でデジタル機器を使用できるようなプログラムとの事ですが、こういった動きはまだ研究段階であるものの、今後の特別に支援が必要な子どもの教育にとっては、素晴らしい可能性を期待できる大変明るいニュースであると思います。

 特に来年4月からは障害者差別解消法が施行され、その際は障害のある子どもにとって必要な合理的配慮の提供が義務付けられる事から、この分野においても一層の発展があることを願っています。

そこで

Q5.特別に支援が必要な子ども向けのICT機器の活用の今後を、どの様に捉えているかお尋ねし、この項を終わります。

 



平成27年第2定例会・その1 「都市計画高井戸公園(仮称)について」

2015-06-02 | 議会・一般質問のご報告


5月29日に一般質問で議場に立ちました。

 テーマは「(仮称)都市計画高井戸公園について」

※「ICTを活用した教育について」「防犯対策について」はその2に掲載

動画→5月29日http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/vodtop.htm 

質問と答弁の要旨、そして質問の全文を掲載いたします。

 

<要旨>

 

「(仮称)都市計画高井戸公園について」

 

質問1.

これまでの遊び場102番の暫定供用に関する区の総括について伺う。

答弁1.

都市計画高井戸公園に関するご質問にお答えいたします。はじめにこれまでの遊び場102番の総括についてのお尋ねですが、区では平成19年から暫定開放を行い、この間、多くの区民の皆様に、憩いの場としてご利用いただいてきました。

休日ともなると、ご家族で広い芝生の上でお弁当を食べたり、小さなお子さんが駆け回ったり、中にはのんびりと読書をされる方がいたりと、広大なオープンスペースゆえに貴重で幅広い年齢層の方々に親しまれてきたと認識しております。

また、災害時の広域避難場所としても広大なオープンスペースが地域の皆様に安心感を与えてきたと認識しております。

質問2.

3つのグラウンドの整備のスケジュールが発表された。既に優先整備区域に指定され立ち退き予定がある住民や、今後優先整備区域に入る予定の住民からは高井戸公園全体の整備のスケジュールを示してほしいとの意見があるが、区の見解を伺う。

答弁2.

区はこれまでも都に整備スケジュールについての情報提供や、地元への丁寧な説明を求めており、引き続き都へ働きかけて参ります。

質問3.

これまで暫定供用をしてきた成果を再認識し、地域の子ども達がのびのびと遊び、子どもから大人まで自由に過ごすことが出来る場所を、東京都に高井戸公園整備の手順を工夫して遊び場を残しながら整備を進めていく事を、区に要請をするよう求めるが、区の見解を伺う。

答弁3.

工事期間中の遊び場の確保についてのお尋ねですが、区としても工事に着手していない部分や工事が完了した部分などについて、区民の憩いの場や災害時の避難場所の確保の観点から、利用者の安全確保に留意しながら、部分的にでも開放するよう強く都に要望しているところです。

 

<全文>


最初に「(仮称)都市計画高井戸公園について」質問を致します。

名称が長いので、ここでは高井戸公園とさせていただきます。

同様の質疑が既に他議員からありましたが違う切り口で質問を致します。

 

 さて、高井戸公園は昭和32年、60年ほど前に運動公園として 都市計画決定されたものの、残念ながら現在まで開園に至っていません。杉並区の南西部、玉川上水の両側に整備が進む放射第5号線に隣接し、計画地全てが完成すると17ヘクタールを超え、日比谷公園よりも広い面積を有する公園となります。

  私はこれまで、高井戸公園計画を中心にした広域で総合的なまちづくりを進めていくべきと提言を続けてまいりました。

 高井戸公園予定地は、これまで3つの大きなグラウンドとして使用されてきましたがその内のひとつ、旧NHK富士見ヶ丘運動場は、平成18年に杉並区への暫定的な措置として無償貸与が決定し、遊び場102番として区民に開放されて来ました。

 これが実現したのは、旧NHK富士見ヶ丘運動場が、管理上の課題から突然閉鎖となり、1年近く放置され、雑草が生い茂るのを見かねた地域住民の皆様方から寄せられた

「この緑豊かな空間を地域の子どもたちのために開放をして欲しい。」との強い要請活動があったからだと記憶しています。当時は近隣の民間の大きなグラウンドにマンション計画があり、もしかして高井戸公園予定地のグラウンドもマンションや大型ショッピングセンターになってしまうのではないか、という大変な危機感がありました。わたくしも一住民として活動に加わりました。

 

 当区は区民の声、想いに応える形で暫定供与を決定してくれました。

当時の記憶を振り返れば、区職員が何度も地域の話し合いに参加をされ、区民の意見を直接聞き対話を重ねてくれた光景を思い出します。そして具体的な暫定供用開始へと導いてくだいました。

 この時の、区民を思う真摯な対応には大変感謝をするところです。

 

 

 

 その後、旧NHKグラウンドは通称「Nグラ」として、地域にたいへん親しまれる空間へと成長をしていきました。  広い開放感のある空間を楽しみ、子ども達はのびのびと走り回っていました。 気候の良い時期には芝生の上で思い思いに昼食をとり、50本以上もある桜が一斉に咲く時期には心躍り、

仲間が集い、あちらこちらで輪が広がり愉しむ姿は、 まるで一幅の絵を見るような、本当に素晴らしい光景でした。

 

そこでお尋ねいたします。

Q1.これまでの遊び場102番の暫定供用に関して、区はどの様に総括をされているでしょうか?

 

 先日、5月22日には東京都による高井戸公園の工事説明会が開催され、これまでの経緯と本年の工事、そして開園時期の概要の説明がありました。参加者は140名近くとなり、説明の後には活発な質疑応答が1時間以上行われました。近隣住民のおひとりお一人の関心の高さが伺われました。

 

 参加者からは、工事車両が近隣の生活道路を通るなど車の抜け道となるのでは無いか、整備期間中に管理者不在となり空き巣などの犯罪が起きるのではないかという不安の声が聞かれました。

 また、広域避難所機能に関しては、心配をした区民がこの説明会が終わった後に区役所を訪れたと聞きます。区から都へ管理が移管されると、整備期間中は広域避難所が閉鎖施錠され緊急時に機能を失う結果、災害発生時に非常に大きな人命にも拘わる事態が予測されるため、区はこの問題点を解決に向け都に働きかけ機能保持を依頼する事、そして区と都で実施する方策が決まれば、安全と安心を責任を持って守っていくという立場から、区により近隣住民に周知をする事、などの要望をされたと聞いており、この件に関しましては私からも強く要望をするところです。

 

 Q2.また、この説明会において、3つのグラウンドの整備のスケジュールが発表されましたが、グラウンドのほかにも高井戸公園の予定地には近隣の住宅街が含まれています。

 既に優先整備区域に指定され、立ち退きの予定がある住民や、今後優先整備区域に入る予定の住民からは、今回のようなグラウンドだけではなく高井戸公園全体の整備のスケジュールを示してほしいとのご意見がありました。

 住宅の立ち退きとなれば、戸建て住宅を所有し生活している住民にとっては、大変大きな生活の変化が予測されますし、高齢者世帯では引越しなどの負担には耐えかねるといった切実な声も聞かれます。

これに対し区の見解はいかがかお尋ねいたします?

 この説明会に先立ち、5月17日には遊び場102番の暫定開放が終了となり、長く愛された通称Nグラ・遊び場102番は惜しまれながら閉鎖となりました。

 東京都と杉並区においては、所有権の移譲により暫定的な供用を終了することは何ら不思議が無い事であったかも知れません。しかしながら、利用をしていた多くの区民のご理解は、残念ながら現状においては得られていないと感じています。

 

 突然の閉鎖を知った地域住民やスポーツを楽しむ子どもの保護者からは、私の元へ閉鎖に至った経緯と事情の説明を求められ、何とか子ども達の遊び場を残してくれないかといった大変多くのお声をいただきました。

 

そこでお尋ねいたします。

Q3.今後の高井戸公園予定地の利活用に関して、区民から3000名以上の署名と共に要望書が届いているとの事ですが、その内容と区の見解はいかがか?

 また、これまで暫定供用をしてきた成果を再認識し、この要望書の願意を酌みながらの対応を要望いたします。

 地域の子ども達がのびのびと遊び、子どもから大人まで自由に過ごすことが出来る貴重な空間を、高井戸公園整備の手順を工夫して一部であっても開放しながら整備を進めていく事を、当区から東京都へと要請するよう求めますが、

区の見解はいかがでしょうか?