山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

2月18日に区政の意見交換会が行われました。その①

2011-02-20 | 活動日誌

2月18日(金)18時から久我山会館で「区政の意見交換会」を開催いたしました。 

朝は雨、そして午後には北風が吹く中、20数名の方にご出席を頂きました。

 

当日は田中杉並区長にもご参加を頂き、参加者の方からの一問一答という形で進みました。

以下にその内容をご紹介いたします。

 



 

 


 

[教育]

Q1.今後の教育委員会のメンバー構成と中学生の歴史教科書について。

 

・田中区長

教育委員会のメンバーは任期途中で欠員が出たことによって、区長就任後早々に新たに2名を選任した。教育長を含めて、5名の定員となっている。教科書の選定は、教育委員会の専権事項であり、区長として、どの教科書が良いかを命ずることはできない。特に歴史に関しては、多面的な見方があり難しい面があるが、次回の教科書選定時には常識的な

選定をしてもらえるものと思っている。

 

 

・山本政策委員

全国でも現在の歴史教科書(中学生向け)を使用しているのは杉並区だけであり、特定の思想信条に偏った教科書は公立学校では不向きと思われるので、早々に正しい歴史認識を教えられる教科書に変更してもらいたいと考えている。

 

 

 

Q2.教育の質と教師の社会性について。

 

・田中区長

次世代を担う子供達の教育は重要な問題であり、それは教師の質的な資質に左右される。義務教育の教育の質を高められるように、また、教師の社会性を高めるためにも研修体制を充実させて対応していきたい。社会性が重要であるのは、何も教師だけの問題ではなく、区職員全体の問題でもあり、高品質な区民サービスが提供できるように努めていきたい。

 

 

・山本政策委員

社会性を養うのは、簡単な問題ではないので、相応の時間が掛かると思うが、公立教育の質の向上と再生は今後の課題として不可欠な重要な問題と考えている。杉並区でも高齢化が急速に進んでいるが、杉並区には社会的に豊かな経験を積んだ元気な高齢者も多くいらっしゃるので、その方々の叡智を発揮してもらえるような交流の場や機会を作り、次世代へつなげるような試みを行うことによって、生徒と高齢者の双方にとって、良い相乗効果をもたらすことができるのではないか。双方に触れ合える機会を作ることによって、教育にも良く、高齢者も住みやすい生き生きとした杉並区にしていきたい。

 

 

Q3.師範塾の今後はどうなるのか?

 

・田中区長

師範塾の維持に毎年7億円の経費が掛かり、区として許容できないコストであるため、来年度の採用を最後にし、閉鎖することを決定している。また、来年度区内にあるすべての小学校で30名学級化が実現するので、教育の質の維持に貢献できると考えている。

 

 

・山本政策委員

次世代の育成のために非常に重要な教育と言えども、コスト感覚のない税金の投入は許される状況にないため、公平公正な形で行政を進めるためにも無駄の見直しは地方自治にとって、今や欠かせない重要な政策と考えています。

 


[まちづくり]についての質疑はその②としてご紹介をする予定です。

 

今回、このように身近な雰囲気の中で、区長のお話を、それも久我山で聞ける、
あるいは直接質問できる機会は滅多にないものです。
次回もこのような形での『区政意見交換会』の開催を予定しています

 

3月19日(土)18時から久我山会館にて

是非ご出席をいただけますよう、お願い申し上げます。