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本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

大河ドラマ「江」の歴史捜査9:秀吉は織田政権簒奪者

2011年03月06日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 本日の大河ドラマ「江」ではお市様が「男・武士は不思議な生き物」と言っていましたが、脚本家が女性であるが故のせりふでした。脚本家が男性であれば間違いなく絶対にこういったせりふは思いつきません。男性にとっては「女は不思議な生き物」という言葉しか思い付きませんので。
 私は繰り返し主張していますが武将は一族の生き残りに全責任を負って、考え、行動していたのであって、何ら不思議な生き物ではなかったと思います。そのことに歴史研究者も含めて理解を欠いているので現代人には不思議に見えるだけだと思います。
 ★ 戦国武将のゲーム理論『太平記』
 ★ 「光秀の子孫が唱える奇説」を斬る!

 さて、本日のストーリーもホームドラマ的でしたが、違和感無く見れたのは秀吉が織田政権の簒奪者として描かれていた点です。おそらくテレビ界では画期的なことだったのではないでしょうか。今までは軍記物『太閤記』が作った信長を慕う秀吉のイメージで秀吉を信長の後継者として捉えてきたのです。確かに秀吉は信長の政策を引き継ぎました。刀狩、検地、そして中国征服。でも、明らかに織田家を倒して羽柴家の天下を作ったのであって、政権としては織田家を継承したわけではありません。織田家の政権を継承しようとした織田信孝・柴田勝家を滅ぼしたのです。
 史実をご都合主義で好き勝手に改竄していると批判される今回の「江」ですが、この点では軍記物踏襲の歴史観を変えているように思います。
 ★ 織田信長:苛烈・冷酷説を斬る! 
 ★ 通説を作った羽柴秀吉『惟任退治記』
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明智 憲三郎
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