本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

大河ドラマ「江」の歴史捜査37:千姫の嫁入り(余談)

2011年09月26日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 昨日の放送は江と秀忠の娘・千姫の嫁入りを中心にストーリーが展開されました。歴史捜査的に云々することが思い当たりませんでしたので、印象に残ったシーンをご紹介します。 【その1】  大坂城での婚礼前の千姫に江が「本当に嫁に行ってよいのか?」と問います。大の大人がこんな小さな子に随分酷な質問をするなとみていると、幼い千姫が徳川・豊臣両家にとって自分の嫁入りが必要なんだと自分の考え()を滔々と述べるシー . . . 本文を読む
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大河ドラマ「江」の歴史捜査【番外編】:「江」は何故面白くないか?

2011年09月22日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 「江」の放送開始以来、毎週、その週の放送内容に関連するブログを書いてきました。このまま、1年間通すつもりですが、その「お約束」感がなければ、どこかで見るのをやめていたような気がします。理由は単純で「面白くない!」  先日、入院中の妻を見舞ったところ、退屈なので普段は見ない「江」を見たら、やはり、とても面白くなかったとの評価でした。「前に見た同じ脚本家の「篤姫」はとても面白かったのに、なぜ?」とい . . . 本文を読む
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大河ドラマ「江」の歴史捜査36:石田三成処刑

2011年09月19日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 昨日の「江」は関ヶ原の合戦に遅参した秀忠と家康の対面、石田三成の捕縛と処刑、秀忠の庶子の誕生といった内容でした。  秀忠の遅参については家康は怒っておらず、従来の紋切型の通説紛々という描き方ではありませんでした。家康は嫡男・秀忠の無事を何よりも喜んだ描き方になっていました。この機会に通説の見直しが進むとよいのですが。  ★ 秀忠遅参の謎  さて、三成は処刑の前に秀忠に次のように語りました。   . . . 本文を読む
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大河ドラマ「江」の歴史捜査35:秀忠遅参の謎

2011年09月13日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 一昨日の大河ドラマ「江」では石田三成決起を聞いた家康が軍を西へ反転させて関ヶ原へ向かうお話でした。  家康は豊臣恩顧の加藤清正らの軍を率いて東海道を進み、秀忠は徳川家本隊を率いて中山道を進みました。中山道を進んだ秀忠は途中、信州上田城の真田氏との戦いに時間を空費して、肝心の関ヶ原の合戦に間に合わなかったというのが通説ですし、番組でもそのように描かれていました。  ところが、この件についてはいく . . . 本文を読む
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ゴルフの通説への挑戦:右手のゴルフ

2011年09月10日 | 427年目からの挑戦
【2011年9月10日追記】  私はゴルフの達人ではありませんが、ゴルフの上達のための研究には熱をいれてきました。10年前の53歳のときにゴルフを始めたので、早く皆さんにご迷惑をおかけしないでご一緒させていただけるレベルになろうと必死でした。練習場にもずいぶん通いましたし、ゴルフの教本もたくさん読みました。試行錯誤の結果、たどり着いたのが「右手のゴルフ」です。  これはベン・ホーガンの「モダンゴル . . . 本文を読む
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煙草大幅値上げ説を斬る!

2011年09月07日 | 通説・俗説・虚説を斬る!
【2011年9月7日追記】  民主党野田内閣が発足して閣僚がどのような発言をするのか気になっていました。  小宮山厚生労働大臣の「たばこ700円」には拍手喝采して期待したのですが、財務相はじめ閣内から寄ってたかってつぶしてしまったようです。小宮山大臣は「税の問題ではなく、健康の問題」と明言していたわけで、それをつぶしたということは「国民の健康よりも税収の方が大事」、つまり、国民の健康を金で売ったと . . . 本文を読む
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大河ドラマ「江」の歴史捜査34:細川ガラシャの死

2011年09月06日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 先週の放送では、三成が大名の妻子を人質として大坂城に集めようとした際に、細川ガラシャが人質になるのを嫌って「自害」する場面が出てきました。自害といってもキリスト教徒のガラシャには自殺が禁じられているため、家臣に槍で胸を突かせて死にました。有名なお話ですが放送では燃え盛る座敷に残っていたのはガラシャと家臣一人だけです。この件の目撃者は誰だったのでしょうか?  Wikipediaで確認するとこの家臣 . . . 本文を読む
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大河ドラマ「江」の歴史捜査33:朝鮮侵略から生じた反目

2011年09月04日 | 大河ドラマ「江」の歴史捜査
 先週の大河ドラマ「江」では朝鮮からの撤兵後に石田三成に対して加藤清正、福島正則らの反感がつのり、三成襲撃に至る話が出てきました。清正ら朝鮮侵略の現地軍と秀吉の代理として朝鮮に派遣された三成ら朝鮮奉行との間の確執が関ヶ原の戦いの伏線となっています。このように秀吉の朝鮮侵略は日本の戦国史に大きな影響を与えましたが、これまでの歴史研究はなるべく触れないで済ませて来たように感じます。前回の記事をお読みい . . . 本文を読む
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