本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
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山崎行太郎氏の説く呉座勇一問題

2021年05月21日 | このブログのガイド
 日文研の呉座勇一氏が女性蔑視・中傷で炎上した問題で歴史修正主義者・ネトウヨぶりがあらわになった。
 >>> 北村紗衣氏中傷事件
 この問題に哲学者の山崎行太郎氏がまっとうな評論を展開している。
 私は、この論争文の一節を読んで、はっきり言って、不快感だけではなく、怒りに近いものを感じた。呉座勇一は、井沢元彦や八幡和郎の「主張」を 、「陰謀論」と呼んでいる。私は、呉座勇一の主張の多くは正しいだろうと、推察する。しかし、井沢元彦や八幡和郎らの主張を、「 在野のトンデモ歴史研究家 ・・・」の「陰謀論」と切り捨てることには、首をかしげざるをえない。しかも、「 在野のトンデモ歴史研究家」を「泥棒」にたとえ、自分たち、「官学アカデミズムの歴史学者」 を警官にたとえている。この一文を読みながら、私は、不謹慎にも、「この男、頭は大丈夫か」と思ったものだ。
 「呉座勇一問題」で、私が、最大の根本問題だと思ったことは、呉座勇一が自慢する「歴史学者」たちの「方法」に関する問題だった。作家で歴史研究家の井沢元彦は、歴史学者を、「史料絶対主義」とか「史料第一主義」とか言って、歴史のメインテーマに踏み込まない歴史学者は専門馬鹿だとか激しく、批判・罵倒しているらしい。私は、井沢元彦をほとんど読んだことがないので、この表現が正確かどうか分からないが、私自身は、どちらかと言うと、井沢元彦の意見に賛成だ。歴史学者がつまらなのは、歴史の深層を避けて、史料や資料、あるいは文献にこだわりすぎて、その先の「歴史の哲学」とでもいうべき世界にに踏み込まないことだ。たとえば、呉座勇一は、「本能寺の変」で、明智光秀が、何故、謀反を起こして信長を攻めて死に追いやったのか・・・というような問題に、踏み込まないのが「歴史学者」だという。「本能寺の変」の謎のような一般受けするような問題を採り上げないのが歴史学者だ、と。史料や文献がないような歴史問題は、留保するのが歴史学者だ、と。やなるほど、そうか。そうであるならば、われわれが、歴史学者という人種を軽視し、軽蔑、無視するのも当然だろう。しかし呉座勇一は、それに怒り狂っているのだ。歴史学者を馬鹿にするのもいい加減にしろ 、と。
 >>> 呉座勇一問題に拘る個人的理由と思想的根拠(1)
 >>> 呉座勇一問題に拘る個人的理由と思想的根拠(2)
 >>> 呉座勇一問題に拘る個人的理由と思想的根拠(3)

 私も呉座氏からは奇説・妄想と誹謗中傷を受けた。その手口はネトウヨそのもの。「これでは、とても建設的な議論はできない」と判断して敢えて反論は控えた。今回の事件は起こるべくして起こったようだ。
 >>> 明智憲三郎 奇説? 妄想?

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 >>> 明智継承会のホームページ
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代表理事 明智憲三郎webニュース
 WEBニュース番組のリライズ・ニュースのインタビューを受けました。
 その様子がWEBに配信されました。明智光秀研究にかけた思い、明智継承会にかける思いを
語りました。
 短時間なので語りつくせませんでしたが、以下のような質問に答えています。
Q1. どのような夢やビジョンをお持ちですか?
Q2. それを具現化するために、どんな目標や計画がありますか?
Q3. 目標や計画に対して、どのような活動指針を持って、どのような活動をされていますか?
Q4. その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか? そこにどんな出会いや発見がありましたか?
Q5. 発見や出会いの背景には、何があったのですか?

 >>> りライズ・ニュースのページ

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1 コメント

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歴史学の限界 (サイトウ)
2021-06-07 18:35:25
呉座勇一さんの言ってることっておかしいんですよ。歴史の探求はプロの歴史学者の方法に従えって言うけど、その方法でやってたから本能寺の変の謎がいつまでも解明されなかったんだろっていう。歴史学の限界と己の無能を吐露してるのと同じなんですがね。陰謀論陰謀論と言いますけど歴史上の暗殺事件なんてほとんど黒幕が事前に計画を立てた陰謀事件ですし。呉座さんは乙巳の変もカエサル暗殺もヒトラー暗殺計画も知らないのか、プロの歴史家なのに。陰謀論の方が面白いから選択してるんじゃなくて、歴史上陰謀事件なんて大量にあるからそう推論する。別に突飛なことじゃない。長文失礼しました。

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