【2011年11月27日追記】総括(追記)
総括(後編)で「三人のコメンテーターによる討議は本能寺の変研究の迷走ぶりをよく現していたと思います。まさに日本全国どこでも行われているような典型的な本能寺の変討議だったのではないでしょうか」と書き、二人のコメンテーター(磯田氏、黒鉄氏)については具体的な記述を行いました。
三人目のコメンテーター藤田達生氏について触れなかったのには理由があります。藤田 . . . 本文を読む
大河ドラマ「江」はいよいよ明日が第46回、最終回のようです。
この番組は「歴史の捏造」や「大人が子供を演じる年齢ギャップ」について話題を提供しましたが総じて人気はあまりなかったように感じます。
★ 歴史の捏造が気になる方へ
★ 「江」についての週刊新潮記事
そもそも江についての史実が少なく、江を主人公にした小説もなかったことが全ての敗着だったのではないでしょうか?
脚本家は苦労したと . . . 本文を読む
先週の「江」は徳川家康の死をはさんで、家康と秀忠、江と竹千代の二組の親子がそれぞれ初めて心を通わすというお話でした。
その中で家康が息子・秀忠に語る言葉に戦国武将としての家康の非情な論理が凝縮して表現されていました。
「わしの父は24歳で死んだ。わしは臨終に立ち会っていない。6歳から織田家の人質だったからな。その後19歳まで今川の人質だった。戦が憎い。戦のない世がくればとどれだけ願ったことか . . . 本文を読む
昨年講演させていただいた「かんもん北九州ファンクラブ」の会報に寄稿させていただいた拙文が、このたび「シリーズ歴史を変えよう」に「利休切腹の謎に迫る」と題して掲載されました。ホームページの会報>90号の6ページ目をご覧ください。
「なぜ、利休なの?光秀はどこへ行ったの?」と疑問を持たれるかもしれませんが、私の頭の中では光秀謀反から一直線につながっています。
まだ歴史捜査は道半ばで、深みも広がり . . . 本文を読む
先週の「江」は大坂夏の陣で豊臣家を滅ぼした秀忠が江戸城へ凱旋し、「父を許さぬ!」と叫ぶ千姫らと対面することになるお話でした。そこで秀忠が語った言葉。「悔いはない。豊臣を継ぐ者を後の世に残すことはできない。それが戦国の世。そのような世を終わらせたい。血を流すのは自分が最後、子や孫が血を流すことは断じてない」
この言葉は脚本家の創作ですが、脚本家が「江」で一貫して主張してきた「戦国の世に一族を担う . . . 本文を読む
先週の大河ドラマ「江」はいよいよ大詰めの山場「大坂夏の陣」でした。大坂城落城と淀君・秀頼はじめとする豊臣一族郎党の最期が描かれていました。私は一族が滅びることの悲惨・悲痛・無念を切々と感じましたが皆様はいかがだったでしょうか。
滅ぼした側の「一族生き残りのためには将来の危険要素は徹底して除去する」という戦国武将の論理もよく描かれていました。これは脚本家がこの番組で一貫して主張してきたことです。 . . . 本文を読む
【2011年11月6日追記】
本日、ブログの読者からのコメントで私が磯田道史氏著『龍馬史』を推薦する記事をブログに書いていたことに気付きました。大変残念なことですが、以下に書いた2月16日記事の内容を一旦留保させていただきます。
何故ならば、筆者の磯田氏が2011年10月20日のテレビ番組で発言した内容が驚くべきことに「軍記物依存」であったからです。江戸時代の物語である軍記物に史実としての証拠 . . . 本文を読む
NHK大河ドラマ「江」の放送内容に関連した歴史捜査記事を毎週書いてきました。もう42週になりますので、そろそろ最終回の放送も近いことと思います。インターネットのサイトでこの番組への評判を見ると、今年の「江」は史実を無視しているという批判が多いようです。私のブログの検索もいまだに「万福丸」というキーワードでのエントリーが多く、第1回目の放送で江の兄・万福丸の存在が無視されたことへのこだわりが未だに . . . 本文を読む
【2011年11月3日文化の日追記】
学校でも会社でも理系一辺倒で、歴史研究には全く素人だった私が本能寺の変の真実解明などできるわけがない。誰もがそう思うでしょう。私自身そう思っていました。
「さあ、真実解明を始めるぞ!」と思いは先行したものの、どこから手をつけてよいものやら。暗中模索。正にそういう状態でした。
本能寺の変の真実解明に駆り立てたもの ← 思いはこうでした
そこで自分の仕事 . . . 本文を読む