市庁舎の前 北エスプラナディ通りに沿って
西へ「エスプラナディ公園」が延びている。
その東端に噴水広場がある。
この噴水の中心に、
愛称「バルト海の乙女」の銅像が建つ。
肩越しにバルト海を見る 優美な姿が印象的だ。
像は海草に立つ人魚の形であり、
足元には4匹の魚が水を吹き出し、
円の縁からは4頭のアシカが
人魚めがけて水をかけている。
この公園は、1900年代はじめに
ヨーロッパらしい街並み整備を促進する
プロジェクトの一環として建設された。
また、この銅像にはモデルがいたそうで、
フランスにアトリエを構えていた
フィンランド人彫刻家が見出した
10代のパリジェンヌだった。
毎年4月30日 ヘルシンキの学生たちが
銅像の周りに集まり、その年の代表の学生が
乙女像をモップで洗って学生帽を被せる儀式があるという。
これがフィンランド流ヴァップ(メーデー)の
開始の合図となっているそうだ。