Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

Before The Deluge

2006-09-24 22:55:09 | surfin'

(今日のチサン、サーファーは身長10センチのサーファー権吉君リモコン仕様)

今朝、日曜、起きたら風が吹いてない。
波は? 波はある。
三浦ウエーブはキャンセル。レッツゴーサーフだ。

波はあると言えども昨日と比べるとサイズダウンしている。
裏パークは波なし。リストラはインサイドのショアブレーク。激混み。

先週の教訓の通り、チサンへ向かった。
途中、なみへいとザワオと合流。

チサンはセットで頭オーバー。頭半あったかな?
なかなか乗れる波がない。ダンパーでショート向きの波。

こういう波のとき、一番やってはいけないのが躊躇することだ。
行くか行かないか、はっきりさせる。
一瞬の躊躇で地獄の底へマッ逆さま!
気持ちが前に行ってないのが一番危険なんだ。
オイラはそういう判断を求められるとき、サーフィンは遊びを越えているような気がする。
命を賭ける遊びなんかないのだ。
だからサーフィンには真剣に向き合ったほうがいい。

頭半のセットが沖からやってきて、ピークがなみへいに向かってやってきた。
奴はノーズをクルリとビーチに向け、パドルを開始した。
確か横1列5,6人いたと思う。
奴のパドリングには『オイラがゼッテー乗ってやる!』と意思表示があった。
ショートも含め何人もパドルする中、その波を制したのは奴だった。
オイラはインサイドからゲッティング途中だったけど、
頭半の波をすべるロングボードのレイルからは金属音が聞こえた。
奴は金属音を出して急斜面を一気に滑り落ちた。
しかしその後、左右の波の壁は大ブレークし、逃げ場を失った奴をスープの塊が襲った。
板は空中に舞い上がり、しばらく奴は海中でモミクチャにされ、なかなか海面に上がってこなかった。
やっと海面に出たけど、まだセットは終わっていなかった。
何回もローリングし、何度もビーチへ押し戻されても、それでも必死にパドルしてアウトへ帰ってきた。
アウトにつくと何食わぬ顔をして次のセットを待つ。

オイラはこの一連の出来事を見ていた。
大したことないけど、大したことある。
大したことだけど、大したことない。
そういうサーフィンこそがサーフィンであって、これは奴には当たり前のことであって、
それは波に乗るためのほんのちょっとしたプロセスに過ぎない。

オイラはその光景を見て感慨深くなった。
サーフィンの楽しみは波に乗るだけじゃなく、そういう過酷な状況に耐えられる自分を発見することでもあるんだなと思ったんだ。

技術はともかく、奴は強風のウエーブコンディションでも弱音を吐かなくなった。
彼女は一般のサーファーよりもちょっぴり優越感に浸れることがあるという。
それは、沖で大きくウネリ、サイドショアにさらされて割れる波を知っていることだという。

進んで危険な状況に行く必要があるか否かを判断するのは本人の価値感。
それは自分をプッシュする場がたまたまサーフなだけで、
ある人は仕事だったり、ある人はサッカーだったり。
そう、仕事やスポーツ以外自分をプッシュするものはあるのかな?
(プッシュというのは行きたくないところに敢えて行くことだ。行けば強くなれると確証していることだ。)

たぶんサーフィンなら頭半(ショートならダブル以上)、ウエーブなら4.7㎡以下、そこからプッシュが始まる、と思うけど。
新しい世界はその先にあるんだよね。

とにかく昨日今日で激疲れ。。
八丈島から取り寄せてもらったナサケジマという焼酎を飲んでる。
目をつむると、身体が波の中にいるみたい。ユラユーラ。
ジャクソンブラウン聞くと心に染みるよ!!