Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

Led Zeppekin

2006-09-14 23:59:21 | インポート

(豪快に苦笑するハルカちゃんはシャラポアちゃん)

ジムにハルカちゃんというトレーナーがいる。
ジム運営上の規則で指導員を一人おかなくちゃいけなくて、ハルカちゃんは週に数回トレーナーとしてやってくる。
ハルカちゃんはおそらく26、7で美人とは言えないけど誰が見ても好感を持つ、さわやかな女性。
トレーナーだけあって、身体はシェイプされている。
ジャージ姿が決まってる。オパーイが大きくてオーシリがとても小さい。
ジャージが似合う女性はなかなかいない。体型がでちゃうから。
それに彼女はノーメイク。

だから、ノーメイクでジャージ姿でいい女というのは最高の判断基準なんだ。
いいなーと思った女がいたら、スッピンのジャージ姿を想像してみたらいい。

さてさて、そのハルカちゃんがジムに来る日に合わせ、必ず来る男がいる。
『ゼッペキ君』だ。
彼を初めて見てニックネームつけるとしたら、誰もが『ゼッペキ君』とつけるだろう。
まるで、こないだの夏休みの台風でオイラがアゴを6針縫ったときのダンパー波のように切り立った後頭部だ。
ゼッペキ君は英語名で、ミスター・ダンパーヘッドでもいい。

彼は、ハルカちゃんが指導するエアロダンスに必ず参加する。
エアロダンスはエアロビクスに筋力トレーニングの要素を加えた有酸素運動ダンスだ。
オイラもたまに参加する。ステップしたりジャンプしたり案外楽しいのだ。

ゼッペキ君は異常なほどリズム音痴。しかも動きがド派手。
めちゃくちゃな動きで他人の領域に侵入してくる。
先週は隣でダンスする25歳のOLのアッコちゃんに激突した。
激突後、ゼッペキ君はよろめいて、反対側にいる吉田さんというボンジョビ大ファンの60歳のおばちゃん足を思い切り踏んだ。
吉田さんは悲鳴を上げて怒り、それを見ていたハルカちゃんは苦笑した。
オイラは後ろでハラがよじれそうになり、トイレに駆け込みハラを抱えて笑った。
ドリフ大爆笑で、ハゲヅラかと茶にタライが落ちてくる感じの、やっぱりそうなったか、と予想できるくらいのオチだった。
そのくらい派手な動きで人にぶつかる勢いだったんだ。

その夜、アッコちゃんからメールがきた。
オイラはアッコちゃんとメル友なのだ。
『今日ジムで○○さんが私に体当たりしたの見ました?もう跳ね飛ばされちゃいました!ぷんぷん!!』
こういうたわいのない内容がやってくる。25歳のOLだ。いいでしょ!

で、跳ね飛ばされたのはゼッペキ君だったことをオイラは知っている。真後ろで見ていたからね!

数年前、吉田おばちゃんはボンジョビを見に東京ドームに行ったそうだ。
『いい趣味ですね。ボンジョビはいいですよ。』オイラは吉田さんを褒めてみた。
『aio君はどんな音楽聴くの?』
『ガンズアンドローゼスすかね』とっさに頭に浮かんだので言ってみた。
『えええ?あなたはクラシック聞くタイプだと思ったわ~』

おいおい!おばちゃん!そりゃどんなタイプだよ!クラシックもアルバム結構持ってるけど、それが前面に出てるってことですか?

話を戻そう。
ゼッペキ君はハルカちゃんのことが大好きだ。
ゼッペキ君は嬉しくなると動きが派手になる。しかし筋力はない。
マシンを使わず、ハルカちゃんの後ろで踊っているだけなので何ヶ月ジムに通っても筋肉がつかないのだ。

ゼッペキ君は35,6っぽいんだけど、たぶん素人童貞だ。
玄人を相手にするとき、コメツキバッタのような動きをするはずだ。
たぶん手や足もバタバタさせるに違いない。
たぶん相手の女性は笑うだろう。
それに落ち込むゼッペキ君ではない。
おそらく女性が喜んでいると思ってさらに派手なコメツキ運動になるはずだ。
動きがリズミカルではないので、自分自身で最後のタイミングを逃しちゃうタイプだ。
疲れ果てたゼッペキ遅漏君。また万券払ってがんばろう!

ゼッペキ君が帰るときのあいさつの仕方はこうだ。
ハルカちゃんに向かって一度ジャンプする。着地と同時に頭を下げ『ありがとーーございマス!』という。
実に派手な挨拶の仕方なんだ。この挨拶に告白できないモドカシサがジャンプエネルギーとなって発散されている。

オイラは女性には緊張せずに話しかけられる。(たぶん年のせいだな)
その日、ハルカちゃんに住んでるところを聞いた。
彼女は茅ヶ崎に住んでいて、いつも海に行ってはウインドやサーフィンも見ているらしい。
さすがに、一緒にやろうよとは言えなかった。
初心者にウインド教える?サーフィン教える?オイラには無理ですわ!

そんな海の話をしていたらゼッペキ君がオイラを睨んでいることに気がついた。
スペシウム光線がオイラの背中に当たったのだ。
ボッキーだったらカウパー光線と言うだろう。

ゼッペキ君はジャンピングあいさつをせずに帰ってしまった。
肩を落として階段を下りていった。
なんか悪いことをしたような気分になりました。とさ。