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Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

赤道まで走る

2016-12-26 15:55:44 | ランニング

年末までカウントダウンに入った。

実にいろいろあった年だったなあ。
周囲の変化に対応にやり方に押し潰されそうになりつつも耐えてきた。
心が耐えたわけじゃない。耐えてくれたのは二本の足だったな。
二本の足で走り続けることのほうが遥かに辛い。
辛いのは、痛いのは、当たり前。でもそれをどう捉えるかは自分次第。
窮地を脱することができたのは、自分がランナーじゃなければ成し得なかったかも。

今はそう思っている。

走り始めて2年ちょい、現在まで3900キロ。4000キロまであと100キロ。

4000キロってどのくらいかというと
家のある茅ヶ崎からミャンマーとかラオスまでだ。
南に直下するとちょうと赤道まで4000キロ。

人類は、普通の生活で1日10キロは歩けるそうだ。
1万歩で8キロなので、最低8キロは歩かなくちゃいけないってことだ。

これをトレーニングだと特化しよう。

で、1日20キロ走るとする。10キロ徒歩じゃ足りない。

ゆっくり走る分にはどうってことない。
歩くより少し速め程度だ。

ということは200日かければ赤道まで行けるということだ。

しっかり栄養と休養を摂っていけば、
赤道にゴールしたころには、無駄な脂肪は完全に取れ、
腹筋は6パックになり、カモシカのような足になる。
たった200日だけである。

でももちろん200日で行く必要はない。
自分のように2年かければいい。
ゆっくりだけど脂肪は取れるし、確実に健康になる。

そう。
2年かけて遠いところへ自分の足でゆっくり旅をするのだ。
そう考えてみると良い。
走るのは辛いけど、旅なら楽しい。継続の秘訣だ。

流れる雲を追いながら、それは真っ白かったり曇った灰色の雲もある。

雲は空の客人で、ランナーもそれを眺める客人にすぎない。

同じ道でも景色は日々違うし、たった数度の温度の違いで走り方だって変わってくる。
清々しい朝はもちろん気持ちいいが、夜の暗闇を忍者のように走るのも悪くはない。
その日のゴールを走る前に設定して、もちろん決めた道順を走るけど、
大通りに出てみたり、少し小路に入ったりとささやかな冒険もできる。

それだけで、自然と、自分自身の健康に、そして自分自身がこの世にいることに毎日感謝できる。

Running is equal to Surfing.

今日まで、自分にとっては長い長い距離を走ったけど、
それは同じ道を繰り返し走ってきたわけではない。
繰り返しには見えるけど、実は太平洋を渡り赤道にたどり着く目に見えないロードを走ってきたのだ。
途中の休憩では、友と飲み、また新しい人と出会う。そういう時間はたっぷりある。
ささやかだけど寝る場所はあり、食を得るために決まった時間に仕事をする。
1日休んだらまた出発する。走った後の身体はシャワーでキレイに保てる。
たまに嫌なことがあったりすると倒れ込むくらい長い距離を走り、
調子がいいとき嬉しいときは力を振り絞って速く走ってみる。

そうやって考えてみると、自分の人生は自分の足に支えられていることがわかる。
そして今までの人生より、すくなくとも20%は充実している気がする。

 

Dedicated to George Michael


第11回湘南国際マラソンを走る

2016-12-05 14:11:32 | ランニング

 

2016/12/4(日) 

第11回湘南国際マラソン  快晴。

 

去年、人生初のフルマラソンに挑戦してから3回目となる。

 

今回は実にマラソンって難しく、経験が必要で、自分の身体機能を知らなくちゃいけないし、

でもやっぱり最後は自分の精神と魂の価値が問われるってことをシミジミ感じたレースとなった。

 

目標を3時間20分に設定した。

調べてみると、3時間20分でゴールできるのは完走者のうち上位8%くらい。

陸上経験はなく誰にも教わったことがないオレにはかなり無謀な設定に違いない。

でも目標は掲げる。それがマラソンだ。

マラソンの自己ベストは意外にも40代、50代で叩き出す人が多いらしい。

体力だけではなく、戦術、経験、それに加え己を知っているということである。

自分の場合は何よりも経験がない。

でも無謀な50代がいてもいい。逃げる50代より、当たって砕ける50代のほうがいい。

レースは定刻9時スタート。 

前半20キロまで、3時間15分ペースでいった。

20キロまでは何もない。ドラマも何もない。ただ単調に距離をこなし、無機質に時間は流れる。

とても軽快だったし、もうこのままフィニッシュまで行けると思った。

呼吸も苦しくないし、心拍数も安定している。

身体にはキレがあったし、膝は全く痛くなかった。

練習はうそをつかない。真夏のランを思い出し、あの暑い中を走ったんだ、だいじょうぶ!

前へ前へ進んだ。前へ前へ。1歩進めば、ゴールには確実に1歩近づく。

 

この日、気温は相当高く、沿道の応援の人々は上着を着ていない。

20度近くあったのではないだろうか。

20キロから少々ペースが落ちてきた。

ちょうどその距離くらいからじわじわと気温が上がってきたので、

気温上昇に比例してペースが落ちていったようである。

 

20キロ超えたくらいから、それぞれのランナーにそれぞれのドラマがやってくる。

無機質な流れから、ドロドロした異様な気がバームクーヘンのようにコースに充満してくる。

生活臭や練習の過酷さや後悔ややる気がジワジワとあたり一面ににじみ出てくる。

ただし、我前進のみ、という共通項だけはある。

世の中で最大のパワースポットはマラソン会場なのかもしれないよ。

 

30キロ超えたところで約束の通り魔物がやってきてはランナー達にささやきかける。

「苦しかったら止まれよ」

魔物の誘惑に負ける。路肩で立ち止まる選手が増えてくる。

サブ3.5ペースでも相当止まっている。多くは前半飛ばしたからだろう。

このペースゾーンではほとんどのランナーが走るために生まれてきたようなアスリート体型をしている。

鍛え抜いた体型に眼光も鋭く、コースには鋭気が溢れている。

それでも止まる。真剣だからこそ、賭けるからこそ止まるリスクも相当大きい。

 

自分はといえば、フクラハギに少しずつ亀裂が入ってくるような感じが襲ってきた。

このままだとツッてしまう。

その不安からか、どんどんペースが落ちて、しまいには数回立ち止まってしまう。

 

「絶対止まらない、止まらない!」と悲鳴に近い声を出しながら走る。

でもその発声の5秒後には自ら路肩に寄って止まってしまう。

 

そう。魔物は自分自身だったんだよ。

 

痛みは避けられない。でも苦しみは自分次第だ。

痛みは避けられない。でも苦しみは自分次第だ。

痛みは避けられない。でも苦しみは自分次第だ。

 

魔物に打ち勝つために繰り返し唱えるが、その思いとは裏腹に止まってしまう。自分の弱さを痛感する。

どんどん抜かれ、自分を抜いた選手に近づくことはもはやない。

疲れがピークに達した二宮の最終折り返し。

完全に足がもつれて転倒し、走ってる勢いもあって前方にゴロゴロと2回転はした。

あまりの情けなさと、こんなにも身体がダメージを受けてるのかと自覚した。

でもそれとて魔物である自分のせい。

ささやいても完全停止はしなかったから、自らを転ばすという強行作戦に出てきたのだ。

 

気を取り直し、最後の力を振り絞る。

あと2キロ、あと2キロ。

その2キロは本当に長い。2キロはいつまでたっても100mしか縮まらず、

30分たっても1.5キロにしか縮まってないように思えた。

最後の1キロ、呼吸の力と脳の力と心臓の力すら、ハムストリングに転送した。

身体に残っているグリコーゲンを全てハムストリングに送り込んだ。

 

最後の1キロはペース5分20秒。

その最後の1キロが、その日のベストランだったかもしれないな。

5分20秒は普段ではかなりスローなペースだけど、

そのときの5分20秒は全身全霊のタイムだったよ。

 

フィニッシュした。 3時間29分59秒。

(GPSウオッチの記録。大会本部の計測だとたぶん1分ちょい悪いかも。)

 

達成感もなにもない。悔しさは怒りにも近い。感動はなかった。

 

とはいっても、ゴールして数十分たち、さらに翌日にもなると思いはこみ上げてくる。

ゴタゴタして先々が不透明なり、あらゆる出来事が負の方向へ転じていった今年。

負のものを全部たくわえて、そして42.195キロで吐き出した。

なにかをやり遂げることは、吐き出すことと同じかもしれない。

自己記録は若干ながら更新した。

 

こうやって失敗をし、経験をして、よいランナーになっていく。

速いランナーではなく、強いランナー。 オレはそうなりたいね。

 

走れる身体と健康に感謝し、大会運営のスタッフに感謝したい。

練習をしっかりしてきた自分にも感謝だが、

なにより、いつも刺激しあったウインドサーフの仲間連中に感謝したい。

 

最近良く思う。

できるか、できないかではない。やるか、やらないかだ。

オレはまたやりたいね。

時間はまだまだある。

まだまだ走れる。山だって、ウルトラだってきっと走れる。

そう思うこと自体が人間に備わった根本の才能だと思うね。 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

p.s.

「走ることについて語ること」 wrote by 村上春樹 

 

痛みは避けられない、でも苦しみは自分次第だ。

ある時、そんな言葉を憶えた。
そして、長距離レースを走るたびに、
頭の中でその文句を繰り返すようになった。

きついのは当たり前
でも、それをどんな風に苦しむかは自分で選びとれる。
Suffering is optional.
へこたれるも、へこたれないも、こちら次第。

苦しいというのはつまり、僕らがオプションを手にしているということなんだ。

僕やあなたのような普通のランナーにとって
レースで勝ったか負けたか
そんなのはたいした問題じゃない。

自分の掲げた基準をクリアできたかどうか
それが何よりも重要になる。

ランナーはあなた自身に委ねられている。

自分の中でしか納得できない物事のために
他人にはうまく説明できない物事のために
長い時間制をとってしか表せない物事のために
僕らはひたすら走り、また、こうして小説を書く。

やっとゴールの大磯ロングビーチに辿り着く。
42キロを走り終えた達成感なんてどこにもない。
頭にあるのは、ああ、もうこれ以上走らなくてもいいんだ
ということだけ。

地元のカフェで一息つき
冷えたビールを心ゆくまで飲む。
ビールはもちろんうまい。
でも、僕が走りながら切々と想像していたビールほどうまくはない。
正気を失った人間の抱く幻想くらい美しいものは
この現実世界のどこにも存在しない。

走っているときに頭に浮かぶ考えは空の雲に似ている。
色んな形の色んな大きさの雲。
それらはやって来ては去ってゆく。
でも、空はあくまで空のままだ。
雲はただの客人に過ぎない。
通り過ぎ、消えてゆくものだ。

暑い日には暑さについて考える。
寒い日には寒さについて考える。
つらいことがあった日には
いつもより少し長く、少しきつく、一周余分に走ることにしている。
そして、あとにただ空だけを残す。


ランナーに向いているのはウインドサーファーだったよ

2016-11-22 18:31:58 | ランニング

 


ランニング始めて2年。
走り始めてすぐから膝の痛みに悩まされていて、今も改善しないままだ。
多くのランナーが持つ膝痛み。
ほとんどは正しくないフォームが原因とされている。

そのフォーム、自分ではよくわからないものだ。

で、湘南国際マラソンを2週間後に控え、接骨院に行ってきた。
http://21higashikaigan.com/top
ランニング、トライアスロン系整体です。(たぶん)

まず、脚の伸び方、形、上半身の筋肉のつき方をチェック。
背面部の筋肉の発達を指摘された。
背筋、臀部、ハムストリングだ。

これは真剣に陸上に取り組んでない限りなかなかそういう体型にはならないそうだ。

「ランニング経験2年でこうはならないよね。ウインドサーフィン?」
「そう、ウインドサーフィンです。でも毎週じゃない。風が吹くときだけ。月0のときもあるし、吹けば毎週ね。」

さすがスポーツ専門の整体の先生。
ウインドがどういう身体影響を及ぼすかよく知っている。



ウインドは強風に耐えるので自然に背面部と腸腰筋が強化されるようだ。
ただし、腕の力で乗ってる人は背筋が弱く、
腕でなく背中や肩甲骨で乗れてる人は背筋が強い傾向にあるようだ。
常に腰が落ちている人は腸腰筋など腹筋周りが弱く、
大腿四頭筋に頼るので足が太くなり良い傾向とは言えない。

ウインドのニュートラルポジションは?と聞かれて、直線のプレーニング状態を説明した。
ニュートラルで腰落ちは、レスポンスが悪い。
ウインドするより、まず身体機能の認知から始めたほうが上達の近道だと。
なるほどなるほど。そりゃそうだ。

さて。ランニングではハムストリングを加速筋といって、非常に重要視する。
大腿四頭筋はブレーキ筋といって、それ自体は走りにブレーキをかける筋肉となる。
もちろんモモの表裏のバランスが重要なのだが、
トップランナーは足上げを大腿四頭筋ではなく腸腰筋で上げる。
ハムストリング、腸腰筋を最大限活動させるためには肩甲骨の可動域が大きいことが必須条件となる。

速いランナー、長距離を走れるランナーの条件である。

で、その能力や機能は、ランニングだけではなく、ウインドサーフィンでも培われるということだ。
ウインドは長時間、人によっては強風を2時間ノンストップで乗り続ける。
これはあきらかに効率的な有酸素運動ができている証拠で、心肺能力が非常に高いことを示している。
それにほとんどフルマラソンどころかウルトラマラソンの領域。
フルマラソン中に大波に巻かれたり、ジャンプしたりだ。ただ走ってるだけでも大変なのに、ってことだ。
本当にウインドは疲れる。でもあまり疲れた感じはしない。
ナゼでしょうか? それはアドレナリンをうまく活用してるからなんだとさ。
冬の御前崎に通うようなトップウインドアスリートはアドレナリンコントロールもずば抜けてるってことだ。

ランニングはただ単に前に走るだけではなく、とても高い運動能力が必要とされる。
自己身体機能の認知力、オールウエザー対応の適応能力、緻密な時間と温存体力の配分計算などなど。

だから、もともと高次元の運動能力を持つウインドサーファーがランニングを始めると当然ながら速いというわけだ。
問題は体重管理。走れるかどうかは体重が問題ってことだ。
ウインドで背面部が効率よく使われていれば、体重が軽くても強風に耐えられる。
だから70キロを超えない軽量級ウインドサーファーは確実にサブ4を狙える。
60キロ切れればサブ3も狙える。

ウインドサーファーが真剣にランに取り組めば、
とても短い期間のうちに、「ランニングは上半身で走るもの」の見本になれるという。

だからだ。
オイラがランニングをしているのは必然的な流れだったかもしれないな。
速い、遅い別ね。楽しんでいる。
どちらも、非常に素晴らしいフィールドスポーツなのだ。
もちろんサーフィンもね。

湘南の地元でも、フルマラソン経験したウインドサーファーはたくさんいる。
でもフルマラソン経験のサーファーはそんなには聞かないなあ。
やっぱり身体機能の共通性ってあるのかもね。

そんな話をしながら聞きながら、膝の故障についてチェックをしてもらった。
膝の痛みの原因は膝ではなかった。
ハムストリングの硬さが原因。

ウインドで強風に耐えるためにハムを硬くするのが習慣づいてるためと診断された。
ウインド後にしっかりストレッチしないために慢性的に硬くなっていること。
収縮力が緩め方(=弛緩力という)より強いため、いつも緊張している。
そのため着地の際にハムが緩んでいないので膝を前に出して歩幅を確保しようとしている。
もちろん無意識にだよ。
そのため膝に相当な負担がかかっている、それが痛みの原因。
若い頃からやってて塵も積もれば痛みの山になったのだ。

改善法は、とにかくハムのストレッチ&マッサージ。
いまさらフォームは変えられないので。

自分の身体の特徴を知るのは有意義ですな。
どこがネックかわかる。


モチベーションが上がらないとき

2016-10-18 17:14:43 | ランニング

 

ランニングはウインドサーフィンやサーフィンと違って楽しさが優先されない。
明らかに痛みや苦しさが精神上のヒットチャート上位にランクされる。
長距離はなおさらだ。

だから家にいて走ろうと決意するまで、それなりに時間がかかる。
やる気は起こらないし、リビングから玄関を見ると、1時間後に辛くてゼイゼイ言いながら帰ってくる自分がそこ見える。
顔はやつれ、汗ダラダラで髪もグチャグチャで決してカッコイイものではない。

それでも走ろうとする。

-

Pain is inevitable, Suffering is optional.

それが彼のマントラだった。

正確なニュアンスは日本語に訳しにくいのだがあえてごく簡単に訳せば、

「痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第)」ということになる。

たとえば走っていて「ああ、きつい、もう駄目だ」と思ったとして、

「きつい」というのは避けようのない事実だが、

「もう駄目」かどうかはあくまで本人の裁量に委ねられていることである。


■『走ることについて語るときに僕の語ること』

昨日の自分をわずかにでも乗り越えていくこと、それがより重要なのだ。

長距離走において勝つべき相手がいるとすれば、それは過去の自分自身なのだから。


■『走ることについて語るときに僕の語ること』


そう。どう苦しむかは自分次第。
ランナーは苦しむというオプションを手に入れることができる。

でもだ。スタート前はいつも憂鬱になる。
前回より調子は上がってるのか、下がってるのか、走ってみないとわからない。
それにフルマラソンの大会は近いので、昨日より遅くなっていたら嫌だな、と毎回思う。
だから走りたくはないのだ。

でもなんとか自分を誤魔化し、外に出る。
GPSウオッチのボタンを押す。
いきなり身体が重い。
スローペースで走り始める。
1キロ、2キロ、いつもどおりのコースを走る。
3キロ、4キロ、身体が徐々に暖まってくる。
5キロ、6キロ、気持ちが切り替わる。心の片隅の情熱は燃え始める。
7キロ、8キロ、もう止まらない。

毎回こんなだ。

そう。モチベーションが湧かないから始めない、のではない。
始めないからモチベーションが湧かないのだ。
きっと人間はそういうふうにできてきる。

痛み、苦しみを飼い慣らすことは、おそらく何かの役には立つ。
痛み、苦しみがなく今を超えることはできない。

でもそれがランニングの目的とは思わない。

よくわからない。

わかってたらきっと走っていない。

今夜は、、、走るんだろうな。



 


炎天下でのランニング

2016-09-05 19:05:33 | ランニング


9/4日曜、朝少し肌寒い。
寝ていて毛布を腹にかけた。

金土と2日連続で走ってる。
足腰の鍛錬のためワイドスクワットを始めた。
糖質を制限し、タンパク質を多く摂れるように試みた。
米は食べない。鶏肉や豆腐をメインにする。

食事に気を使ったことはないので、何気に充足感というかライザップ始めました的な感じは悪くない。

日曜は8時に起きて、なんだかんだで結局10時スタート。
そのときは曇っていたので絶好のラン日和だと思った。

家から5キロ過ぎたところ、海岸のサイクリングロードは雲が切れて太陽がのぞいた。
涼しい空気がいきなり灼熱の熱気に変わった。
路面の奥に潜んだ水分が蒸発してコースは蒸し風呂状態になった。

身体が対応できなかった。
朝昼の寒暖の差は非常に危険。 急激な温度変化に身体はついていけないものなのだ。
異常なほどの発汗。そして立ち止まる。
海岸に木のベンチがあり横になる。
日陰はない。それが追い打ちをかけた。
そこでまた体温を上昇させてしまったのだ。
目の前に自販機はあるが小銭を持っていなかった。
財布に札しかなかったので持ってこなかったのだ。これも敗因。

家まで歩いて帰ることになる。
歩くのもしんどい。フラつくし、リズムよく歩けない。

数日前から米を食べてないので糖質不足だと思った。
糖質=エネルギーが枯渇したと思っていた。

スタートの前にはしっかり水分を摂ったし、、、でも完全な熱中症寸前の状態だった。

原因はこうだ。塩分不足。

塩分が足りないと、いくら水分を補給しても塩分を薄めまいと利尿機能が働く。
飲んでも飲んでも水分は蓄積されず小便になってしまうのだ。

10キロ、1時間走ると1Lの水分が排出される。同時に塩分も3~7g排出される。

WHOは、1日の塩分摂取を5g以下にしろと言っている。

塩熱サプリなど塩のタブレットがある。
5gの塩分を摂ろうとすると80粒食べないといけない。
これは現実的ではない。
サプリはまったく必要量に届かない。お守りレベルだよ。

塩分の取り過ぎは運動をしない人への警告。
運動するもの、とくに真夏のランナーには全く当てはまらない。
しっかり塩分を摂ること。
梅干しをラップに包んでポッケに入れておく。今度からそうする。

とにかく真夏のランは自殺行為だ。

体調(体内の水分量、塩分量、糖質量)で同じ環境でも著しくパフォーマンスが変わる。
根性で何とかなる問題ではない。

夏は、「なんとかなる」という気持ちではNG。
無理すると死ぬよ。マジで。

糖質コントロールは二の次だな。
走るためには、何が邪魔か、ではない。
走るためには何が必要かだ。

熱中症は初期症状でも回復に3日かかるよ。

1日たったけどまだ頭痛がとれない。