入院後初めて書いた文字(相当時間を要したと)
バスでも行けるとは嬉しい。
避暑に行って来ま~す、なんて慣れないフレーズを使って出かけた先は那須高原でした。決めたのは一か月前なので、未だ避暑なんて単語に関係ない時だった。不思議なもので、その後梅雨はあっと言う間に明け猛暑が続き・・・と言うのでまさに「避暑」と言う単語にぴったりな出発になた。
毎度の東京駅で千葉・鴨川から車で来たドライバーY子、千葉・稲毛からアルバムM子と、ただお喋り好きM子(私)の三人組のスタート。アルバムM子は朝食用に、柿の葉寿司とご主人のつくられた白いトウモロコシを朝食に持って来てくれた。その美味しい事。快調なスタートとなった。
向かった先は、群馬県みどり市に建つ「富弘美術館」。わたらせ渓谷の緑を見ながらもっと下を見るとわたらせ鉄道の線路が臨めた。奇麗な緑の中を走るトロッコ電車は快適だろうな~、なんて漠然と考え考えながら・・・。
わたらせ渓谷に沿って行くと市内バスの停留所が「ここですよ~」と知らせてくれた。高い建物ではなく一階の倉庫の様なだだっ広い飾りのない美術館に着いた。
氏の此れまでの人生を知るに従い涙が流れそうと言うか胸が一杯で、それなのに感動を頂いた。結婚をされた事や、私の母と同年のお母様がお元気でいらっしゃる事を伺ってホッとした。お母様もどんなにかお喜びだろう。苦しかった看病の頃の思いがきっと今の穏やかな時間をプレゼントされたのでしょう・・・と。
漸く息子さんが中学校に就職し、立派な教師に旅立ち僅か2ヶ月で。仕事中の事故で、首から下が動かない生活を強いられ40年の歳月、かける言葉も無いし自分だったとしても、気持ちなんて現わせない。過酷な人生。
それにしても死の縁まで行った、究極の彼の生き方からは、全てが私の心を揺さぶる様な詩の数々。星野氏の絵をご覧になれば、大抵の方はカレンダーや新聞、雑誌等で目にした経験いが有るに違いない。
美術館の下に涼しげな草木湖 夏らしい雲 左が美術館の入り口
シンプルな美術館の外見
お揃いの小さいスケッチブック、描けるのかしら?
三人共A6サイズのスケッチブック(二人は&パレット絵具)、私はお手紙セットを購入、一枚目はどんな絵が描かれるかしら?次の旅までに線が書いて有るかしら?見せるのが怖い。
筆不精な私。少し改めよう。