セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

白杖の男性(ヒト)

2011-06-20 | セカンドライフ
 これじゃぁ私も歩けません
              

20年前以前には、午後からすれ違いも出来ない程の地元商店街が有った。
端から端まで1km位の商店街は当時でも長い方だったかもしれない。

時代は変わり、駅前には大きなスーパーマーケット等が出来たりして、地元の台所の役割を
果たして来た商店街は徐々に活気を失って来た。

個人専門店ばかりが所狭しと並び、もっと以前には映画館も有った。地元には覚えているだけで
3件あった映画館も記憶の彼方。豆腐屋さん、魚屋さん八百屋さん、乾物屋さん、肉屋さん等
3.4店ずつは優に有った。

だんだん廃れて行く情景を見ながら、うら淋しい様な気分を随分味わった。
そこで商売していた人達はマンションを建てたり、家も2.3軒立てたりアパート業に転業したり
兎に角、商店街大臣が殆どだ。

面白い様に儲かったのだろう・・・・・そうでしょうとも、納豆納得。

地域の開発に依り商店街の道幅は15m位にする拡張工事が2年位続いている。
そのために、道路を横断するのには平では無くでこぼこしているので、健常者でさえオットットとなる。

どうやら電柱が埋没式になるらしくて、絶え間なく工事中である。
駅まで行った帰りに、その道を横切ろうと歩を進めると、出っ張ったり引っ込んだりの道路で
立ち往生をしている白杖の男性を見かけた。
歳の頃は還暦位の?。目の不自由な方にはとんでもなく歩きにくい道。

後ろから「そこは少し右に通り口が出来ましたヨ」と声をかけると、「全くイメージ付かないので
腕を組んで下さい」と言われた。
「生まれ育ち60年この地に住むけど、この酷い工事はどうにもならない」と嘆いていた。

家も私の近所の様だ。
出かける時は工事の警備員が誘導して呉れたけど、帰りには時間を過ぎたので誰も居なくなったと。

そりゃー無いでしょう・・と思ったけど飲み込んだ。
工事の前は駅からご自宅までは太い白線が引いて有り、難無く歩けたそうだ。
数十年前に区役所に頼んで引いて貰ったそうだ。

それがこの大工事で、全く歩けなくなってしまったと。私達が急に見えなくなったら
怖くて外にも出られないと思う。
工事現場を横切る時の為にランプを付けるとか少数派の人の為にも工夫して欲しいものだ。