セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

家族葬

2011-01-14 | セカンドライフ
昔からお付合いのある方が亡くなった。とても優しいおばさんだったけど、5年も入院生活の末、
老衰で静かに息を引き取られたとか・・・・。

内心それは良かったと思いながら、年齢も95歳と言われ思わず昨年の父の事が甦った。
他人の時は95歳って天寿を全うして喜ばしいと思いがちなんだけど、娘さんにとっては
毎日毎日病院に通い、面倒を見て来た大切なお母様、さすがに泣いては居なかったけど
悲しいだろうなーと推察した。

昔は兄弟が5.6人なんて普通の事だから、こんな時心強いとも思う。
同じ住宅で、亡くなった方が出ると掲示板に通夜、葬儀、場所、喪主が張り出される。
その方は家族葬が希望なので、と言う事だったのでお迎えのバスも出無かった。

夕べお通夜には何人かお悔みに伺った。自治会の会計さんは必ず御香典を届けるので
一人でも会場へお悔み方々行って貰う。
私は、今日午前中に一人で告別式に伺った。

私が顔を出すと、顔見知りのお譲さん(私より年上)がさっと来て
「いやー恐縮です。張り紙もご遠慮したのですが・・・・」と申し訳けながっている。
子供さん方も現役では無いので、芳名帳もご親族名と同じ住宅の人数人だけ。

20畳位のサイズの洋室で執り行われた。
家族葬と言っても、葬儀屋さんが司会も全て普通のお葬儀の様にしている。

ご親族は13人と私。司会の方が本日の流れを説明している。隣が「桐ケ谷葬儀場」と言って
大きなな所も有るが、家族葬をする様な方は、こじんまりと場所を借り隣の桐ケ谷葬儀場で
火葬にして貰う。

その後は繰り上げて初七日をし精進落としとなる…私は読経の後お焼香をして失礼して来た。
亡きおばさんが好きだったお花が沢山飾られていた。白の中に薄いピンクで・・・軟らかい雰囲気。
遺影もお元気だった頃のにこやかなお顔。

こうして身内だけに静かに送って頂くのも、おばさんはうれしそう。
供花やお供物は一切なく遺影とご遺体の周りのお花だけ。
会葬礼状、アッサリと・・・・静かに静かに送られたい。

私は以前から娘には「葬儀は無用、生前のお礼、ご挨拶は1か月を過ぎてから年賀状の名簿を見て
お出しするように」と申し付けてある。それは子供としての最後の務めでもある。
今日も改めてそう思った。

 これはイメージ。全体に白系のお花と薄いピンクでした。
       


折しも「お笑いの天皇」と異名を持つ横澤彪さん(73歳=元フジテレビプロデューサー)の葬儀が
大田区池上本門寺で行われ1000人を越す会葬者だった。
有名人の多くがお世話になったと駆けつけていた。真対象なお見送りでは有るが、
それはそれ、その方の人生だ。