愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

国内の鉄道各社トラブル続出の背景は、設備の老朽化や複雑化、若手技術者の不足など構造的な問題で済ますか!保守担当社員が「列車止め調査必要」と認識していたのだ!

2017-12-20 | 企業の社会的責任

設備の老朽化や複雑化、若手技術者の不足など構造的な問題を放置してきたのではないのか!

「構造的な問題」ではなく

公共交通機関の社会的責任放棄の問題ではないのか!

日本国憲法

第22条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する

 鉄道事業法

(目的)

第一条 この法律は、鉄道事業等の運営を適正かつ合理的なものとすることにより、輸送安全を確保し、鉄道等の利用者利益を保護するとともに、鉄道事業等の健全な発達を図り、もつて公共の福祉増進することを目的とする。 

 (事故等の報告)

第十九条 鉄道事業者は、列車の衝突若しくは火災その他の列車若しくは車両運転中における事故、鉄道による輸送に障害を生じた事態、鉄道に係る電気事故又は鉄道に係る災害であつて交通省令で定めるものが発生したときは、遅滞なく事故種類原因その他の交通省令で定める事交通大臣に届け出なければならない。
 
第十九条の二 鉄道事業者は、前に定めるもののほか、同交通省令で定める列車又は車両運転中における事故が発生するおそれがあると認められる交通省令で定める事態が発生したと認めたときは、遅滞なく事態種類原因その他の交通省令で定める事交通大臣に届け出なければならない。

  NHK 新幹線 台車亀裂 JR東海社長 台車亀裂「運行に問題ないと引き継ぎ」12月20日 18時18分

今月11日、博多から東京に向かっていた東海道・山陽新幹線の台車に亀裂が見つかった問題では、小倉駅で乗務員が異臭に気付いたあと、岡山駅から保守担当の社員3人が乗り込んで異音を確認していました。
しかし、新大阪駅で運転士や車掌がJR西日本からJR東海に交代したあとも運行が続けられ、名古屋駅に到着するまで列車を止めて車両を調査することはありませんでした。
新大阪駅での引き継ぎについて、JR東海の柘植社長は20日の記者会見で、「JR西日本から運行に問題ないといった内容の話を引き継いでいた。しかし、京都駅を過ぎたところで異臭があり、車両の専門家を名古屋駅に緊急出動させて点検した。引き継ぎ後の対応は適切だったと思うが、新大阪駅で床下点検をしてほしかった」と述べました。
JR西日本の調査で、岡山駅から乗り込んだ保守担当の社員が「列車を止めて調査する必要があると思った」との認識を示していたことがわかっていて、JRは、新大阪駅での引き継ぎが適切に行われたのか、乗務員から事情を聴くなどして詳しい経緯を調べています。(引用ここまで)

  NHK 新幹線 台車亀裂 新幹線の台車に亀裂 JR西日本社長「信頼裏切り深くおわび」 12月20日 17時13分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171220/k10011265541000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

今月11日、博多から東京に向かっていた東海道・山陽新幹線の台車に亀裂などが見つかり、国の運輸安全委員会は、新幹線では初めて、重大インシデントに認定して調査しています。
20日は、車両を管理するJR西日本の来島社長が、問題の発生以降、初めて記者会見し、「新幹線の安全性に対する皆様の信頼を裏切り、深くおわびします」と陳謝しました。
乗務員や保守担当の社員が複数の異常を確認していたにもかかわらず、運行を停止させて調査しなかったことについては、「走行を継続させたことに大変な課題があったと重く受け止めている。異常を把握し共有する仕組みに反省すべき点があったのではないか」と述べました。
そのうえで、関係した社員の聞き取り調査を進め、当時の異常への認識や情報共有の状況などの事実確認を進める考えを示しました。
JR西日本は、12年前に107人が死亡したJR福知山線の脱線事故のあと、社員に安全に関わる情報を報告させ対策につなげる取り組みを進めています。
こうした中で起きた問題について、来島社長は「怒りを持つ方もいると思う。事故を教訓にした取り組みが安全性を高める成果に結びついていたのかを検証し、足りなければ補う努力をする必要がある」と述べました。

運転停止までの最新の経緯

JR西日本によりますと、問題があった東京行きの東海道・山陽新幹線「のぞみ34号」は、博多駅を今月11日の午後1時33分に出発しました。
午後1時50分に最初の停車駅の小倉駅を出発した際、乗務員から7号車と8号車付近で「焦げたようなにおいがする」との申告がありました。これを受けて車掌が車内を点検し、状況を東京指令所の指令員に報告。
午後2時半ごろ、指令員は車両の保守担当の社員の出動を指示します。
午後3時15分、岡山駅で保守担当の社員3人が乗車し、そのあと新大阪駅へ向かう途中、13号車から14号車でうなるような異音を確認しました。この際、保守担当の社員は「列車を止めて調査する必要があると思った」との認識を示していたということです。
しかし、保守担当の社員や列車の車掌、それに東京の指令所との間でやり取りした結果、走行に支障はないと判断され、運転は継続されました。
新幹線は午後4時1分に新大阪駅に到着すると、車掌や乗務員、東京指令所の指令員が、JR西日本からJR東海の社員に代わり、2分後の午後4時3分に再び東京に向かいます。
次の京都駅付近でも車掌が異臭を感じたため、名古屋駅に到着した午後5時3分、社員が13号車の台車を点検します。
その結果、台車に亀裂や油漏れなどが見つかりました。
JR西日本によりますと、この列車の直前の点検は今月11日の未明に目視で行われ、東京にある車両所でJR東海の社員が担当していたということです。

相次ぐ鉄道トラブル

国内の鉄道各社ではトラブルが相次いでいて、背景には、設備の老朽化や複雑化、若手技術者の不足など構造的な問題があると指摘されています
ことし10月には、JR宇都宮線が埼玉県内で起きた架線トラブルのため停電し、1900人の乗客が、一時、車内に閉じ込められたほか、平常運転に戻るために丸2日かかりました。原因は、架線をつり下げる「がいし」と呼ばれる部品が老朽化によって腐食していたことでした。
また、東京と神奈川を結ぶ東急田園都市線は、10月と先月、朝の通勤・通学の時間帯に長時間、電車が止まるトラブルが相次ぎ、合わせて26万人に影響が出ました。東急電鉄によりますと、原因は、いずれも送電線のケーブルの設置や交換の際に不適切な施工が行われたことだったということです
そして、今月11日には、東海道・山陽新幹線の台車に亀裂が見つかり、国の運輸安全委員会は、脱線など重大な事故につながるおそれがあったとして、新幹線では初めて、重大インシデントに認定しました。亀裂は縦およそ14センチあり、あと3センチで最上部に達していたということで、JR西日本は、走行中に台車が破断し、重大な事故につながるおそれがあったとしています。
その翌日の12日には、愛知県内のJR東海道線で列車のパンタグラフが折れ、愛知県と岐阜県の間で最大9時間半運転を見合わせました。
そして、今月16日には、横浜市内のJR京浜東北線の架線が切れ、京浜東北線や東海道線などの一部の区間で最大7時間近くにわたって運転できなくなり、およそ22万人に影響が出ました。
相次ぐ鉄道のトラブルについて、石井国土交通大臣は19日の記者会見で、「一連の事故などの背景には、設備の老朽化や複雑化に加え、現場の高齢化に伴う若手技術者の不足など構造的な問題がある」と述べ、有識者による会議を設け、対策を検討する考えを明らかにしています。(引用ここまで
 
NHK 新幹線 台車亀裂 新幹線に亀裂 保守担当社員が「列車止め調査必要」と認識 12月20日 5時06分
 
博多から東京に向かっていた東海道・山陽新幹線の台車に亀裂が見つかった問題で、これまでの社内調査に対し、岡山駅から乗り込んだ保守担当の社員が「列車を止めて調査する必要があると思った」との認識を示していたことがわかりました。しかし、名古屋駅に到着するまで詳しい調査は行われず、JR西日本は当時の車掌や指令員などから話を聞いて、事実関係を調査しています。

今月11日、博多から東京に向かっていた東海道・山陽新幹線の台車に亀裂が見つかった問題では、小倉駅で乗務員が異臭に気付いたあと、岡山駅から保守担当の社員3人が乗り込んで異音を確認していました。しかし、名古屋駅に到着するまで列車を止めて車両を調査することはありませんでした。
JR西日本は、19日の記者会見で、保守担当の社員が社内の聞き取り調査に対し、「列車を止めて調査する必要があると思った」との認識を示していたことを明らかにしました。しかし、保守担当の社員や列車の車掌、それに、東京の指令所との間でやり取りした結果、走行に支障はないと判断され、運転を継続していたということです。
JR西日本は引き続き、車掌や指令員などから話を聞いて事実関係を調査しています。
JR西日本は「異常を感じたにもかかわらず、走行を継続させたことを重く受け止めている。異常があった場合にはちゅうちょなく列車を止めて車両を調査するなど、社員教育を徹底したい」としています。(引用ここまで

 NHK  新幹線 台車亀裂 東海道・山陽新幹線 台車に亀裂 あと3センチで破断のおそれ  12月19日 18時07分

今月11日、博多から東京に向かっていたJR西日本が管理する東海道・山陽新幹線「のぞみ34号」の台車に亀裂や油漏れが見つかり、国の運輸安全委員会は脱線など重大な事故につながるおそれがあったとして、新幹線では初めて、「重大インシデント」に認定して調査しています。
これについてJR西日本は19日記者会見を開き、吉江則彦副社長が「新幹線の安全性に対する信頼を裏切るものであり、深くおわび申し上げます」と謝罪しました。
そのうえでJR西日本は、確認された異常について、初めて写真を公開して説明し、台車を支える「側バリ」と呼ばれる厚さ8ミリの鋼材に入った亀裂の長さは、側面がおよそ14センチあり、あと3センチで最上部に達していたことを明らかにしました。
また、側バリの底の面の長さは16センチで、亀裂はそのすべてに達していたということです。
これについてJR西日本は、「走行中に破断するおそれがあった。破断すれば、脱線など大きな事故に至った可能性があった」という認識を示しました。
また、乗務員が異臭などに気付いてから、3時間にわたって乗客を乗せたまま運行していたことについては、「異常を感じたにもかかわらず、走行を継続させたことを重く受け止めている」と話しました。
そのうえで、今後の安全対策としては、異常があった場合にはちゅうちょ無く列車を止めて車両を調査するなど、社員教育を徹底することや、台車に異常が発生したことをセンサーなどで感知する方法を検討するとしています
一方で、亀裂などが入った原因についてはわかっておらず、JR西日本は問題の台車を福岡県の車両所に運び込んで、詳しく調べています。

あと3センチで破断のおそれ

JR西日本は19日の記者会見で、台車の亀裂などの写真を初めて公開しました。
写真のうち、亀裂を撮影したものは、台車を支える「側バリ」と呼ばれる側面の鋼材と、走行時の衝撃を吸収する「軸バネ」と呼ばれる部品との接合部の近くで、亀裂が確認できます。
JR西日本によりますと亀裂の長さは縦およそ14センチあり、側バリの縦方向の長さは17センチだったため、あと3センチで亀裂が最上部まで達し破断するおそれがあったということです。
また、側バリの底の面の長さは16センチで、亀裂はそのすべてに達していたということです。
このほかの写真では、モーターの回転を車輪に伝える「継手」と呼ばれる部品に焦げたような跡が見えるほか、継手と別の部品のつなぎ目が斜めにゆがんでいる様子も確認できます。
JR西日本によりますと、側バリに亀裂が入ったことで台車のバランスが崩れ、ゆがんだ可能性があるということです。

運輸安全委 中橋委員長「全工程を調査」

今回のトラブルについて国の運輸安全委員会は、新幹線では初めて深刻な事故につながるおそれがあったとして重大インシデントに認定し、これまでに亀裂ができた車両の調査や運行に関わった乗務員の聞き取りなどを行い、原因の究明を進めています。
運輸安全委員会の中橋和博委員長は19日の定例の記者会見で、台車の亀裂の長さはおよそ14センチに達していたことを明らかにしました。
そのうえで、「一般論としては、亀裂は小さな起点が繰り返し使用するうちに広がるもので、1回の走行でゼロから進行することは考えにくい。なぜ亀裂が生じ検査で見つけることができなかったのか、設計、製造、点検のすべての工程について検討を進めていく」と述べました。
また、異常に気付いてからおよそ3時間にわたって運行が続けられたことについて、「少なくとも異音なり異臭がした段階で止めておくべきだったと思う。運行の判断について、安全にかかわる問題点がなかったかもきちんと調査していきたい」と述べました。
 
  NHK「新幹線の台車に亀裂 何が起きた? なぜ止めなかった?」 12月15日

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/286806.html?utm_int=detail_contents_news-link_001

(略)・・・・今回のトラブルでは、最初に異常に気がついてから運転を取りやめるまで、3時間、距離にして、およそ740キロを走行しています
注目したいのは、異常に気づいたとき何を根拠に安全であると判断したのかです。中でも、ポイントになるのは、岡山駅で乗ってきた3人の車両保守の担当者です。
この担当者は車両について詳しく、うなり音に気づきましたが、音の大きさなどから運行に支障はないと判断したということで、最終的な決定を行う東京の指令所も運行継続を決めました。しかし、結果的には、ここで、いったん列車を止めて、においや音の異常の原因を突き止めることが必要でした。
なぜ専門的な知識のある担当者が、重大な事態を見過ごしてしまったのか。一連の関係者の判断のどこに問題があったのか明らかにすることが求められます。
もうひとつ、注目したいのは、新大阪駅での引継ぎです。山陽新幹線から東海道新幹線に入る際、運行の担当は新大阪駅でJR西日本からJR東海に替わります
このため、新大阪駅で、運転士、車掌などは、JR東海の社員に交代します。このとき、運転士同士、車掌同士がそれぞれ引継ぎをしています。ただ、定刻に出発した新大阪での停車時間は、2分です。小倉から新大阪までの状況を踏まえれば、次に何か起きたとき、高い危機感で対処することが必要になると考えられますが、この引継ぎでどういった内容が伝えられたのか、確認することが必要です。
そして、新大阪では車両保守に詳しいJR西日本の担当者が列車から降りています。列車で起きたことは常に東京の指令所に伝えられていて、ここにはJR西日本とJR東海の担当者がいて連絡を取り合っていたといいます。しかし、最も状況を把握しているのは、現場、つまり列車に乗っていた担当者です。いったん運行継続を判断したとしても、においやうなり音の原因が分かっていない以上、その判断が正しかったかどうか、繰り返し確認する慎重さが求められると思います。そして、その慎重さは、JRの会社をまたがる区間であっても続ける必要があります。
台車に亀裂の入った車両は、名古屋駅で運行をやめてからもホームに留まりました。それは、列車に移動させると、亀裂の入った台車が損傷する恐れがあるので動かせなかったといいます。そうしたギリギリの状態の列車に、およそ1000人の乗客を乗せて走らせていたという事実を、重く受け止めなければなりません亀裂の原因はどこにあるのか、点検のあり方はいまのままでいいのか、そして、異常に気づきながら列車の運行を続けた判断、その問題はどこにあるのか。午前6時になれば、始発の新幹線が走りはじめます。再発防止に向け、これらの点を早急に明らかにしなければなりません。(中村 幸司 解説委員)



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