電通ばかりではない!日本全体で言えることだ!
憲法と労働基準法・労働法はどうなっているのか!
「新自由主義」の名の下に「明治産業革命時代の日本」と化した!
労働者をモノ扱いし生け贄にヌクヌクと大儲けしている!
自由・人権・民主主義・法の支配を価値観とする日本にあって
絶対に許してはならない!
憲法を形骸化し否定する政治こそ断罪されなければならない!
人間の命ほど尊いものはない!
NHK 電通社員 高橋まつりさんの過労自殺から1年 母親が手記 12月25日 2時00分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161225/k10010819031000.html?utm_int=news_contents_news-main_003
大手広告会社、電通の新入社員だった高橋まつりさんが過労のため自殺してから25日で1年になり、母親が手記を寄せて「日本の働く人全ての人の意識が変わって欲しい」と訴えました。
入社わずか9か月後に自殺
高橋まつりさんが亡くなったのは去年の12月25日、クリスマスの日でした。大学を卒業後、去年4月に電通に入社してわずか9か月後のことでした。
まつりさんは静岡県の高校を卒業後、平成22年に東京大学に入学しました。大学では文学部で哲学を学び、中国にも留学したほか、メディア関係の仕事に興味を持ち、週刊誌でアルバイトをしてインターネットに配信する動画に出演していました。
電通に就職が決まった際には、「日本のトップの企業で国を動かすようなさまざまなコンテンツの作成に関わり、自分の能力を発揮して社会に貢献したい」と母親の幸美さんに話すなど、希望に満ちていたということです。
しかし、インターネットの広告を担当する部署に配属され、10月に本採用になると連日、長時間の残業が続き、幸美さんには「こんなにつらいとは思わなかった。今週10時間しか寝ていない」などと話していたということです。当時、ツイッターには「死にたいと思いながらこんなストレスフルな毎日を乗り越えた先に何が残るんだろうか」とか「死んだ方がよっぽど幸福なんじゃないか」などとつづっています。
そして、去年の12月25日、クリスマスの朝に、幸美さんに「大好きで、大切なお母さん。さようなら、ありがとう、人生も仕事も全てがつらいです。自分を責めないでね、最高のお母さんだから」とメールを送り、住んでいた社員寮から飛び降りて命を絶ちました。
電通は職場環境の改善に取り組む
一連の問題を受けて電通は、社長や執行役員で作る「電通労働環境改革本部」を発足させ、職場環境の改善に取り組んでいます。
夜10時以降の深夜勤務を原則、禁止し、残業時間の上限を月5時間減らしたほか、社員の健康に配慮した勤務管理を行う担当者を各部署に配置し、社員に年間10日の有給休暇の取得を義務づけることにしています。
また、「取り組んだら『放すな』、殺されても放すな」などのことばが記されている社員の心得「鬼十則」の社員手帳への掲載も取りやめました。
電通は「今後も『業務量の適正化』、『組織運営のあり方と各種制度の見直し』、『企業文化の再定義』に関する施策の検討を重ねていく」としています。
電通に対する捜査進む
高橋まつりさん(当時24)が去年、自殺したことは、ことし9月、長時間労働が原因の労災と認められました。電通では3年前に当時30歳で亡くなった男性社員もことしに入り過労による労災が認められました。さらに、おととしと去年、大阪の関西支社と東京本社が社員に違法な長時間の残業をさせていたとして相次いで是正勧告を受けていたことも明らかになりました。
こうした問題を受けて厚生労働省は、先月、労働基準法違反の疑いで電通の本社や3つの支社を一斉に捜索するなど捜査を進めています。社員の勤務記録などを押収し、勤務時間の実際より少なく見せかける過少申告が行われていた疑いがあると見て調べるとともに、電通の幹部などから事情を聴くことにしています。(引用ここまで)
NHK 過労自殺した高橋まつりさんの母親の手記 全文 12月25日 2時01分
大手広告会社、電通の新入社員だった高橋まつりさんが過労のため自殺してから25日で1年になりました。高橋さんの母親が寄せた手記の全文です。
労働問題に取り組む弁護士やNPOなどが選ぶ「ブラック企業」大賞に、ことしは新入社員だった女性が過労のため自殺した大手広告会社の電通が選ばれました。
ブラック企業 大手にも批判
「ブラック企業」とは、違法な長時間労働や残業代の未払い、パワハラなど労働環境が過酷な企業を表す言葉で、若者を中心に広く使われています。ここ数年、一部の大手企業に対しても「ブラック企業だ」という批判が寄せられるようになり、厚生労働省は、全国に展開する大手企業を専門に調査する過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」を去年、設置するなど監督や指導を強めています。
電通 一連の問題受け改善の取り組み
電通をめぐっては、去年、新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が自殺し、ことし9月、過労が原因の労災と認められました。母親の幸美さんは、記者会見で、「労災認定されても娘は戻ってきません。娘が生きているうちに会社はどうして対策をしてくれなかったのか」と訴えました。
まつりさんの過労自殺などを受けて厚生労働省は電通に立ち入り調査を行い、先月には労働基準法違反の疑いで強制捜査に乗り出しました。
電通では、一連の問題を受けて夜10時以降の深夜勤務を原則、禁止したほか、組合と取り決めた残業時間の上限を月5時間減らすなど労働環境を改善する取り組みを進めています。また、社員の心身の健康について、家族からも相談を受け付ける電話相談窓口を設置することや、育児や介護をしている社員を対象にした「在宅勤務制度」を始めることを22日、新たに発表しています。
社員「体質は変わっていない」
電通の現役の社員がNHKの取材に応じ、長時間労働の対策で一定の効果が出ているとする一方、家に持ち帰って仕事をする人が少なくないなど企業の体質は変わっていないと証言しました。
電通では新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が去年、過労のため自殺した問題などを受けて夜10時以降の深夜勤務を原則、行わないなどの労働環境の改善に向けた取り組みを進めています。
これについて今月、NHKの取材に応じた社員の1人は、「夜10時までという明確な残業規制が入ったため『あすまでにこれをやれ』と言って徹夜などを強いる理不尽な長時間労働は減っている」として対策で一定の効果が出ていると話します。
一方で「企業の体質は全く変わっていない。人によってはどんどん持ち帰って仕事をしている現状がある。ファミリーレストランや自宅、喫茶店など外に仕事を持ち出して作業をやっていると聞いている」と話しました。さらに「体育会系という名目で正当化される理不尽なパワハラや人権を無視したひぼう中傷、暴言をはかれるといった企業文化は残っている。『俺はこれを乗り切ったんだからお前も乗り切れないと電通マンになれないんだぞ』といった企業風土は根深い」と話します。
特に新入社員に対しては、まつりさんの過労自殺が明らかになる前はパワハラともとれる厳しい指導が行われていたということで、「仕事がきつい部署では新入社員は3か月全く休みがなく、土日も出勤し続けるのが当たり前で、指導という名のもとで個室に詰め込んで個人的なことまでひぼう中傷する言葉を浴びせ続けるということが起こっていた」と証言しました。そのうえで、「今回の件は電通の企業風土やパワハラが引き起こしたことで、犠牲者が出てしまったということを深く反省して社員一人一人が自分の言動をしっかりと見直してほしい」と話していました。(引用ここまで)
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、
国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない