たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

星組『霧深きエルベのほとり』『エストレージャス』(2)

2019年01月17日 22時53分24秒 | 宝塚
「星組宝塚大劇場公演
『霧深きエルベのほとり』で、
紅ゆずるが追い求めるものとは?
現在、宝塚大劇場で上演中の星組公演『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』、もうご覧いただけましたでしょうか?
『霧深きエルベのほとり』で、主人公の船乗り・カールを演じるトップスター・紅ゆずるが稽古中にずっと考えていたこと、それは「男らしさとは何か?」だったそうです。
荒っぽい言葉遣いとは裏腹に、自分よりも周りの人の心を尊重するカール。愛する人のためなら自らの想いをしまい込み、身を引くことも厭わない人物です。再演を重ね、お客様やスタッフの心の中に様々な「カール像」が存在する、そんな主人公を自分なりにどう創り上げていくのか?を模索する中で、改めて「男らしさ」について深く考えるようになったのだとか。
紅ゆずるがカール役に込めた「男らしさとは何か?」の答えとは、果たして…? ぜひ劇場でお確かめくださいね!」
(1月13日付宝塚歌劇公式フェイスブックより)


 『霧深きエルベのほとり』、初演は半世紀前。36年ぶりの再演。プログラムの紅ゆずるさんのインタビューには、「稽古が始まり、今感じるのは、言葉の力・・・台本の持つ力の凄さです。」とあります。カールが、自分のことを「俺じゃない、ぼく」と言い直す場面どこだったかな。知的でスマートなフロリアンとは対照的に水夫のカールは武骨でかっこよくない。衣装と紅ゆずるさんの着こなし具合、かっこよくみえないようにしているのかな。ジーパンのだぼつき具合とか横縞のTシャツのこなれ具合とかタキシード姿もほんとはかっこよく着こなせるのに慣れないものを着せられているようにみえて、良家のマルギット、フロリアンとは対照的にみえるようにうまくつくっているなあと私的には思いながらみていました。ストーリーは単純なので、一歩間違えれば総崩れになりそうな繊細な物語。演者自身の人間性に問いかけてくる物語。『金色の砂漠』『神々の土地』と上田久美子先生の作品の世界観に通じるものがあるように思います。ひとつひとつの言葉が繊細で、古めかしく感じる台詞が響いてきました。カールとマルギットの二人が一夜を共にした翌日湖上のレストランで、カールが一般席に移ろうと言うのを、マルギットが「家を出るときにもってきたお金があります。わたしにお支払いをさせてください」と言ってカールを一等席にひきとめる場面。マルギットは、カールを傷つけていることに気づかないまま偶然出会った上流階級の知人たちにカールを紹介していきます。カールは湖上レストランでかつての恋人アンゼリカに再会。アンゼリカはマルギットの知人ロンバルトと結婚し上流階級の一員になっていました。カールの中にはアンゼリカへの想いが深く残っていたのかな。お互いに驚きながらまだ思いあっているような雰囲気がカールとアンゼリカには漂っていてこれまた切ない世界観でした。マルギットの父親から手切れ金を受け取ったカールがマルギットに嫌われるようにふるまう場面で、カールは湖上のレストランでマルギットに恥をかかされたことを持ち出します。残酷だなあと思いました。どうなんていくんだろうっていう息をのむような展開はなく心が織りなす彩。観客が違和感なく物語の世界に浸れるのは、観客をひきこむ力に長けている紅カール率いる星組生の技量、紅マジックですかね。冷静にみると不思議な世界観。脚本を読みたいと思うなら「ル・サンク」を買わないとですね。かつてのプログラムには脚本も掲載されて600円でしたが、今はプログラムに脚本載っていないなあと思ったら「ル・サンク」に載っていると知ったのは一年前かな。

 オープニングは、フランクフルト号でカールが「鴎の歌」を歌って登場したあと、華やかに大階段を使ったビア祭りの場面。ドイツの民族衣装に身を包んだ星組生たちが次々と登場して楽しい幕開け。これが最後の紅ゆずるさん、礼真琴さん、七海ひろきさんのトライアングル。SNSにあがっている情報を参考にさせていただくと、客席降りでやさしくタッチしてくれた男役さんはひろ香祐さん、娘役さんは音咲いつきさん、かな。娘役さんにウィンクしていたのは夕渚りょうさん、かな。全員を認識はできていないのでプログラムとにらめっこしています。みなさん小顔で華奢でした。


ピアノが奏でるテーマソング、繰り返し歌われてきているのでしょう。幾度となく耳にしているように思いました。



テーブルが空いていなかったのでおばさんの汚い手がうつっていますが、開演前に公演デザートいただきました。



ショーはテレビでみたときよりもずっと綺麗で華やかでした。



花のみち









次の居場所に出会うためには明日も手書きで書類作成。今日3時を過ぎてようやく外で始めることができました。気持ちつらくなってくる作業。康次郎さんの蓮の舟に乗ってきたのだから大丈夫、きっとなんとかなるからだ大丈夫。そう言い聞かせて明日もめげずに続けます。


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