たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

月組『All for ONE』_夢のひとときでした

2017年09月18日 22時37分20秒 | 宝塚
 月組『All for ONE』、11時開演。運よくチケットが抽選で当たり、無事に観劇してきました。物語はダルタニアンと三銃士の物語にルイ14世の双子・鉄仮面伝説を絡ませたコメディ。一路さんが双子のルイ14世を演じた『ブルボンの封印』を思い出しました。ブルボン家もハプスブルク家も史実はつらいですが、アントワネットの子どもたちがルイ14世の築いた負の遺産を背負うことになったのを思うとつらいですが、舞台はコメディ。セリと盆をふんだんに使ってテンポよく次々と華やかに場面が展開していく愉快、痛快、爽快な冒険活劇でした。小池先生ってやっぱりすごいんだなあと思いました。杜けあきさん主演の『華麗なるギャツビー』を観た時すごい演出家がいるもんだなあと感動したのを思い出しました。小池先生、今は『レディ・べス』の稽古中。『ポーの一族』の脚本は間に合うのかなあと心配になります。そのあとは『1789』『モーツアルト』と続き、忙しすぎ。もう少し先に青年ルドルフとして清史郎君を抜擢、演出してほしいのでお元気でいていただきたい。小池先生DNAを受け継ぐ演出家は育っているのかな。若手に期待したいところ・・・。

 というのはおいといて、役者さんは専科の一樹千尋さん、最近認識できてきたトップ3以外はわかりませんでしたがそんなことはどうでもよかったです。シートに身を委ねて舞台に集中している2時間半。キラキラの舞台がいやなことだらけの現実を忘れさせてくれます。大切な現実逃避の時間。2階席でしたが銀橋も舞台も近くに感じられてみやすいので快適でした。指揮は西野淳先生。盛り上げてくれました。舞台を所狭しと駆け回り、殺陣のシーンも多い男役さんはかなりの運動量、フィナーレの群舞のダンスは、最近東宝の小池作品でも振付をしている方々の新しいハードな感じの振付で、これを1日に2回やるのは相当きついだろうなと思いましたがいつもキラキラの笑顔なんですね。だからすっごく幸せ。珠城さん若いトップさんらしくはつらつとしていました。愛希れいかさんは男役と女役の演じ分けで素敵で可愛らしかったです。美弥るりかさんイケメン神父とか、ちっさいお顔の横顔がほんとに綺麗で素敵なイケメンぶりでした。

 次はいつここに来ることができるのだろうと思うと貴重な一回でした。生の舞台との出会いは一期一会。儚くもあり美しもあり、忘れがたい一回、一回。

 明日からまた現実。いや劇場の外に出たら現実。矛盾と怒りに満ち溢れた世界。日中の居場所を失くしている生きづらさがわたしに襲いかかってきます。わたし、黒いシャツに黒いパンツに黒いカーディガンの戦闘服仕様でないときは、ほんとにヘンなおばさんにしかみえないみたいで、すれ違う時男の人に気持ち悪いって言われることが時々あります。昨夕もそれですごい気持ちが落ち込み人に緊張してしまいました。たしかに見た目ヘンですけどね、ちんちくりんのいっつもマスクして荷物をいっぱい持ったおばさんがひとりふらふらしているのですからたしかにヘンですけどね。マスクが外せなくなったのは、10年余り前会社で咳き込み始めたら止まらなくなって体が震えてきてしまって以来空調に弱いという意識があるからだし、荷物多いのは3.11以来いつ帰宅難民になるかわからないという恐怖感と背中合わせで暮らしているからだし、ちゃんと理由があるんで大きなお世話。なんにも迷惑かけていないのに人のことを言う日本人っていやでたまらない。でも今わたし失業者。大変な仕事をしてきたけれど今は失業者。なんか社会に対して肩身がせまいような思いがあってつらい。部屋にいれば緊張感から気持ち追い詰められ、外に出れば外に出たで人に緊張している毎日。胃の痛みがとまりません。、千円で購入して10年ぐらい使い続けてきたのでよれよれになった手提げのトートバック、キャトルレーヴでお手頃価格なのがあったのでリニューアルしました。ほんとはリュックもリニューアルしたいですがほしいものは高いのでもう少し考えます。明日からまた断捨離しながら次の居場所探し。限りある人生の時間。これからどう生きていけばいいのかわかりません。明日は父の命日、21日は妹の命日。

 『ポーの一族』の大劇場貸切公演とホテルを予約しました。インスタとツイッターでインフォメーションしてくれていた方があったのアクセスしたら難なく取れました。お正月公演。ここから往復するのか、実家から往復するのか、新幹線か飛行機か。飛行機ならマイルのクーポンの期限があるし繁忙期だし悩みどころ。プリンス・エドワード島まで片道12時間を一人で旅したことのあるわたしですが、行ったことないし予定が決められないし、かなりのハードル、大冒険。無事に越えられるといいですがどうでしょうか。

 台風通過からの30度越え。明日もきつそうですね。なんとか生き抜けますように・・・。


劇場内は夢のひととき。幸せに充ち溢れています。



























この記事についてブログを書く
« 花組『邪馬台国の風(2) | トップ | 春のプリンス・エドワード島... »

宝塚」カテゴリの最新記事