たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

雪組『蒼穹の昴』-12月18日東京宝塚劇場(2)

2023年04月25日 15時54分21秒 | 宝塚
雪組『蒼穹の昴』-12月18日東京宝塚劇場
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/55d1657cfd238dcc7608f5efb601ae94

2022年12月18日(日)東京宝塚劇場、15時30分~

 プログラムを途中まで読んで、原作は演出家の人生を決める作品だったのだと深く心を動かされていたところ文春の報があり言葉を失ってしまいました。大千穐楽まで一週間のところで舞台はものすごい熱量を帯びていました。舞台裏の大変さなど微塵も感じさせず、雪組生と専科生とスタッフさんたちとで創り上げた壮大な物語。とうに演出家の手を離れ、作品世界として舞台の上で生きていました。観劇後、清められたような、凛とした心持ちになりました。こんな観劇体験ができるのは宝塚だけ。宝塚の歴史が続くかぎり、語り継がれる作品の一つになったと思います。オンデマンド配信されたナウオンステージとぽっぷあっぷタイムで、お稽古の時・スチール写真撮影の時、演出家からこんなアドバイスを受けたという話を聴くのはちょっと辛くなりましたが、生徒さんたちが真摯に役と向き合う姿はなにものにもかえがたく、宝塚が唯一無二の世界であることは揺るぎません。咲ちゃんが、彩風史上もっとも辛い役と話していますが、二番手時代けっこう辛い役をやってきた咲ちゃんの歴史が生きる作品になったかなと思います。ものすごく歌が上手いというわけではないですが、この主題歌の歌唱、震えました。作詞したのは実は作曲家というツィートをみかけましたがどうなのでしょうか。


(東京宝塚劇場公演プログラムより)


「昴よ

文秀(ウェンシウ)

昴よ
なぜ姿を見せぬ
なぜ大地を照らさぬ

尊き命の炎は消え
天を彷徨(さまよ)うとき
その気高き志はどこへ
どこへ向かうのか

昴よ
おまえの光あればこそ
人は闇夜を恐れない
おまえの光あるかぎり
辿り着けると

ならば なぶる風の中
闇劈(つんざ)く魂となり
天の果て おまえのもとへ

この暗闇を超えて 俺は戦う
昴よ 見ていろ
命をかけて おまえに辿り着くと」











 日向薫さん、毬藻えりさんの退団公演『紫禁城の落日』に出演されていた一樹千尋さんと夏美ようさんが30年の時を経て、今回専科生として出演というのも胸あつな舞台でした。


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