たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『オーシャンズ11』-キキちゃんの笑いは人を幸せにする

2019年10月27日 17時02分31秒 | 宝塚
 キキちゃん(芹香斗亜さん)、男役として今充実の時。『オーシャンズ11』で毎公演、ジョンソン先生のアドリブを工夫し客席も宙組生たちも楽しませていたのは、それができたのは男役としての自信と貫禄があってこそだと思います。直後に舞台上でジョンソン先生の鬘をとり白衣を脱いでスーツ姿になるところが客席からみえました。その切り替えのかっこいいこと、かっこいいこと。今すぐどこかでトップに・・・と思いますが、これからどうなっていくのか心配だし複雑な気持ちがありますが、宙組に異動してのびのびと楽しそうにやっている姿をみているとそんなことは別にいいのかなとも思います。次回の宙組公演、15日で申し込んでいた日帰りバスツアーは人が集まらず中止となってしまいました。他も郷里近郊、あまり集客がよくないみたいですが集まったところはキャンセル待ちもできずでなんだかバランスが悪いです。12月で申し込み直しましたがまだ催行決定までもう少し、またキャンセルの可能性もあり。公演が始まってからの評判で決るかな、締日を考えるときつい日程ですが催行決定となりますように・・・。

 紅ゆずるさんのメモリアルブックを読んでいたら、2016年のキキちゃんとの対談が載っていて、キキちゃんが客席に楽しんでほしいと一生懸命だったのは、紅イズムの継承なのかなと勝手に納得しました。お二人は、星組の『オーシャンズ11』でベネディクトとボディーガードの関係だったんですね。紅さんの大劇場卒業が近付いた時には白い花束を手に観劇したようだから、キキちゃんも慕ってきたのかな。

 キキちゃんはおもしろ王国の住人?! 記事から一部抜粋。


「紅:自分の役や理想だけでなく、キキも組の中の役割とか存在とか居方ってものも考えなきゃいけない立場になったと思うけど、まずは捉われれすぎずというか、解き放ってさ。

芹香:はい。もっと自分自身が楽しんだ方がいいんだろうとお話していて思いました。

紅:だいたい、花組に行ってからちょっとスッとしすぎちゃう? 分かってる? 君はおもしろ王国の住人やねんで?!」

「紅:私がツッコとどんどんボケてくれるやん。そんな人なかなか居ないから。

芹香:さゆみさんには何かしなきゃって思うんです。確かに、組替えしてから何でも拾ってボケようという精神は薄くなっているかも・・・。花組は関西の方も少ないので、ボケてスベったらどうしようと、そこでもビビッてしまうんですよ。

紅:ボケてツッコむまで自分でやればいいやん。

芹香:噛んだ責任もボケた責任も自分で取れと。

紅:そうそう。いや、キキの笑いは、ただ面白いだけじゃなくて、人を幸せにする力を持っているから、それは絶対封印して欲しくないのよ。もっともって出していって花組さんを元気づけてほしい!」

 毎公演違うジョンソン先生の場面を一覧表にした方もいるほど。次はどんなアドリブが繰り出されてくるのか、『オーシャンズ11』観劇の楽しみのひとつでした。キキちゃんのアドリブで幸せになった方はたくさんいると思います。スーツ姿になったとき、とてつもなくカッコイイ、男役としての色気と貫禄と自信にあふれていた、そのギャップがよかったです。

 「人生はギャップよ、ギャップで出来ているのよ、ギャップの法則・・・」(By紅子さん)

 星風まどかちゃんにせまっていく悪いキキちゃん、かっこいいんですよね、真風さん、まどかちゃん、キキちゃんのトライアングル、安定していて充実の時。次回作の役所は謎だらけの人物なのかな、長い手足をのびのびと伸ばして楽しそうに舞台に立つキキちゃんの姿にまた出会えるといいな。


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