2020年『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』-「ウェリントン公爵」 - たんぽぽの心の旅のアルバム (goo.ne.jp)
フィンセント・ファン・ゴッホ
《ひまわり》
1888年
油彩/カンヴァス
「南仏アルルで4番目に描いた、背景が黄色の「ひまわり」、サインをした「ひまわり」の2枚のうちの1枚、ゴーガンが絶賛した」という解説でした。
みどころ - 【公式】ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 (artexhibition.jp)
「「ひまわりの画家」とも呼ばれるゴッホ。ゴッホは生涯で7枚、花瓶に生けられたひまわりの絵を描いています。そのうち、最初に描いた4枚は、ゴッホが芸術家の共同体をつくることを夢見た南仏・アルルで、パリからやってくるポール・ゴーガンを迎えるために描かれた、「友情の証」ともいえる作品でした。
その後、ゴーガンとの共同生活は約2か月で崩壊。自らの耳を切り落とす事件を起こし、翌年命を落とすことになります。しかし、アルル滞在中のこのわずかな間に、ゴッホは数々の傑作を生みだしました。
夢と希望、そして創作意欲にあふれた、アルル時代のゴッホ。27歳頃にようやく画家を目指すことを決意した画家の、37年という短く、悩み多き人生の中でも特異な時期に、この絵は描かれたのです。
ゴッホがゴーガンとの生活を夢見て描いた4枚の「ひまわり」のうち、ゴーガンの寝室を飾るにふさわしいと自ら認めサインを施したのは、そのうちたった2枚でした。今回来日する、ロンドン・ナショナル・ギャラリーの作品は、まさにそのうちの1枚です。4枚のうち最後に書かれたと推定される本作は、背景をそれまでの青から黄色に変えることで、さらに生命力あふれた1枚となっています。
その後、ゴッホは、「ひまわり」の自筆の複製を3枚描きました。そのいずれもが、本展出品作か、ノイエ・ピナコテーク所蔵作品を元に描かれたものです。」
間近でみると写真よりもはるかにきれいな黄色でした。
2016年、オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵『ルノワール展』でもゴッホの作品と出会っていました。リストをたどってみると1886年「モンマルトルの酒場」、同じ場所を描きながら、絵は楽しいものでなければならないとしたルノワールの作品とは対照的にゴッホの作品は苦渋に満ちていたものであったことを思い出します。