たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

中国新聞デジタル版_文化とスポーツコラムより

2020年03月14日 12時20分30秒 | 気になるニュースあれこれ
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=621332&comment_sub_id=0&category_id=143
2020年3月11日付中国新聞デジタルより

「沖縄戦で殉職したアーニー・パイルという米国の従軍記者がいた。他の記者が美辞麗句や奇抜さを競っていたのに、兵士の行動や信念をあるがままに打電した。情があって、肉親を案じる家族の多くからも好評を博したという▲その名を冠した劇場が大戦後の東京にあった。戦時下には風船爆弾の工場にされていた東京宝塚劇場である。進駐軍に接収され、米軍専用だった10年間、日本人客は立ち入り禁止だった▲新型コロナウイルスは敵ではないのだろうか。現代の東京宝塚劇場はきのう歌劇団の公演を再開した。兵庫県にある「本家」に続き、場内の換気や消毒を徹底、熱のある人は来場を控えてもらうなど万全を期したと聞く▲待ち望んでいたと喜ぶファンもいれば、早すぎるとの批判もあったはずだ。再開の決断には、勇気も覚悟もかなり要っただろう。何せプロ野球の方は、開幕先送りを決めたばかりである▲アーニーの記事は、酒のような香りもなく、酔う喜びもないが、何人も手放せない水のように多くの人が待っていた―。そう宝塚歌劇団の生みの親である小林一三(いちぞう)は書き残している。人生に潤いをもたらす文化やスポーツも水に似ているのかもしれない。」

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