たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『白鷺の城』『異人たちのルネサンス』_東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング

2018年12月24日 23時35分10秒 | 宝塚
 無事に今年の観劇納め、宙組『白鷺の城』『異人たちのルネサンス』、東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイングに行ってきました。会場までの往復が、都心にいた時よりもはるかに大変になってしまい、祝日は二時間に一本のバスの時間を勘違いにして徒歩30分、帰りはもちろんバスがないので今日も徒歩30分、ライブビューイング会場のショッピングモールの往復も一時間に一本のバス。気がつけば人生の半分以上苦労して家賃を払ってきたのと引き換えに利便性を享受していた身には適応できなくって、足腰にこたえて、やっと落ち着いて余韻を嚙みしめています。都心の映画館にも遠くから身に来ていた人だっていたはずだし、こうしてライブビューグで楽しめるだけありがたいこと。車にひかれずに往復できたことに感謝。

 おそいのでざっくりと。カーテンコールの退団者4名と専科へ異動する愛月ひかるさんの挨拶は、真風涼帆さんの人柄がにじみ出ているようなあったかい雰囲気でした。かなりお疲れなんだろうなと思うのですが、素敵な笑顔でした。日本物のお芝居仕立てのショーもお芝居も、トップコンビがほぼ出ずっぱりで、当然といえば当然ですが、これは大変だろうなと思いました。日本物のショーはたくさんの引き出しを求められるものだったと思いますが、真風涼帆さんも星風まどかさんも、場面場面、素敵にこなしていました。キキちゃんの出番が少なかったのが残念、でも出番の時は武士のいで立ちですっごくかっこよかった。時代を行ったりきたりするのがちょっとわかりづらかったかな。お芝居では、最後カテリーナが亡くなったところ涙がでました。脚本がいまひとつかなあというところもなきにしもあらずですが、モナリザの微笑みに集約していくところは予想できてしまったかなという感もなきにしもあらずですが、史実のダ・ヴィンチの、今の飛行機の原型となるようなものを構想していたところを上手く使っていたところがよかったと思います。今写真を整理中ですが昨年の夏、ダ・ヴィンチ展でレオナルド・ダ・ヴィンチの構想に基づいた羽根の模型をみたので、自分の中にはいってきやすかったです。鳥は羽根の下に風を起こして飛んでいる、飛行機の原型ですね。2014年春に、ボッティチェリ展をみているので、ボッティチェリが登場したのも嬉しかったです。メディチ家の庇護のもとで明るくのびのびと贅沢に絵を描くことができたボッティチェリでしたがメディチ家の斜陽と共に晩年の絵も暗いものへと変化していきました。当時のフィレンツェでメディチ家の力は絶大でした。(『逆光のメディア』という本を読みたいと思いながらいまだ果たせず)。そのメディチ家の二代目当主ロレンツィオを演じていたキキちゃん、冷ややかな眼差しにリアルにぞくっとしました。カッコよすぎました。宙組にきてほんとにのびのびとやっているキキちゃん。フィナーレの男役さんたちを従えての群舞が素敵でした。真風涼帆さんの娘役さんたちを従えての群舞も、星風まどかさんとのデュエットダンスも素敵でした。

 オリジナルの二本立て、初日の幕が開くまで不安でしたとカーテンコールで真風涼帆さんの挨拶、SNSで酷評も見かけましたが、今の宙組ならではのいいところが生かされていて、わたしはどちらも楽しめました。明日以降、プログラムをじっくり読みながら振り返っていきたいと思います。

 おそくなったのでこれにて・・・。
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