たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

ミュージカル『フランケンシュタイン』思い出し日記

2017年06月11日 14時30分38秒 | ミュージカル・舞台・映画
1月24日(火)13時開演『フランケンシュタイン』の観劇思い出し日記をようやく少し。

STORY(公式プログラムより)

「19世紀初頭、科学者ビクター・フランケンシュタイン(中川晃教/柿澤勇人)は執事のルンゲ(鈴木壮麻)を伴い、軍の指揮の元、戦死した死体を蘇らせる兵士再生の研究を行っていた。ビクターは、敵兵の治療の行ったかどで銃殺されそうになっていた軍医のアンリ・デュプレ(加藤和樹/小西遼生)を助ける。ビクターの研究は神の摂理に触れる行為だと反発するアンリだったが、人間が安らかに暮らせる理想の世界を自らの手で実現したいというビクターの情熱に心打たれ、研究を手伝うことを決意。二人は固い友情で結ばれる。

 戦争が終結し、ビクターの叔父でジュネーヴ市長ステファン(相島一之)の屋敷では、終戦記念の舞踏会が開かれていた。久しぶりに故郷へ戻ってきたビクターを、姉のエレン(濱田めぐみ)やステファンの娘ジュリア(音月桂)たちが迎えるが、ビクターの態度はそっけない。研究を助けるため共にジュネーヴにやって来たアンリは、ビクターの周囲への忌むような視線に違和感を覚える。それには20年前のある時間が関係していた・・・。

 ビクターは医師であった亡き父の城で研究を続けるが、研究に絡んだ殺人事件に巻き込まれる。アンリはビクターの身代わりとなり逮捕され、ギロチンにかけられ命を落としてしまう。ビクターはアンリを生き返らせようと首を持ち帰り、自らの研究の成果を注ぎ込む。しかし誕生したのは、アンリの記憶を失った”怪物”だった・・・。怪物はルンゲを惨殺し、逃亡する。


 3年後、ビクターとジュリアは結婚する。幸せな時を過ごす二人の元へ、ステファンが行方不明になったとの不穏な知らせが入る。そして、ビクターの目の前に”怪物”(加藤和樹/小西遼生)が姿を現す。怪物は、自分の創造主ビクターに、地獄のような体験を語り始める。

 それは、闇の闘技場の主人ジャック(中川晃教/柿澤勇人)と女主人エヴァ(濱田めぐみ)、下女のカトリーヌ(音月桂)とジャックの手下イゴール(鈴木壮麻)、闘技場の乗っ取りを企む金貸しフェルナンド(相島一之)らが繰り広げる、おぞましい人間たちの姿だった・・・・。」


 ビクター・フランケンシュタイン/ジャック:中川晃教
 
 アンリ・デュプレ/怪物:加藤和樹

 ジュリア/カトリーヌ:音月桂

 ルンゲ/イゴール:鈴木壮麻

 ステファン/フェルナンド:相島一之

 エレン/エヴァ:濱田めぐみ

 リトル・ビクター:難波拓臣

 リトル・ジュリア:齋藤さくら


 脚本/歌詞:ワン・ヨンボムの韓国発ミュージカル。欧米発の作品とは違う独特な湿り感といい意味での暗さ。一幕が終わり休憩時間になったとき、どっと重い感じがして逃げ出したいような気持ちにかられました。なにか人間が生きることを、人間の醜いところを根源から揺さぶっているように感じました。こういう作品を生み出す土壌がある韓国という国。すごいなと思いました。

 一幕と3年後に舞台が移る二幕ではメインキャストのみなさんが演じる役柄ががらっと変わったのですが、みなさん二幕の役柄の方がお似合いかなと感じました。とりわけ、加藤和樹さんの怪物ぶりが壮絶でした。足先をほんとに逆に曲げていて、檻の中で手錠をはめられたまま水を飲む姿や闘技場で後藤普彦さん演じる屈強な男と対決させられいたぶられる場面など、役になり切りすぎていてこわいぐらいで切なくなりました。一幕の、ビクターの身代わりとなってギロチンにかかる潔く美しい姿からの変わりようがすごいなと思いました。濱田めぐみさんの強欲な闘技場の女主人が鞭を振るい高笑いする姿、音月桂さんの下女カトリーヌの下品さとしたたかさは男役モード全開でかっこよくて迫力がありました。中川晃教さんを舞台で拝見するのははじめてでしたが、歌も芝居もなんというか、上手いというだけではない客席をつかんではなさない空気を醸し出していました。子役の二人がすごく上手でこれまたびっくりの感動。

 フランケンシュタインが自ら生み出した怪物と対峙する場面のことなどもう少し書きたいですが、今日は時間切れとなってきました。いづれの日にかまた書ければと思います。

 














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