たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2014年・2016年『ブラック メリー ポピンズ』_思い出し日記

2019年02月26日 15時06分03秒 | ミュージカル・舞台・映画

AllAboutより引用しています。

https://allabout.co.jp/gm/gc/444233/3/


「『ブラック メリー ポピンズ』脚本・作詞・音楽
ソ・ユンミさんインタビュー

――『ブラック メリーポピンズ』はとても独創的な作品ですが、どこからアイディアが生まれたのでしょうか。

「私は、世の中のどんな結果も、たった一つの原因から生まれることはないと思っています。様々な可能性の要素が絡み合い、ある結果を創り出すのではないでしょうか。それと同様、本作のアイディアは一か所からではなく、以下に挙げている様々な考え、人生の経験が絡み合って生まれてきました。

1 愛する母が突然亡くなり、“いなくなる”ことについて考えるようになったこと。
2 小さなころ、母が自分で結末を想像することを促しながら読んでくれた絵本と、オルゴールの遺品。
3 思いがけない不幸にみまわれ、記憶を消したいと思ったけれど、幸せな記憶が一つでもあるのなら消せないと思った経験。
4 催眠治療を試してみたが、医者を信頼できず、催眠状態に陥るまでに至らなかった経験。
5 ドキュメンタリー作家をしていた頃、犯罪者をインタビューし、誤った考えと異常な信念のために“罪”さえ“罪”であると認識できていない姿を見た経験。
6 入試の論述を教えながら西洋史授業をする中で感じた、時空間を乗り越える歴史の普遍性と、それが個人の人生に及ぼす影響。
7 普段から、失敗した実験にも価値があるという話を書いてみたかった。
8 私のいろいろな作品世界の主人公たちの自由意思。

その他……こんな全ての要素が入り交り、一つのストーリーが生まれました」

――本作には素敵な旋律の曲がたくさんありますが、ソ・ユンミさんは作曲はどのように学ばれたのですか?影響を受けた作曲家はいらっしゃいますか?

「5歳の時からピアノを弾いてきましたが、演奏の才能はないと思い、音楽は専門にしていませんでした。スコアを見て暗譜するのがうまくできず、自由気ままに作曲して弾きながら、レッスン時間を過ごしていました。

小さい頃に学んだクラシックの影響を受けていると思います。クラシックの作曲家ではとりわけラフマニノフが好きです。高校生のころには夜明けに『ペ・ユジョン(Bae Yoojung 韓国の有名なMC兼通訳)の映画音楽』というラジオ番組を聞きながら眠りましたが、その時に聴いた映画音楽、なかでもエンニオ・モリコーネ、久石譲、ダニー・エルフマンなどの音楽のメロディを覚え、翌日ピアノで弾いてみたりしていました」

――作品の鍵となる人物がメリーかと思いますが、韓国版では若い女優さんが演じていらっしゃるようですね。今回日本で上演されるにあたり、この役をどんな人物として演じて欲しいと思っていらっしゃいますか?

「メリーは今現在にはいない“記憶の存在”ですから、30代の中盤、後半の若い女優さんをキャスティングしてきましたが、あえて若い女優をキャスティングする必要はありません。

記憶は編集され、歪曲されるものなので、ある記憶は鮮明に、ある記憶は薄暗く残ったりします。鮮明だった時間の中の美しい姿を思いながら(メリー役の)キャスティングをしました。

子供たちの記憶の中に存在するメリーは、子供たちには一つの“世界”です。記憶の中のメリーはおおよそ“善”ですが、実は善か悪かは曖昧で、それは子供たち、そしてご覧になるお客様それぞれの人生の洞察力で見て判断すべき“世界”の象徴です。それは子供たちがメリーの世界を出ていって出会う別の世界の不確実性、不透明性と両面性とも接しています。幸福と不幸は決して別々に存在しているのではなく、共存しているのだと言うこの作品の、最後の台詞のように……。そして“疑問”を抱ける作品であることが最も重要だと思っています」」

2016年5月29日 今日は日曜日
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/aeb14bab112a5c0ee2db7e5259bdf594


2014年7月10日(木)と2016年5月29日(日)に世田谷パブリックシアターで観劇した韓国発の心理スリーミュージカル『ブラック メリー ポピンズ』。2016年は東京公演の千穐楽でした。一路真輝さんに「ついていきます」っていうカーテンコールでの中川翔子さんの言葉が印象的でした。ずっと書きたいと思っていた思い出し日記、田舎に引っ込んでしまったのでもう足を運ぶことはないであろう世田谷パブリックシアターへの惜別の思いも込めて、少しずつ書いてみようと思います。この作品東京公演のあと地方公演へと旅立ったので、地方公演があればまた観劇できますけどね・・・。

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