たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『ホテル スヴィッツラ ハウス』-ライブ配信(3)

2021年06月06日 17時56分50秒 | 宝塚
宙組『ホテル スヴィッツラ ハウス』-ライブ配信(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/6fe8ed574c2f42e089a9cc1aab492d48

 音楽が奏でられるなかでヘルマン、アルマ、ラディックの過去が語られていく展開、オンデマンド配信中のナウオンステージでキキちゃん(芹香斗亜さん)、「台詞のチョイスとか、やりながら景子先生の作品やってるなー自分って思う」、真風さん「いいもんね」と。すっしーさん(寿つかささん)「キキちゃんの歌が美しい、歌を歌っているというよりもキキちゃんそのものから奏でられている、あふれ出ているように聴こえる」と。このキキちゃんの歌もう一度聴きたくて音楽配信が待たれます。アルマ@遥羽ららちゃんに、花束を差し出してプロボーズしながら最後ごめんなさいされてしまうチャーリーがちょっとかわいそうでした、それまで掌の上でころがしながら気がないようにはみせなかったららちゃん、お見事でした。

「2幕7場-隠された真実-

戦時下を生き延びるため、追い詰められた芸術家たちが命がけで助け合い、愛するものを守ろうとする姿を目にし、英国情報部員として果たすべき使命と、一人の人間として胸に迫る熱い感情との間で葛藤するロベルト。やがて彼は、ヘルマンたちに一日の猶予を与え、全てはチャリティ公演が無事に終わってからと告げる。

 2幕8場-「シェエラザード」本番-

「シェエラザード」の幕が上がった。初めてのプリンシパル、ゾベイダを踊るニーナ・・・。彼女の情熱、そしてバレエ団に携わる全ての人々、芸術家たちの想いが観客を魅了していく。明日をも知れぬ命を生きる人々におって、バレエ・リュスが残した偉大なる宝石、そのパフォーマンスの一瞬一瞬は、深く心に刻まれた。ロベルトの心の中にも、止めることの出来ない熱い感情がこみあげる。
終幕後、ロベルトはある取引をヘルマンに持ちかけ・・・。」

『アナスタシア』の劇中劇「白鳥の湖」で素晴らしいバレエを魅せてくれた潤花ちゃんが今作では、また新たなダンサーとしての魅力を発揮。「シェエラザード」のニーナ(寵姫ソベイダ)@潤花ちゃん、衣装からのぞく引き締まったお腹の筋肉よ、ナウオンステージで真風さんが「風を切るようにスタンバイされているじゃないですか」と。ソフィア(女奴隷)@綾瀬あきなさん、ユーリー(金の奴隷)@桜木みなとくん。タカラジェンヌってすごいですね。こんな風にバレエも踊れちゃうのかって今更ながらですが思いました。衣装も素敵でした。

 ずんちゃん、『アナスタシア』のウラドおじさんとうってかわって、こんなこともできちゃうんですね。ナウオンステージで「振りと振りのキャッチボースがすごくこく描かれていて、その世界観とマッチして情熱的で妖艶で官能的だったりがちりばられた作品、今まで演じられてきた方々に通じる世界観と色気が大切、身分違いだけれど恋に落ちていく、理性を失っていく男女の話なのでそこにかけてストーリーと織り交ざって平行してつくっていかないといけない」と。キキちゃん「ずっと練習していた」、真風さん「ずんちゃんのまた新たな魅力をお伝えできる」と。ちょっとおねえっぽいキャラだったかな、花菱りずさん演じる有名なバレエダンサー?でレッスンを施すオルガの圧から逃げている感じがなんとも可愛かった。ホテルでひたすら到着を待っていたダンサーはジョルジュ@泉堂成くんであっているかな、ずんちゃんがジョルジュに電話をかけている時の様子からすごい人が登場するのかと思ったら正統派でした。見事なダンスを披露、下級生も役名がついて見せ場があるのは別箱のいいところ。

「ホテルスヴィッツハウス」、かつてバレエ・リュスで活躍した天才ダンサー、ニジンスキーもサン・モリッツで療養中、このホテルで最後のパフォーマンスを行った。今は精神を病んで療養中のニジンスキーを救済するために「ホテルスヴィッツハウス」でチャリティ公演が行われるという設定でした。ニジンスキー、2011年に早霧せいなさんが演じているんですね、作・演出は原田諒先生、ちぎさん美しいです。



 ロベルト@真風涼帆さんが、ヘルマン@芹香斗亜さんに、ロンドンへ行くようもちかけたところ、無観客ライブ配信が行なわれた5月5日は4月末に業務終了したばかりのしびれた脳みそには取引の内容が十分には入ってきませんでした。ただただ、まかキキのハグが心に沁みました。真風さんのハグの仕方が娘役さんを抱きとめる時とは全く違っていて、大きく背中を叩く感じて、キキちゃんの涙がにじいそうな表情がなんとも美しいのが印象的でした。長身、足長でスーツを美しくかっこよく着こなすまかキキのハグ、互いを信じあい再会を約束する、女性が演じる男同士の友情は宝塚ならではの美しい世界観。


 エピローグの潤花ちゃん、白い帽子に白いワンピースが『カサブランカ』のイングリッド・バーグマンのようだったというのはほめ過ぎ?そんなことないですね。いい意味で宝塚の娘役さんらしくない台詞まわし、大切に大切に言葉を紡いでいる感じが映画のワンシーンのようでした。一幕で真風さんのスーツの襟をさりげなくなおしてはけていったところも素敵でした。
 
 いろいろな要素が宝石のように散りばめられているこの物語もまた少しずつ整理しながら振り返っていきたいと思います。下級生の活躍のことなどもう少し・・・。




昨日公開された次回作の見どころ、モリモリと楽しそうで早くみたすぎる。まかキキ、男役同士のデュエットダンスなんてみたい、みたい。大劇場までとんでいきたいですが無理なのでライブ配信・ライブビューイングのお知らせを待つ。東京宝塚劇場のチケットを友の会で予約する。野口先生のプロフィール写真がパティシエ風にキメキメなのも楽しい。

「演出家 野口幸作が語る
タカラヅカ・スペクタキュラー『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』の見どころ<前編>」
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2021/sherlockholmes/special_003.html

「タカラヅカ・スペクタキュラー『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』の見どころ<後編>」
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2021/sherlockholmes/special_003.html#noguchi2



不安の渦に巻かれている毎日、たどりつく先はもうみえているので、このまま生き長らえても不安しかないですが、この頃には少し落ち着いていたい。暗黒だとわかっていても、どこに行っても暗黒だろうから他にない、もう終わりにしたいので落ち着いていたい。そして唯一まだ夢と希望があると信じることができる劇場に行く。




ミュージカル『スクールオブロック』

2021年06月06日 00時52分32秒 | ミュージカル・舞台・映画
 2020年、コロナ禍で中止を余儀なくされた公演のひとつ。6月18日付のホリプロさんの中止発表にはオーディションで選ばれ、公演に向けて努力を重ねてきた子供たちのパフォーマンスを披露できなくなったことへの無念さがにじみ出ています。子供たちは大きくなっていくので、大人よりもさらに、作品との出会いは一期一会、二度と戻らないとき。公演中止は心がいたいです。

ミュージカル『スクールオブロック』公演中止のお知らせ
https://horipro-stage.jp/pickup/information2020061801/


【西川貴教&柿澤勇人】ミュージカル『スクールオブロック』2020年日本初演キャストによるスペシャルパフォーマンス映像制作決定!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000335.000028143.html

 ホリプロさんもいい作品を送り続けてくれています。昨年、榊原郁恵ちゃん以来はじめて『ピーターパン』を中止せざるを得なかったときの堀社長のツィッターの叫びは悲痛でした。今年は無事に上演できることを祈っています。子供たちがこれ以上コロナ騒ぎに巻き込まれてほしくないと私的には思います。