エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

聖書の言葉: 佐々木正美先生から学ぶ 「響き合う心」

2016-12-30 12:20:26 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
悪魔は、厚かましくも、顔見せがお好き
   ヒューマンサービスの担い手が堕落するのは、この時  男と女の黄金律も、不思議で面白い。 p236ブランクの後から。      いちば...>続......
 

 

 佐々木正美先生のインターネット上のコラム、「響き合う心」が、先日23日で更新終了とのことです(http://blog.livedoor.jp/budouno_ki/)。残念です。佐々木正美先生も、御年81歳。やむを得ないことですが…。

 義理の父親、岩島公は、野村實先生や関根正雄先生と同様、内村鑑三最晩年の弟子の1人のです。八王子で国語の高校教師をしながら、『永遠の日本』という聖書雑誌を発行して、無教会の聖書集会も開いていました(http://www.imaikankyoyukai.or.jp/public_html/CDkougi01.html)。佐々木正美先生も、この集会で「キリストの信頼」を学ばれたとのことです(https://books.google.co.jp/books?id=4PMaBQAAQBAJ&pg=PT8&lpg=PT8&dq=%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E6%AD%A3%E7%BE%8E%E3%80%80%E7%84%A1%E6%95%99%E4%BC%9A&source=bl&ots=O-PRjkgAZz&sig=8IVLMQaeLPmS7Frf0fnr0HbCLME&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwiOytSp-ZrRAhUEf7wKHRDaDN0Q6AEIGjAA#v=onepage&q=%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E6%AD%A3%E7%BE%8E%E3%80%80%E7%84%A1%E6%95%99%E4%BC%9A&f=false)。

 佐々木正美先生が教えてくださるように、キリストの信頼は「根拠のない自信」を育んでくれます。エリクソンが言う根源的信頼感がまさにこれです。「響き合う心」は、佐々木正美先生がおっしゃるような「根拠のない自信」に基づくものだ、ということを改めて思った次第です。

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現世考: パンデミック と 病んで不毛な社会

2016-12-30 10:59:15 | 間奏曲

 

 

 

 

 

 
借り物ではない自分の力が試される時
   福島の甲状腺がん パレーシア  福島の子どもたち。甲状腺がんが疑われる子どもが4人見つかった、と言います。「やっぱりね」と思います。 福島県は、東......
 

 パンデミック、pandemic。死に至る流行病。ウィキペディアのあるように、ギリシア語のπανδημία パンデミア、すなわち、παν(パン, 全て)+ δήμος(デーモス, 人々)と、すべての人がかかる病、というほどの意味でしょう。

 今のニッポンでは、発達トラウマ障害(DTD)が文字通り、パンデミック。岡田尊司さんは、愛着障害とはいうけれども、発達トラウマ障害(DTD)とは言わない。でも、発達トラウマ障害(DTD)のパンデミックを知っているから、あんなに同じような本を何十冊も出している訳です。杉山登志郎,友田明美らは,政治的に忖度して,発達トラウマ障害(DTD)を「発達障害」とミスリードしています。

 パンデミックって、中世のペストや、西アフリカのエボラ出血熱のように、伝染病である場合が多いですね。でも、発達トラウマ障害(DTD)は、伝染病ではありません。家庭の貧しさ、社会の闇、病みを映し出す、環境要因が大きい病気です。

 ニッポンの発達トラウマ障害(DTD)がアメリカ以上にパンデミックしているのは、日本が、「病んで不毛な社会 impoverished society」だからです。

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 礼拝 と パンデミック

2016-12-30 10:50:11 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
依存症と「裏取引」・「形だけのオザナリ」・「看板だけ」
   子どもの人生を道具にしていく 重度の生き方  投影(投映)は日々あること、その日々ある投映をしているようでは、自分育てはできません。したがって、子......
 

  今日のエリクソンも、Insight and responsibility p.90-91。タイトルは、『本物の課題を見抜く眼と、本物の課題に応え続ける態度』という程の意味で、『…と責任』という感じじゃない。

 

 

 

 

 

 ひとりびとりの価値が肯定され、その価値の肯定の仕方が伝授され、教えることができる礼拝だけが、健全な社会が若い世代に伝統的な人間力を伝授し、若者の人間力を社会と結びつけるのに、必要不可欠なプロセスを増進します。

 

 

 

 

 

 礼拝って、お御堂や教会、お寺や修験道場のお話って、勘違いされやすい。それは誤解にすぎません。

 子どもを肯定するには、礼拝が必要不可欠です。それは、赤ちゃんとの上手な関わりを想像すれば、簡単かもしれません。

 今の日本に、若者の自殺が多く、発達トラウマ障害(DTD)の子どもが溢れていること、すなわち、発達トラウマ障害(DTD)のパンデミックは、ニッポンでは本物の礼拝が日常生活から欠落しているからです

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アンソニーの発達トラウマ障害(DTD)は、母親譲り

2016-12-30 07:21:54 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
「もうダメだぁ」 心が挫かれる体験
   ヒューマンサービスの担い手が堕落するのは、この時  男と女の黄金律も、不思議で面白い。 p236ブランクの後から。      いちば...>続......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.152、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 私どもがアンソニーと母親に会った時、アンソニーは不安気に母親にしがみついて、顔を隠しましたね。母親は「そんなことしないの」と言ってましたけど。アンソニーがドキリとしたのは、廊下のずっと先のどこかにあるドアが、バーンとしまった時でして、アンソニーはお母さんの膝に、いっそう顔を沈めました。母親がアンソニーを突き放せば、アンソニーは隅に坐って、頭をバンバン叩きました。「あんなふうに私のことも打つんですよ」と母親は言いました。母親に生い立ちついて伺いますと、母親は両親から捨てられて、親戚をたらい回しにされたそうですし、打たれたり、ネグレクトされた挙句、13の時から、性的に虐待されてきたという訳ですね。自分が酔っぱらいの男友達の子どもを身ごもったけれども、そのことを男友達に伝えると、その男友達は自分から離れて行ったそうです。母親が言うのには、アンソニーはその父親と同じで、全くの役立たずだということでした。母親は、その後につき合った、どの男友達とも、殴る蹴るの諍いを繰り返してきたけれども、男たちとのケンカは遅い時間のことだったから、アンソニーは知らないはずだ、と母親は思っていたんです。

 

 

 

 

 

 アンソニーの様子がヒドイのは、その母親もヒドイ虐待やネグレクトされているかららしい。母親も、ムゴイ性的虐待やネグレクトをされてきたといいますでしょ。

 アンソニーに限らず、発達トラウマ障害(DTD)は母親譲り、父親譲り、というパターンが多いです。

 

 

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