エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 自然にある安心 と 実験

2016-12-24 12:14:05 | 間奏曲

 

 

 
最高の勲章
    嵐を呼ぶ女:ウソやゴマカシより暴力の方がまし  一見引っ込み思案な女の子。それは「分かってもらったり」、「優しくしてもらったり」した経験があまり......
 

 今朝のエリクソンも、Insight and responsibility p.230から。タイトルは、『本物の課題を見抜く眼と、本物の課題に応え続ける態度』という程の意味で、『…と責任』という感じじゃない。

 

 

 

 

 

 もし、私どもが自然(訳注: 本能や、愛着の様な半ば本能のようなもの)をコントロールするばかりじゃなくて、自然を養っていくようになれば、「野生の自然」の中にさえ、心からの安心の源があるのかもしれませんよ。

 

 

 

 

 

 無意識の暴力程、恐ろしいものはありません戦争から、イジメ、子どもやお年寄りにに対するいじめ、つまり虐待まで、無意識の暴力であることがほとんどですもんね。ですから、自然である無意識はコントロールしようとしますでしょ。コントロールし切れるものじゃぁ、ありませんけれども…。

 でも、エリクソンは別のことをいいますね。自然を養ったら、ってわけでしょ。しかも、野生の自然の中にも、心からの安心の源がありそう ってわけですよ。

 実験してみる価値がありそうですね。

 

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インターメッツォ: 武満徹の音楽

2016-12-24 11:25:37 | 間奏曲

 

 

 

 
ジャーナリズムの精神
    黄金律を支える 内省的な関わり  ≪やり取り≫。この極単純なことが、実に奥深い。天にもいたり、地をも掬い上げます。 p233最後のパラグラフ。 ......
 


 私事で恐縮ですが、私は、武満徹の音楽が大好きです。特に、その合唱曲が一番好きですね。なんだかわかりませんが、彼の合唱曲を聴いていますとね、自然に涙が流れてきてしまいます。

 何故なんでしょうか?

 ずっと解らずに来ました。ただ、「善いものは善い」ということでもよかったと思います。

 そしたら、けさ、NHKテレビの「あの人に会いたい」という、10分ほどのインタヴューなどをまとめた番組を見て、「なるほどそうだったんだぁ」と、これはNHKテレビとは無関係に、ガッテンが生きました。

 それは、作曲というのは、曲を作るだけではなくて、「最初の聴衆でなければならない」という訳です。そして、ことばをこう続けます。「作曲家にとって一番大事なことは、聴くこと なんです」と。

 

 つまりは、武満徹の音楽は、合唱曲を含めて、全てが「祈り」そのものだ、ということですね。

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禁煙キャンペーンの成績

2016-12-24 10:33:13 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
最高の勲章
    嵐を呼ぶ女:ウソやゴマカシより暴力の方がまし  一見引っ込み思案な女の子。それは「分かってもらったり」、「優しくしてもらったり」した経験があまり......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.150、ブランク後、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 喫煙と健康に関する、アメリカ公衆衛生総監報告が1964年に出版されたとき、何十年にもわたる、禁煙キャンベーンが始まりました。このキャンペーンによって、何百万の人々の日常生活は変わりましたし、長い目で見た健康の見通しも変わりました。アメリカの喫煙者は、1965年大人の45%でしたが、2010年には、大人の19%に減少しました。これは、1975年から2000年までの間に、肺がんで死ぬ人が80万人近く減ったことになります。

 

 

 

 

 

 喫煙で肺がんになり亡くなる人が、アメリカ公衆改正総監報告書のお陰て、80万人近く減ったという訳ですね。この報告がきっかけとなり、禁煙キャンペーンが大々的に行われ、喫煙者が劇的に減ったからです。

 ところが、発達トラウマ障害(DTD)の方は…

 

 

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聖書の言葉 :  δικαιοσύνη θεοῦ 神の義=神様が下さる≪心からの自由と優しい関わり≫

2016-12-24 06:30:13 | 聖書の言葉から

 

 

 
最高の勲章
    嵐を呼ぶ女:ウソやゴマカシより暴力の方がまし  一見引っ込み思案な女の子。それは「分かってもらったり」、「優しくしてもらったり」した経験があまり......
 

 パウロの手紙 「ローマ人への手紙」は、『新約聖書』の中にある手紙ですが、聖書の中でも、とても大事なところです。その第1章17節。年賀状の言葉にしたんですね。

 新共同訳では、

福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されます

となっています。

 

 前田護郎先生の翻訳ですと、

17そこに、信仰から信仰へという神の義が示されています。」

となります。 

 原典は、

δικαιοσύνη γὰρ θεοῦ έν αύτῷ άποκαλύτεται ἐκ πίστεως είς πίστιν

ディカイオシューネ ガル セウー エン アウトゥー アポカルテタイ エク ピステオース エイス ピスティン

です。

 このδικαιοσύνη  ディカイオシューネ は「義」と訳されることが多いのですが、山浦玄嗣さんが指摘しているとおり、「やさしさ」とやった方が良い。私はもっと積極的に、「やり取りを生み出す、損得勘定を棚上げした関わり」「アンパンマンが自分の顔を人にプレゼントする関わり」とした方が良いと考えますね。

 しかも、その「やり取りを生み出す、損得勘定を棚上げした関わり」「アンパンマンが自分の顔を人にプレゼントする関わり」が πίστις ピスティス から πίστις ピスティス へと受け継がれる、というわけですね。

 これはエリクソンのライフサイクルの心理学の根幹を示している言葉だといえますね。エリクソンのライフサイクル心理学は、実はパウロ心理学でもあることが解かります。

 ですからここは、

神様が下さる≪心からの自由と優しい関わり≫は

福音によって、その秘密が明かされた通り

信頼から信頼へと受け継がれるものです

となりますね。

 皆さま、ハッピー・クリスマス、ハッピー・ニューイヤー

 Guys, Happy Cristmas, Happy Newyear !!

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