「英文法さかさ勉強法」アドバンテージ・メディア英語教室のブログ

「see+目的語+動詞の原形」と「see+目的語+動詞のing形(現在分詞)」の違い【第910回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

大量の雷が地面から空に向かって走っています。
「see+目的語+動詞の原形」と「see+目的語+動詞のing形(現在分詞)」の違い」について、「The Sun」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

「see+目的語+動詞の原形」と「see+目的語+動詞のing形(現在分詞)」の違い

▷今日の例文

 英文▷ Some “insane” lightning was seen spidering upwards across the night sky over Wichita, Kansas, during a thunderstorm.

 訳例▷ カンザス州のウィチタで激しい雷雨の間、夜空を横切り、狂ったような雷が上向きに四方八方へ走る様子が見られました。


▷実際のニュース映像はThe Sun

▷解説

 「see」「look (at)」「watch」「hear」「listen (to)」「feel」など、視覚や聴覚、嗅覚といった「知覚」に関する動詞を「知覚動詞」と呼びます。

 「知覚動詞」には、「知覚動詞+目的語+動詞の原形」という形で使う場合と「知覚動詞+目的語+動詞のing形(現在分詞)」という形で使う場合があり、この2つは意味が異なります。

 知覚動詞の後に「動詞の原形」が来る場合は、その動作の最初から最後まで全部を見たり聞いたりしたことを表しています。
 一方、知覚動詞の後に「動詞のing形」が来る場合は、その動作が行われている途中の一部を見たり聞いたりしたことを表します。

 例▷  I saw three men run in the park.
    (私は3人の男が公園を走るのを見た。)
 この場合、ニュアンスとしては3人の男が走り始めて走り終わるまで、あるいは走り去って見えなくなるまでをずっと見ていたということを示しています。

 例▷ I saw three men running in the park.
   (私は3人の男が公園を走っているのを見た。)
 こちらの場合は、3人の男が走っているのをちょっと見かけたということです。

 動詞の原形「run」を使う場合は、最初から最後まで見るということなので、100m走など短距離競争などを見た場合に使う感じです。現在分詞の「running」だと走っている途中を見かけるということなので、ジョギングなど比較的長距離を走っている様子の一部を見る感じです。

 「今日の例文」では、「Some “insane” lightning was seen spidering upwards」のところで、「spidering」という「現在分詞」が使われています。またここでは受動態になっています。
 「雷が上向きに四方八方に走っている」様子の一部分が見られた、といったニュアンスです。
 
※おまけ
 雷は、実はすべて空から落ちるのではなく、地上から空に向かって走るのだそうです。
 参考:「大学教授が教える落雷の原理と雷対策のウソホント」東洋大学
 
▷その他の単語

 insane: 狂った、正気とは思えない
 lightning: 稲光、稲妻、雷
 spider: 〈亀裂などが〉放射状に広がる、四方八方に走る
 upward:  上の方に、上向きに
 across the night sky: 夜空を横切る
 Wichita Kansas: ウィチタ〘米国Kansas州南部の都市〙
 during: 〜の間に
 thunderstorm: (激しい)雷雨

▷今日の例文は「The Sun」から
'Insane' upward lightning electrifies Kansas night sky


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