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【HUNTER・08.02】:中央署「門前払い」の真相(下)| 鹿児島県医師会元職員の強制性交事件に新事実

2024-08-25 06:42:30 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER・08.02】:中央署「門前払い」の真相(下)| 鹿児島県医師会元職員の強制性交事件に新事実

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.02】:中央署「門前払い」の真相(下)| 鹿児島県医師会元職員の強制性交事件に新事実 

 鹿児島県警の不正疑惑を受け、今月19日に開かれた鹿児島県議会総務警察委員会で質問に立った自民党の鶴薗真佐彦県議会議員と県警が、事前の打ち合わせを確信させる質疑で茶番劇を演じた。

 狙いが腐敗組織の身勝手な主張を既成事実化することにあったのは間違いないが、その中でハンターが注目したのは、2021年秋に起きた鹿児島県医師会の男性職員(2022年10月に退職)による強制性交事件に関する質疑だった。訴え出た被害女性を“門前払い”したことを「受け渋り」という表現でごまかした県議と県警――。改めて被害女性側に確認したところ“門前払い”を巡る新事実が判明、実態は考えていた以上に酷いものだった。

 ■告訴断念を強要

 県議会質疑で県警は、「告訴状の写しを一旦警察側で預かったものの、警察署内の連携不足から、相談の当日に被害者に当該写しを返却(した)」と説明した。しかし、狭い警察署内、しかも応対した強行犯係という少ない人数でのやり取りだ。連携不足が起きるわけがない。ハンターは、これまでの調べで得ていた当日の様子と被害女性側への再取材で、“門前払い”の真相を確認した。

 被害女性が告訴状提出のため鹿児島中央署を訪ねたのは2022年1月7日13時。弁護士が同行したが、中央署は聴取への立ち合いを認めず、被害女性が一人で警察官と向き合うことになった。

 応対したのはマエゾノと名乗る女性警察官で、名刺ももらえなかったかったという。

 聴取が4時間近くに及んだため弁護士は中央署を後にせざるを得なかったといい、被害女性は誰からも助けをもらえない状況で、マエゾノ刑事と対した。

 時間がかかったのは、マエゾノという警察官が、“訴えを聞くフリ”をしながら、告訴を断念するようしつこく迫ったため。しかし、覚悟を決めて告訴状提出に踏み切った以上、被害女性も引くことはできない。彼女はそのやり取りの一部始終を、警察官の目の前で克明に記録していた。そのメモの記述に沿って、当日のやり取りを再現する。

 聴取したのは、最初から最後までマエゾノ刑事(被害女性のメモの表現)一人だけ。赤(ピンク)の表紙のA5サイズくらいのノートに聴取内容を書き留めていたが、とても雑な書きぶりで、途中からはノートを開くことさえしなかった。初めから告訴状を受理するつもりがなかったのは確かで、このあと、信じられないやり取りが続く。

 これまで本サイトは、配信記事の中で「組織ぐるみでもみ消しを図った」と何度も述べてきた。マエゾノ刑事が自分だけの判断で告訴受理を拒んだのではないということが分かっていたからだ。被害女性のメモ書きによれば、マエゾノ刑事は、ほぼ30分おきに「上司に確認してきます」と言って離席し、戻る度に別の理由を挙げて告訴状受理が困難であり、事件として立件できない旨を申し向けていた。メモに残された「立件できない理由」は、以下の9点である。

・時間が経ち過ぎている。本当に嫌な思いをしたなら、本当に被害に遭って捜査してほしいと思うなら、最初の時点で警察に連絡しないといけない。なぜこんなに時間が経ってから警察に来たのか。

・加害者が書いた「罪状」という手書き文書やお詫びの手紙などは、加害者が書いたという証拠がない。また加害者が書いたという手紙や「罪状」には具体性がなく 、これも証拠にならない

・被害者の「やられた」という記憶しかない。

・防犯カメラの映像もない。

・被害届を出して現場検証したとしても時間も労力もかかるので大変。

・検事が判断する材料がない。

・被害者にとって精神的にも労力的にも大変。

・任意捜査になるので加害者を呼ぶことができない。加害者の事情聴取は、加害者が出頭しない限り無理。

・相手が出頭していない。

 相手が素人で、弁護士からも引き離していることを幸いに、よくもまあこれだけ被害者を打ちのめすような話ができたものだ。驚くべきは、告訴状を受理できないデタラメな理由を並べ立てたマエゾノ刑事が、何度も発したという次の言葉である。

 私も性被害に遭ったことがあり、それをなくすために警察官になった

 分かりやすいおためごかしだったのは明らかで、この言葉の後には「立件できない」という結論が続いた。性被害をなくすために警官になったのなら、被害女性に寄り添った聴取をするはずだが、マエゾノ刑事のやったことは真逆。聴取中、性被害が複数回だったことをあげつらい、虚偽告訴だと言わんばかりの発言まで行っていた。

 よほど厚い面の皮なのだろう、マエゾノ刑事は被害女性のメモを指さし、「そのメモの最後に、警察は市民の味方、弱い者の見方ですと書いて下さい」と2度も迫ったという。被害女性が「書いてほしければ自分で書いたらどうですか」と言い返したのは言うまでもない。

 マエゾノ刑事の暴走は終わらなかった。聴取の終盤で被害女性に求めてきたのは、「またここに来ますか ?」「告訴状は出さないということでいいですね!」という確認。被害女性は「告訴状は出します」と断言して部屋を出ようとしたところ、その受理を頑として拒んでいたマエゾノ刑事が、告訴状と添付の陳述書をコピーさせてくれと言い出した。当然コピーを許したが、その後の展開が再び被害女性を呆れさせることになる。

 ■告訴状コピー、駐車場で無理やり押し付け

 中央警察署を出た被害女性は、告訴状不受理の顛末を知らせようと同署の駐車場で弁護士にショートメールを打っていた。そこに走り寄ってきたのは一人の男性とマエゾノ刑事。二人の様子から、男性がマエゾノ刑事の上司だとすぐに判断できたという。コンコンと車の窓をたたく男性警察官。窓を開けたとたん、男性警察官は「これ(告訴状のコピー)を返し忘れていました。これはこちらでは受け取れません」と言って告訴状の写しを差し入れてきた。訝しそうに男性を見上げた被害女性に対し、こう告げてきたという。

 コピーをさせていただいたのですが、上司に報告したところコピーも受け取れないとのことだったので。お返しします 」

 本来、告訴状や告発状は、書類上の不備さえなければ、その場で受理すべきもの。しかし現行では、警察が告訴・告発の相談を受けた際、いったんコピーをとって預かり、その後に受理するかどうかの連絡をしてくるのが一般的な対応となっている。被害者に頼んで告訴状のコピーをとらせてもらっておきながら、それをすぐに突き返すという話は聞いたことがない。「返し忘れていました」と「連携不足」も結び付かない。

 異常な対応は、組織的に事件を無かったことにしようとした「もみ消し」の証拠だろう。県警は、県議会でそれを「受け渋り」「連携不足」という言葉でごまかしただけなのだ。実態は受け渋りなどではなく、完全拒否だった。被害女性は、この日の“門前払い”についてこう振り返る。

 「警察官は自分達のことを『正義』だと思っているので 、口調にしても何にしても上からで 、被害に苦しむ私にとってはかなり辛い出来事でした」

 門前払いや不当捜査によって「警察一家」を守ったつもりだろうが、検察が不起訴にしようが、県警がどう言い訳しようが、真実は一つ。「この捜査はおかしい」として内部告発が行われたことを忘れてはなるまい。

 被害女性の代理人弁護士は、次のように話している。
 「県警は、告訴状を受け取らなかったことについて“受け渋り”ととらえても仕方のないものであったとしていますが、その実態は“受け渋り”といった控えめなものではなく、告訴を受けることを強く拒絶されたというものであったと聞いています。

 県警は、県議会の質疑において、告訴状の写しさえも被害女性本人に返したことを認め、そのことについて警察署内の連携不足から生じたことと説明しています。これは、告訴を受けず、その写しを返却した当時の県警の対応について、連携不足から生じた誤りであったと弁明する趣旨のものと理解できますが、連携不足で告訴を諦めさせてしまったら、犯罪者が野放しになってしまうのであって、連携不足などという言葉で片付けられるものではありません。

 また、被害女性はこの時のことについて、事情聴取が終わって警察署を離れようとしたときに、事情聴取を担当した警察官とその上司と思しきもう一人の警察官が追いかけてきて『署内の連携不足で申し訳ないのですが、これは受け取れません』と言われて告訴状の写しを強制的に返されたと言っています。2人の警察官が、一旦は受け取った告訴状の写しを、事情聴取後に帰路についている被害女性を追いかけてまでわざわざ返しているのですから、“連携不足”で誤って返すことになったとは考えにくいと思います。むしろ警察内部で“この件は告訴状の写しさえも受け取ったという痕跡を残すべきではない”という指揮がなされて、受け取った告訴状の写しを返すことになったと考える方が腑に落ちますし、『連携不足で申し訳ないのですが、これは受け取れません』という警察官の言葉とも符合します。

 最後に、先の県警の説明は“警察上層部が間違った指揮をしたのではなく、現場の警察官が間違った判断をして受け取らなかったのだ”という意味にも受け取れますが、責任を現場に押し付けることをすればするほど、警察に対する信頼が失われていくのを理解していただきたいと思います」(中願寺純則)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・鹿児島県警の不正疑惑・鹿児島県議会総務警察委員会】  2024年08月02日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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