路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【福井県立大学】:国内初の“珍”新学部新設を発表、X興味津々「人気になりそう」「私なら目指す」

2024-09-11 08:15:30 | 【大学「国公立・私学・大学院・医学系・工学部系」、大学ファンド=優秀な研究成果】

【福井県立大学】:国内初の“珍”新学部新設を発表、X興味津々「人気になりそう」「私なら目指す」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【福井県立大学】:国内初の“珍”新学部新設を発表、X興味津々「人気になりそう」「私なら目指す」 

 福井県立大恐竜学部の公式X(旧ツイッター)が30日、更新。来年25年4月から国内初の学部が新設されると報告した。

 「国内初、『恐竜学部』誕生」と恐竜の絵文字を添えて書き出し「ようやく仮称がとれました」とつづった。

 公式Xでは、同大が発表した令和7年度(2025年度)入学者選抜要項を掲載。要項によると一般選抜の前期後期や学校推薦型選抜や外国人留学生らが対象の特別選抜など多岐にわたる。理念、目的については「恐竜学部は、福井県で蓄積された恐竜研究をさらに発展させ、地質学を含めた地球科学分野の教育・研究活動を通じ、現代社会の地球科学諸問題に対応するため、幅広い教養と地球科学に関する知識・技術を持ち、多様な局面において協働的および自主的に課題を探求・解決できる人材を育成するとともに、学術情報を地域社会へ積極的に開放することを目的とする」と記している。入学定員は約30名だという。

福井県立大恐竜学部の公式X(旧ツイッター)から

 また、公式Xによると、今月28日に「大学設置・学校法人審議会より、福井県立大学恐竜学部恐竜・地質学科(仮称:申請中)の設置認可を『可』とする旨の答申がなされました」と明かしている。

 「恐竜学部」の新設にXでは「人気になりそう かっこいいなあ」「モンゴルに行ったりしそう」「いいですね! もし私が中学生、高校生だったら絶対目指してるなぁ」「どんな学問領域になるんだろう。生物、気象、地学…あとなんだ、なんか色々ありそうやけど、利活用先として遺伝子とか医学とかプロダクトデザインとか?」などの興味津々のコメントが寄せられていた。

 福井県内の観光名所として「福井県立恐竜博物館」が有名。福井県勝山市村岡町の長尾山総合公園内にある、恐竜を主たるテーマとした自然史博物館。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・福井県立大・恐竜学部の公式X(旧ツイッター)が30日、更新】  2024年08月30日  18:18:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【斎藤知事告白文書問題】:「県対応は『もみ消し』『隠蔽』では」、「公益通報者どう守る」識者2人に聞く

2024-09-11 08:05:50 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【斎藤知事告白文書問題】:「県対応は『もみ消し』『隠蔽』では」、「公益通報者どう守る」識者2人に聞く

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【斎藤知事告白文書問題】:「県対応は『もみ消し』『隠蔽』では」、「公益通報者どう守る」識者2人に聞く 

 兵庫県の斎藤元彦知事に対する告発文書問題をはじめ、公益通報を巡る問題が全国で相次いでいる。和歌山市では不正支出を公益通報した男性職員が自殺。鹿児島県警でも内部文書をライターに送付した前生活安全部長が国家公務員法(守秘義務)違反の罪で起訴された。内部通報者に対する不利益な取り扱いは、公益通報者保護法で禁じられている。なぜ通報者は守られないのか。兵庫県の対応の問題点や制度の課題について、2人の識者に聞いた。(前川茂之、岩崎昂志)

奥山俊宏・上智大教授(提供写真)

 ■告発された知事の判断、不適切 上智大・奥山俊宏教授

 兵庫県の斎藤元彦知事らを告発する文書の外部送付が公益通報に該当するかどうかの判断は、その内容に「信じるに足りる相当の理由」、すなわち真実相当性があるかどうかがポイントになる。これは文書を一見しただけで断定できるものではない。

 文書は、企業名や個人名が具体的に明示され、迫真性があると見受けられる。事実関係を調査した上でなければ、真実相当性の有無を判断できないはずの内容だ。、・・・

 ■この記事は会員限定です。残り1765文字 (全文2193文字)

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・斎藤元彦知事に対する告発文書問題】  2024年08月10日  05:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【解説】:“声を挙げた人”を保護する『公益通報者保護法』、死亡した元幹部職員には適用されず…なぜ守れなかったのか?兵庫県・斎藤元彦知事が下した“不適切な判断”を専門家が指摘

2024-09-11 08:05:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【解説】:“声を挙げた人”を保護する『公益通報者保護法』、死亡した元幹部職員には適用されず…なぜ守れなかったのか?兵庫県・斎藤元彦知事が下した“不適切な判断”を専門家が指摘

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【解説】:“声を挙げた人”を保護する『公益通報者保護法』、死亡した元幹部職員には適用されず…なぜ守れなかったのか?兵庫県・斎藤元彦知事が下した“不適切な判断”を専門家が指摘 

 兵庫県・斎藤元彦知事の“パワハラ”“おねだり”などの疑惑を告発した元幹部職員が死亡した問題。兵庫県が行った調査や処分は正しかったのか?百条委員会で言及された『公益通報者保護制度』とは?淑徳大学教授・日野勝吾氏と元鳥取県知事・片山善博氏のダブル解説です。

 ■「死をもって抗議する」定年取り消し・役職解任・停職3か月…斎藤知事を告発した元幹部職員に、一体何が起きていたのか?

その月に迎える予定だった定年退職を取り消され… ©ytv© ytv

 2024年3月12日、元幹部職員は『告発文』を報道機関などに送付。そして、元幹部職員に対して人事課を中心に内部調査を進めていると公表した同月27日、告発文について斎藤知事が「事実無根の内容が多々含まれている。嘘八百を含め、文書を作って流す行為は公務員失格」と強い言葉で叱責しました。さらに兵庫県は、同月末に迎える予定だった元幹部職員の定年退職を取り消し、役職を解任。

『公益通報制度』利用も、結果を待たず懲戒処分に ©ytv© ytv

 同年4月4日、元幹部職員は『公益通報制度』を利用して県の窓口に相談し、担当部署が手続きを開始しました。しかし、同年5月7日、『公益通報制度』の結果を待たずに、兵庫県は内部調査の結果「核心的な部分が事実と異なる」として、元幹部職員を停職3か月の懲戒処分に。

『百条委員会』設置決定も、「死をもって抗議する」と… ©ytv© ytv

 同年6月13日、一部の県議から「内部調査では信用できない」との声があがり、県議会が『百条委員会』の設置を決定。しかし、その翌月の7月7日、元幹部職員は「死をもって抗議する」という趣旨のメッセージを残し、死亡しました。元幹部職員は『百条委員会で発言する内容をまとめた陳述書』『“おねだり”疑惑に関する音声データ』を残していて、同月19日には『百条委員会』が開催されました。

是正措置を求める方向で検討 ©ytv© ytv

 新たな情報として、元幹部職員が相談した兵庫県の『公益通報』担当部署によると、「通報を受けて調査に入った」「一部、強く叱責を受けた職員を確認した」としていて、『ハラスメント研修』や『贈答品の受領基準の明確化』など、是正措置を求める方向で検討しているということです(内容・時期など未定)。

 ■「『公益通報者保護法』は“声を挙げた方”を保護する制度」なぜ元幹部職員は保護されなかったのか?専門家が指摘する、斎藤知事が行った2つの“不適切な判断”とは?

『公益通報者保護法』とは? ©ytv© ytv

 百条委員会で言及されたのが、『公益通報者保護法』です。無所属・丸尾牧県議からは「公益通報という観点から、県当局の対応が妥当かどうか、検証が必要」、公明党・越田浩矢県議からは「公益通報者保護の観点から、(元幹部職員への対応は)とんでもない状況。百条委員会でしっかり検討する必要があるのでは」という発言がありました。

 『公益通報者保護法』とは、「不正の目的でなく、事業者内部の法令違反行為を通報した労働者等は、事業者による解雇等の不利益な取り扱いから保護される」というものです。ただ、県の内部調査に協力した藤原正廣弁護士は2024年5月7日、「(元幹部職員の)文書で記載されているのは、公職選挙法や地方公務員法(に関わるもの)であって、国民の生命身体に関わるものではないので、『公益通報者保護法』がいう公益通報には当たらない」としていました。

『公益通報者保護法』のエキスパート 淑徳大学・日野勝吾教授 ©ytv© ytv

 Q.『公益通報者保護法』は、プライバシーも守られるものですか?

 (『公益通報』に詳しい 淑徳大学・日野勝吾教授)

 「『公益通報者保護法』は“声を挙げた人を保護する”という制度で、通報を理由とした不利益な取り扱いを禁止している法律です」

 Q.藤原弁護士の「公益通報には当たらない」という発言は、どのように解釈したらいいですか?

 (日野教授)

 「日本の法律は約2000本ありますが、そのうちの約500本の法律を対象にしています。『地方公務員法』や『公職選挙法』といった法律については対象外としているので、藤原弁護士は『公益通報には当たらない』とおっしゃっています。ただ、音声データなどの裏付け証拠も出ていますので、『公益通報には当たらないが、告発内容が真実だと信ずるような相当な理由がある』と判断されるのであれば、内部告発自体が正当だという判断もあります。公益通報に当たらないからと言って一概に保護されない、とは言い難いと思います」

元鳥取県知事・片山善博氏 ©ytv

 (元鳥取県知事・片山善博氏)

 「その通りだと思います。また、『公益通報制度』は消費者庁が所管していて、消費者保護の観点なので、例えば“地方公務員法を適用しない”などと少し狭まっているので、自治体向けには合わないところがあります。それで、県でいろんな独自の制度を作っていて、兵庫県も『県職員公益通報制度』という制度を設けています。これは、『公益通報者保護法』に準じたやり方として、『県職員が県政への信頼を失墜させるような行為・法令違反があった場合に通報してください』というものです。4月4日に元幹部職員はそこに通報していて、当然それは『県職員公益通報制度』になるわけで、そうなると地方公務員法違反や公職選挙法違反も、それに乗っかります。『公益通報者保護法』には乗らないかもしれないけど、県独自の職員保護制度に乗ることを藤原弁護士は知っているはずなのに、それを考慮していないので、私は不信感を持っています」

専門家が指摘する、斎藤知事が行った不適切な判断とは ©ytv© ytv

 また、兵庫県の対応は適切だったかについて、日野教授は「知事は2度にわたり不適切な判断か」と指摘します。

 まず、2024年3月27日、元幹部職員に対して人事課を中心に内部調査を進めていると発表した日に斎藤知事が強い言葉で叱責したことや、3月末に迎える予定だった元幹部職員の定年退職を取り消し、役職を解任したことです。日野教授は、「中立性の乏しい人事課が調査したこと」「告発者が特定されてしまったこと」「知事の“否定発言”と解任処分」が不適切だったと指摘。

 そして、元幹部職員は県の公益通報窓口に通報を行い、担当部署が手続きを開始したにもかかわらず、その結果が出る前に、県が内部調査結果によって元幹部職員を停職3か月の懲戒処分としたことです。日野教授は、「公益通報担当部署の調査を待つべきだった」と指摘しています。

まずは『公益通報者保護制度』を知ることから ©ytv© ytv

Q.まだ事実がどうか不明な段階で元幹部職員が処分を受けたことで、風通しの悪い・声を挙げにくい職場だという印象は拭えません。これをどうしていくかというのも、大きな課題ですよね?

(日野教授)

 「“声を挙げづらい”という制度にしてはいけないと思います。片山さんもおっしゃいましたが、『県の公益通報制度』では“県民の信頼を損なう恐れがあるもの”を通報対象としていて、“公益通報者保護法よりも幅広く受け付けます。だからこそ声を挙げてください”という制度にしているのですが、実際は調査もせずに処分したり、是正措置を待たずして処分したりというような、実務運用上の失態を指摘せざるを得ないと思います。そもそも、人事課の内部調査はあくまで人事案件であって、『公益通報』は是正をするかどうかの制度で、懲戒したり懲罰を与えたりという制度ではありませんので、そこをしっかり理解することから始める必要があると思います」

一人で悩まず、相談を ©ytv© ytv

 報道や情報に触れ、つらい気持ちになったら、『こころのオンライン避難所』ホームページにアクセスしてください。電話やLINEでも相談できます。一人で悩まず、まず誰かに相談してください。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年7月22日放送)

Q.今回の経緯を見ていると“声をあげにくい職場”に見えてしまいますが、いかがでしょうか?

(元鳥取県知事・片山善博氏)

「その通りだと思います。また、『公益通報制度』は消費者庁が所管していて、消費者保護の観点なので、例えば“地方公務員法を適用しない”などと少し狭まっているので、自治体向けには合わないところがあります。それで、県でいろんな独自の制度を作っていて、兵庫県も『県職員公益通報制度』という制度を設けています。これは、『公益通報者保護法』に準じたやり方として、『県職員が県政への信頼を失墜させるような行為・法令違反があった場合に通報してください』というものです。4月4日に元幹部職員はそこに通報していて、当然それは『県職員公益通報制度』になるわけで、そうなると地方公務員法違反や公職選挙法違反も、それに乗っかります。『公益通報者保護法』には乗らないかもしれないけど、県独自の職員保護制度に乗ることを藤原弁護士は知っているはずなのに、それを考慮していないので、私は不信感を持っています」

専門家が指摘する、斎藤知事が行った不適切な判断とは ©ytv© ytv

 また、兵庫県の対応は適切だったかについて、日野教授は「知事は2度にわたり不適切な判断か」と指摘します。

 まず、2024年3月27日、元幹部職員に対して人事課を中心に内部調査を進めていると発表した日に斎藤知事が強い言葉で叱責したことや、3月末に迎える予定だった元幹部職員の定年退職を取り消し、役職を解任したことです。日野教授は、「中立性の乏しい人事課が調査したこと」「告発者が特定されてしまったこと」「知事の“否定発言”と解任処分」が不適切だったと指摘。

 そして、元幹部職員は県の公益通報窓口に通報を行い、担当部署が手続きを開始したにもかかわらず、その結果が出る前に、県が内部調査結果によって元幹部職員を停職3か月の懲戒処分としたことです。日野教授は、「公益通報担当部署の調査を待つべきだった」と指摘しています。

まずは『公益通報者保護制度』を知ることから ©ytv© ytv

Q.まだ事実がどうか不明な段階で元幹部職員が処分を受けたことで、風通しの悪い・声を挙げにくい職場だという印象は拭えません。これをどうしていくかというのも、大きな課題ですよね?

(日野教授)

「“声を挙げづらい”という制度にしてはいけないと思います。片山さんもおっしゃいましたが、『県の公益通報制度』では“県民の信頼を損なう恐れがあるもの”を通報対象としていて、“公益通報者保護法よりも幅広く受け付けます。だからこそ声を挙げてください”という制度にしているのですが、実際は調査もせずに処分したり、是正措置を待たずして処分したりというような、実務運用上の失態を指摘せざるを得ないと思います。そもそも、人事課の内部調査はあくまで人事案件であって、『公益通報』は是正をするかどうかの制度で、懲戒したり懲罰を与えたりという制度ではありませんので、そこをしっかり理解することから始める必要があると思います」

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 報道や情報に触れ、つらい気持ちになったら、『こころのオンライン避難所』ホームページにアクセスしてください。電話やLINEでも相談できます。一人で悩まず、まず誰かに相談してください。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年7月22日放送)

  元稿:讀賣テレビ 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・県の元幹部職員が知事のパワハラ疑惑などを告発した問題】  2024年08月09日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県】:斎藤知事 告発職員を会見で「嘘八百&公務員失格」糾弾の“パワハラ“ぶりに批判再燃…橋下徹からも「辞めるべき」指摘

2024-09-11 08:02:40 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県】:斎藤知事 告発職員を会見で「嘘八百&公務員失格」糾弾の“パワハラ“ぶりに批判再燃…橋下徹からも「辞めるべき」指摘

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県】:斎藤知事 告発職員を会見で「嘘八百&公務員失格」糾弾の“パワハラ“ぶりに批判再燃…橋下徹からも「辞めるべき」指摘

 パワハラなどの疑惑を告発され、各方面から辞職要求が相次いでいる斎藤元彦兵庫県知事(46)。改めて、当初の対応の“パワハラ”ぶりに注目が集まっている。

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                (写真:時事通信)(WEB女性自身)

 ■ 【写真あり】魚を釣る斎藤知事

 ことの発端は今年3月12日、兵庫県の元西播磨県民局長だった男性が知事らのパワハラ疑惑などを告発したこと。

 すると3月27日、同月末で退職の予定だった男性職員に対して“退職保留処分”が下された。同日行われた会見で、斎藤知事はこの人事について「県民局長としてふさわしくない行為をしたということ。そして本人もそのことを認めているということなので、本日付で県民局長の職を解かしていただくということにしました」と語った。さらに、告発した男性職員について「不満があるからと言って、業務時間中に“嘘八百”含めて、文書を作って流す行為は公務員失格です」と厳しい言葉で糾弾した。

 県は5月7日には内部調査の結果を発表。告発文は“事実無根”だとして、男性職員は「停職3カ月」の懲戒処分に。たが、5月15日に公表された丸尾牧兵庫県議員(無所属)が県職員を対象に独自に行なったアンケートでは斎藤知事のパワハラに関する証言が寄せられていた。

 その後6月にはパワハラ疑惑などを調査する百条委員会の設置が決定。告発者の男性職員も証人として出席する予定だったが、7月7日に同県姫路市の空き家だった生家で亡くなっているのが見つかった。自殺とみられていて、「死をもって抗議する」という趣旨のメッセージとともに、百条委員会で発言する内容をまとめた陳述書と、知事が出張先の首長に「また折をみて、よろしくお願いします」とワインを要求したとみられる音声データを残していた。

 職員による告発を、公の場で”嘘八百””公務員失格”と糾弾した斎藤知事。7月10日の会見では「嘘八百という発言が強い言い方だったと、そこは反省しなきゃいけないという点はあります」と反省する様子を見せたものの、世間の不信感は拭えないようだ。X上では改めて、当初の振る舞いこそが、“パワハラ”だと非難を呼んでいる。

 《内部告発者を「嘘八百、公務員失格」と切捨てた斎藤知事と側近こそ「公務員失格」》

 《「嘘八百」と詳しく調べないうちから処分したことが最大のパワハラ》

 《内部告発に「嘘八百」と言って断罪するのは、パワハラです。これ以上のパワハラは無い》

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)は、7月17日にXを更新。同日の『旬感LIVE とれたてっ!』(関西テレビ)での自身の発言をまとめたネットニュースを引用し、斎藤知事について《事実解明は必要。その範囲で斎藤さんは知事職を全うすべきで、県政を立て直すのは斎藤さんの仕事ではない》と指摘。

 さらに《嘘八百と特定の部下を公で罵り、知事職を辞めるべき程度の事実かどうかは別として、少なくとも告発は嘘八百ではなかった。そして罵られた職員が自死した。自死との法的因果関係は別として、いきなり公で部下を嘘八百と罵り、関連して職員が自死したならトップは辞めるべき》と自身の考えを述べた。

 その上で《辞職すべきパワハラやおねだりの事実がなくとも、嘘八百発言は辞職に値する。とりあえず事実解明までは陣頭指揮を執るが、調査結果が出た時点で辞職すると宣言すべき。事実解明が優先なのではなく、事実解明までは自分の責任でやるという話》と、告発者を誹謗中傷した挙句、懲戒処分まで下し、結果として自死に至った時点で、知事は責任を取るべきであると主張した。

 7月18日にも、改めて辞職を否定した斎藤知事。果たしてどのように責任を取るのかーー。

 【関連記事】

  元稿:光文社 週刊女性自身 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・斎藤知事によるパワハラ疑惑】  2024年07月18日  17:51:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:「当初していたのは外部通報をした“犯人捜し”」、斎藤知事“パワハラ疑惑” に新事実 元幹部職員の告発は本当に“公益通報”の対象外なのか?

2024-09-11 08:02:20 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:「当初していたのは外部通報をした“犯人捜し”」、斎藤知事“パワハラ疑惑” に新事実 元幹部職員の告発は本当に“公益通報”の対象外なのか? ■調査初動の問題点を専門家が解説

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事によるパワハラ疑惑】:「当初していたのは外部通報をした“犯人捜し”」、斎藤知事“パワハラ疑惑” に新事実 元幹部職員の告発は本当に“公益通報”の対象外なのか? ■調査初動の問題点を専門家が解説

 ■一連の日程から浮かび上がる疑問…県の初動の調査に問題は無かったのか?

県の公益通報の対応について百条委員会で検証 ©ytv© ytv

 兵庫県・斎藤知事の“パワハラ疑惑”に関して、百条委員会は、県の公益通報の対応について検証を行う方針です。この百条委員会は関係者を呼んで証言させたり、必要な資料を提出させたりする強い権限を持っていて、ウソの証言をした場合は、3か月以上5年以下の禁錮、理由なく証言を拒否した場合は6か月以下の禁錮または10万円以下の罰金が科せられます。8月23日には県職員、30日には斎藤知事などへの証人尋問が予定されています。

知事、3月20日には「告発文」を把握 ©ytv© ytv

 今後この「公益通報」が大きなポイントとなりますが、時系列で整理しますと、2024年3月12日、元幹部職員は『告発文』を報道機関などに送付しました。そして3月20日には知事は「告発文」を把握していたということです。翌21日、県の職員らと文章の内容を共有し、元幹部職員の関与の可能性が浮上しています。さらに23日、県の人事課が元幹部職員の公用メールから文章の骨子となる内容を発見しています。

元幹部職員3月25日から計6回事情聴取 ©ytv© ytv

 そして、25日には県側が元幹部職員を事情聴取し、以降5月7日までの間に計6回聴取が行われたといいます。また、25日に県は元幹部職員の公用パソコンを引き上げています。そして3月27日、県の人事課は3月末に迎える予定だった元幹部職員の定年退職を取り消し、役職を解任しています。同じ日に斎藤知事は「嘘八百は公務員失格」などと強い発言をしています。

4月4日 元幹部職員県の窓口に通報 ©ytv© ytv

 4月4日、元幹部職員は公益通報制度を利用して、県の窓口に内部通報を行い、担当部署が手続きを開始しました。4月中旬に県・人事課はここで初めて弁護士に相談をし、「公益通報に当たらない」との見解を確認できたということです。つまり、4月中旬まで公益通報に当たるか当たらないかを確認していなかったのではないか、との指摘を受けています。

亀井正貴弁護士 ©ytv© ytv

Q.県側は、4月の中旬に弁護士が「公益通報に当たらない」という見解を出す前に、粛々といろんなことを進めていますが、これはどうなんですか?

(亀井正貴弁護士)

 「非常に問題だと思います。通報の対象は知事ですから、県側の知事や幹部は実質『利害関係人』なんです。当初しているのは、外部通報した“犯人捜し”です。人事課を使っていますが、本来外部通報と人事課による懲戒処分というのは対立・拮抗するものです。懲戒処分から守るのが公益通報制度なんです。県側の人事課に調査させたということは、客観性も保てないし公平性も保てないのです。結局は犯人探しをして、自分たちを攻撃している側を潰そうとしたというふうにしか見えません。通常、内部通報の場合は人事課を排除して対応するのですが、外部通報の場合はその辺がちゃんとできていないということも、本件をややこしくしている要因だと思います」

 ■なぜ元幹部職員の告発文は「公益通報」保護の“対象外”になったのか?

「公益通報」保護の“対象外”の理由 ©ytv© ytv

 なぜ「公益通報」保護の“対象外”になったのでしょうか?8月7日に開かれた会見では、「告発文」の内容について、①「具体的な供述や根拠が示されていない」、②元幹部職員への事情聴取で「ウワサ話を集めて作成した」と供述があった、③県の弁護士の見解で「法律上保護する公益通報に当たらない」、からだとしています。

「公益通報者保護法」 ©ytv© ytv

 「公益通報者保護法」は「単なる憶測や伝聞等ではなく、通報内容が真実であることを裏付ける証拠や、関係者による真実性の高い供述など、相当の根拠が必要」だとしています。

「後から公益通報の手続きをしても、保護されることにならない」 ©ytv© ytv

 また、斎藤知事は「後から(県の)公益通報の手続きを取ったとしても、それ以前に行われた文章の配布行為が遡って公益通報として保護されることにならない。懲戒処分も逃れられない」としています。

「公益通報者保護法」は通報者への不利益な取り扱いを禁じる ©ytv© ytv

 「公益通報者保護法」では、通報先を①事業者内部、②権限を有する行政機関、③その他の事業者内部(報道機関等)となっています。斎藤知事は「内部通報は、真実相当性がそこまでなくても受け付けられる。一方外部通報は、真実相当性が要件となっている」と話しています。

 Q.内部通報の場合は保護のハードルは低く、外部通報の場合は真実相当性などハードルが高いのはなぜですか?

(亀井弁護士)

 「内部通報だと違法性はないのですが、外部通報だと例えば自分が属している企業の名誉棄損や信用棄損、誠実義務違反などだけではなく、場合によっては刑法や民法に触れる恐れもあるので、その違法行為を消すのであればそれなりにハードルを上げるということです」

 ■懲戒処分の調査権と懲戒権を持ってる人事課が初動の調査…そこに問題点はなかったか?

元幹部職員の懲戒処分の理由 ©ytv© ytv

 県は元幹部職員に対しての懲戒処分の理由として、「外部への文章、配布があった」、「人事データ専用端末の不正利用」、「個人情報の不正取得・持ち出し」、「勤務時間中に私的文章を多数作成した職務専念義務違反」、「特定職員の人格否定の文章を送付したハラスメント行為」などを挙げています。

通報を受け調査・是正要求へ ©ytv© ytv

 県の公益通報の担当部署によると、2024年4月の通報を受けて調査をし、一部強く叱責を受けた職員を確認した。ハラスメント研修や贈答品の受領基準の明確化など是正措置を求める方向で検討していくということです。

「人事課が確認していくのは正しいプロセス」 ©ytv© ytv

 県・人事課の内部調査に問題はなかったかについて、斎藤知事は、「人事課が非違行為に該当する事案を把握した場合には、あくまで人事課が懲戒処分の調査権と懲戒権を持っているので、彼らがまずは事実関係を一つ一つ確認していく。然るべきタイミングで弁護士に相談、リーガルチェックをしていただくのは正しいプロセス」としています。

初動の対応は誰が判断したのか? ©ytv© ytv

 また、初動の対応は誰が判断したのかについては、「(「告発文」に関して)信ずるに足る相当の理由が我々は確認できなかったので、一連の対応をさせていただいた」と話しています。

 Q.懲戒権を持っている人事課が初動の調査をしたのが問題では?

(亀井弁護士)

 「利害関係人である知事の指揮の元にあって、懲戒処分をするであろう機関を使っています。あくまで中立的な機関でしっかりと公正妥当な判断ができるところを使わないといけません。内部であっても完全に独立した機関で調査しないとだめだと思います。その辺が外部通報についての整備が甘いと感じます」

 Q.内部通報だけだと事実が表に出てこないと思ったから、外部通報したのでは?

 (亀井弁護士)

 「私は、元幹部職員は『内部通報をしても握り潰される』と感じたので、外部に通報したのではないか、と思います。調査の過程で、もし『〇〇から聞いた』というと、それらも全部潰されますし、情報提供者にも迷惑をかけるわけです。外部通報に関する調査はちゃんとできてないと思います」

事情聴取で食い違う証言…斎藤知事のいう「嘘八百含めて文章を作った」はは事実かそれとも…

「告発文の内容はウワサ話」に反論 ©ytv© ytv

 そして新たな火種として、事情聴取の食い違いがでてきています。3月25日の県・人事課の 事情聴取で、「元幹部職員は『告発文の内容はウワサ話を集めて作成した』と供述した」としていましたが、4月1日、元幹部職員は「私と人事当局間でなされた意味のあるやり取りは、3月25日、職員局長へ電話で『告発文は自分一人で作成した。他に関係者はいない』と伝えたのみ」と反論しています。

元幹部職員「一方的にきめつけている」 ©ytv© ytv

 また、3月27日、定例会見での斎藤知事の「本人も認めていますが、事実無根の内容が多々含まれている。嘘八百含めて文章を作って流す行為は公務員失格」という発言に対して、元幹部職員は「私への事情聴取も内部告発の内容の調査も十分なされていない時点で、公の場で告発文章を『誹謗中傷』『事実無根』と一方的にきめつけている」としています。

 Q.この食い違いをどう思いますか?

 (亀井弁護士)

 「告発した元幹部職員としては、自分を潰しに来る人間が調査するわけで、その人たちに情報源を明かすと情報源の人に迷惑が掛るし、潰されるということがあるので、調査する側もそういった事情を汲まないといけないと思います。もしかしたら、知事や幹部は分かった上でこういう発言をしているのかもしれません」

担当者「懲戒処分を前提とした調査」 ©ytv© ytv

 元幹部職員が停職3か月の懲戒処分を受けたことについて、懲戒権を持つ県・人事課の担当者は「人事当局としては、懲戒処分を前提とした調査を行うにあたって、関係者の供述だけではなく裏付けとなる物的な証拠もできる限り集めている。のべ8時間にわたる聴取を丁寧に行っているので、我々としては適切な調査を尽くした」と説明しています。8月7日、斎藤知事は「懲戒処分“ありき”の調査をしたという認識はない」と答えています。

県・人事課 説明なく職員の私物スマートフォンを見せるよう要求か? ©ytv© ytv

 一部報道で、「人事課の調査で、職員の私物のスマートフォンのSNSの履歴を調査の必要性など説明なく見せるように要求」とありました。これに対して斎藤知事は「しっかりと調査するようにということを指示したが、具体的な調査内容までは指示はしていない。一般的に、任意での開示依頼に対して、相手方が協力的に調査に応じた場合は、調査手法として法的に問題がない。これは県の特別弁護士にも確認している」と発言しています。

 Q.「任意で」と人事課から言われたときに、本当に任意になりますでしょうか?

 (亀井弁護士)

 「知事の発言は、断片的な部分だけを取り出しているので、これ自体を間違いとは言えないのですが、大きく見ると間違いだと思います。“捜査”ではないので、調査に当たってどういう目的でしているだとか、スマートフォンは完全にプライベートなものですので、出さなくても良いという前提で説明しないといけませんが、そういうことはしていないのではないでしょうか」

■更なる疑惑…阪神・オリックスの優勝パレードでの、“補助金還流疑惑”

補助金をパレードの資金として還流? ©ytv© ytv

 2023年の阪神・オリックスの優勝パレードの資金不足を補うために、兵庫県が信用金庫などに補助金を増額し、その見返りにパレードの資金として寄付を受け取ったのではないかという「還流疑惑」が出ています。

1億円を4億円に増額 ©ytv© ytv

 2023年11月14日、兵庫県から信用金庫などへの補助金が総額約1億円ということで知事の承諾を得たのですが、前年と比べて減額しているので増やそうという話になり、片山元副知事が“口頭”で指示し、2日後の16日には総額約4億円に増額されたということです。

斎藤知事「寄付を集める行為と補助金事業は別」 ©ytv© ytv

 すると翌日17日以降には、複数の信用金庫などから兵庫県に寄付金が集まったということです。斎藤知事は「寄付を集める行為と補助金事業は別。適切に対応した」とコメントしています。

 Q.補助金増額の翌日に寄付金が集まっているというのはどうなんでしょう?

 (亀井弁護士)

 「時系列的に見て間接的なところを考えると、これは一体としたものだろうと推測しますよね。補助金の支給についても、寄付についても、それだけ取り出すと違法とは言えないのですが、補助金というのは、公平にかつ適正に使われる必要がありますので、変な目的が入るとまずいわけです。知事も信用金庫も利害関係人ですので、そういった人たちの間で目的が適正かどうかを疑われるような措置というのは問題だと思います」

 (「情報ライブミヤネ屋」2024年8月13日放送)

 元稿:読売テレビ 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治・兵庫県・県議会百条委員会・斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題】  2024年08月20日  14:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【揺れる県政】:蹂躙された内部告発、兵庫県庁で何が起きているのか?

2024-09-11 08:02:10 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【揺れる県政】:蹂躙された内部告発、兵庫県庁で何が起きているのか?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【揺れる県政】:蹂躙された内部告発、兵庫県庁で何が起きているのか? 

  元稿:記者VTuber ブンヤ新太✐宮原健太によるストーリー 主要ニュース 社会 【疑惑・地方行政・兵庫県・斎藤元彦知事や県幹部に「違法行為があった」とする告発文書を作成した元西播磨県民局長が死亡した問題】  2024年08月13日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【兵庫県知事パワハラ疑惑】: 県幹部、知事の意向で元局長の処分急がす 通報の調査結果待たず

2024-09-11 08:02:00 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【兵庫県知事パワハラ疑惑】: 県幹部、知事の意向で元局長の処分急がす 通報の調査結果待たず

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫県知事パワハラ疑惑】: 県幹部、知事の意向で元局長の処分急がす 通報の調査結果待たず

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、告発文を作成し公益通報もした元県西播磨県民局長の男性(7月に死亡)の懲戒処分について、知事の意向を受けた幹部が公益通報の調査結果を待たず、処分検討急がせたことが関係者への取材で明らかになった。県は処分理由で「(文書は)核心的な部分が事実でなく、誹謗(ひぼう)中傷に当たる」としたが、県議会の調査特別委員会(百条委)が実施した職員アンケートで告発内容と符合する証言が相次いでおり、処分妥当性問われる事態となっている。 <button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26"></button><button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">兵庫県の斎藤元彦知事=神戸市中央区の県庁で2024年8月23日午後1時14分、幸長由子撮影</button>

兵庫県の斎藤元彦知事=神戸市中央区の県庁で2024年8月23日午後1時14分、幸長由子撮影(毎日新聞)

 ■ 【写真で見る】兵庫県知事、どんな人?  

 関係者によると、23日に非公開で実施した百条委の証人尋問で、事情を知る職員が当時の総務部長ら幹部に「公益通報の手続きがなされた以上、その調査結果を待たないと処分はできないのではないかと進言し、部長らを通じて『知事も了解した』と聞いた」と説明。ところが、しばらくして「総務部長を通じて知事の方から調査結果を待たずに処分ができないのかと言われた」と証言した。これを受け、人事当局は県側の弁護士に相談し「法的には可能」との回答を得たという。  

 元局長は3月、パワハラなど七つの疑惑についての文書をまとめ県議や報道機関に送付。4月4日には県の公益通報窓口にも通報した。人事当局が総務部長らに慎重な対応を進言したのが4月上旬。部長が、処分の検討を急がせたのは4月中旬だったという。  

 証人尋問では、5月2日の処分案を決める会議(綱紀委員会)でも県幹部3人から公益通報の調査結果を待つよう進言があったが、当時の総務部長が弁護士の見解を得ているとして「問題ない」と発言したことが明らかになっている。県は5月7日、「核心部分が事実でない」との内部調査結果を公表し、元局長を停職3カ月の懲戒処分とした。  

 一連の経緯について証言した職員は「『懲戒処分をすれば自身に対する批判の風向きが変わるのでは』と知事が言っていると聞いた」と話しているという。  

 知事は告発文書の存在を把握した翌日の3月21日、片山安孝副知事(当時)ら県幹部と協議し、告発者の特定を含む内部調査を指示。総務部長が22日、人事課に元局長のメールの送受信記録を調査させ、25日には片山副知事が元局長を事情聴取するとともに公用パソコンを調べ、文書のデータを確認したとされる。27日の記者会見で知事は文書について「うそ八百」と全否定したが、後に県議会で「表現が行きすぎだった」とを認めた。  

 公益通報者保護法は「事実と信ずるに足る相当の理由」があるなどの場合、通報者が不利益を受けないよう保護することを規定。報道機関への「外部通報」も認めており、同法指針には通報者捜しの禁止も盛り込まれている。【中尾卓英、山田麻未】  

 ◇脇田滋・龍谷大名誉教授(労働法)の話  

 対応通報者人権手続きを守るという視点がなく、公益通報制度労働法趣旨真っ向から踏みにじるものだ。通報者は誰かという「犯人捜し」をすること自体おかしい処分よりも、慎重な調査を優先すべきだった。公益通報やハラスメントの告発を受けた調査では、県側の弁護士以外の弁護士に意見を求めるなど、客観的で第三者性のある手続きを担保すべきだ懲戒処分に当たっては、告発された知事側処分権限があり、より慎重になるべきだった。

  元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社会 【話題・地方自治・兵庫県・兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題】  2024年08月25日  18:07:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳・09.11】:田中真紀子「ヘナチョコばっかり」与野党バッサリ

2024-09-11 08:00:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界地獄耳・09.11】:田中真紀子「ヘナチョコばっかり」与野党バッサリ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・09.11】:田中真紀子「ヘナチョコばっかり」与野党バッサリ 

 ★自民党総裁選挙で元官房長官・加藤勝信が出馬した。厚労相を3回務めた加藤は会見で、コロナ禍を収めたことなどをキャリアとして説明した。候補者の官房長官・林芳正、元幹事長・石破茂がマイナンバーカードと健康保険証の一体化延期を言い出すなど、総裁選の争点の1つになる中、コロナ禍問題は国民生活を大きく変え、ワクチン後遺症をはじめ、国民ひとりひとりが、さまざまな声を持つ。「誹謗(ひぼう)中傷してきた人をブロックする行為は当然だ」とその声を遮断してきた元コロナ相・河野太郎にも当然飛び火するはずで、それぞれの候補のコロナ禍問題とマイナンバーカード保険証一体化議論は、過去の政策推進者としての立場とこれからが問われそうだ。

 ※:自民党 次の総裁にふさわしいのは誰? NHK世論調査 | NHK | 自民党総裁選

 ★高市早苗も12年には「さもしい顔をしてもらえるものはもらおう。弱者のフリをして少しでも得しよう。そんな国民ばかりでは日本国は滅びてしまいます」と発言。8月のXでは「出る杭は打たれるが、出すぎた杭は誰も打てない」「出ない杭、出ようとしない杭は居心地はよいが、そのうちに腐る」と独裁者のような投稿をしているが、それでいて出馬会見では「総裁が代わったからと言って、ちゃぶ台返しをするようなことをしたら独裁だ」と裏金議員をとがめないとした。

 ★こんな候補者の面々を9日、元外相・田中真紀子はテレビで「候補者が次から次に出ていらっしゃるけど、まあなんか勘違いしてるっていうか。ヘナチョコばっかりが出たいから出てきてると。出したい人じゃなくて『この際、出とかなきゃ』と売名を兼ねてですね。与野党ともに。ふざけてますよ」とバッサリ。ことに元環境相・小泉進次郎には「この方がなってもらっちゃ困りますけど、個人的には。できるわけない。現実がわかってないんですよ。ライドシェアくらいはできるかもしれないけど。皆さんの声を聞いて勉強しておられない」とした。候補者の過去の言動や振る舞いを検証せず、ちやほやする報道もいかがなものか。(K)※敬称略

 政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2024年09月11日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・09.09】:斎藤元彦兵庫県知事に「政治とカネ」の疑惑発覚

2024-09-11 07:47:50 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・09.09】:斎藤元彦兵庫県知事に「政治とカネ」の疑惑発覚

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・09.09】:斎藤元彦兵庫県知事に「政治とカネ」の疑惑発覚 

 パワハラや“おねだり”といった斎藤元彦兵庫県知事の疑惑を巡って設置された兵庫県議会の百条委員会が6日、2度目となる知事本人への尋問を行った。議会や会見で話すたびに世間との認識のズレを露呈させる斎藤氏だが、今度はその選挙資金に関する疑惑が発覚した。

               ◆   ◆   ◆

 昨年11月、兵庫県播磨町の県立考古博物館での会合に参加するため公用車で出かけた知事は、車止めのせいで入口に直接車を付けることができなかったことから、わずか20mだけ歩いたという。斎藤知事の前に百条委で証言した県幹部は、「なんでこんなところに(車止めを)置いているんや!と怒鳴られ頭が真っ白になった」、「激怒ぶりは、すっかり県庁内でも知られるところとなった」などと激しく叱責された経緯を振り返った。

 これに対し、斎藤知事は頑としてパワハラを認めず、「当時の認識では、(部下が)車止めをのけるのを忘れていたと思った。叱責はやむを得ない」と反論。元西播磨県民局長の内部告発については、「誹謗中傷だ、核心部分では真実ではない」と従前の主張を繰り返した。命を絶った元局長へのあまりに配慮のない知事の主張に、傍聴席からも「えー」という声。「県政を前に進めたい」と開き直った斎藤知事に対し、失笑が漏れた。

 兵庫県知事選は来年7月に予定されている。ハンターで報じたように斎藤知事が前回知事選で当選できたのは、4,000万円を超える巨額の資金が自民党の国会議員から寄附されたからだ(既報)。百条委員会では、自民党が斎藤知事を徹底追及しているため、「斎藤知事が辞職せず粘っても、次の知事選で自民党が応援することはない」(自民党の県議)という状況となっている。

                  ◆   ◆   ◆

 そうした中、斎藤知事の新たな「政治とカネ」の問題が判明した。2021年の知事選で斎藤知事が出した選挙運動費用収支報告書によれば、盛山正仁文科相はじめ自民党の県議や市議に「労務者報酬」として現金が支払われていたのだ。「買収」ともとられかねない“ばらまき”だった。

 選挙運動費用収支報告書から、職業欄に「衆議院議員」「県会議員」「市議会議員」と記された公職者をチェックすると29人に上る現職政治家の名前が浮上(*下の画像参照)。報酬の支払い日は、知事選の告示日である2021年7月1日。盛山氏はブログで「さいとう元彦候補のポスター貼りを頑張っています」と同年7月8日に綴っていたことが分かっており、ポスターを貼った報酬として、29人に対し総額204,300円ものカネを配っていたとみられる。

 また、報酬を受け取っていた神戸市議の動画サイトでは《兵庫県知事選挙 さいとう元彦 候補へ応援演説!弁士 衆議院議員 盛山正仁代議士》と斎藤知事の応援に駆けつけているシーンが残っている。

 盛山氏は、2021年の兵庫県知事選の3か月後、文科相という立場にありながら10月執行の衆議院選挙を前に旧統一教会(現在の世界平和統一家庭連合)の友好団体に対する「推薦確認書」に署名し、大きな問題に――。同氏は国会やメディアで追及されるも、斎藤知事と同じように「記憶にありません」ととぼけ、批判を浴びた。

 斎藤知事の選挙運動費用収支報告書に報酬6,000円と記載されている風早寿郎県議は、共同通信のアンケートに、旧統一教会との接点を認めている人物だ。報酬7,000円の坂上明三西宮市議は、旧統一教会が韓国で開催したイベントに6万円あまりの費用を負担してもらい参加していたことが暴露されている(*発覚後費用を負担)。

 また、斎藤知事の選挙費用として、個人や政党支部から寄附を行っていた渡海紀三朗政調会長、山口壮元環境相、山田賢司衆議院議員、大串正樹衆議院議員らも旧統一教会との関係を認めている。

 地元の後援会があまりに強固なゆえ「最強の国会議員」とひそかに噂される加田裕之参議院議員は、旧統一教会の関係者からパーティー券を買ってもらい、関連団体で挨拶していた。知事選の際には、斎藤知事の陣営に自身の秘書を送り込んでいたことが、選挙運動費用収支報告書の記載内容から分かる。斎藤知事は、旧統一教会とズブズブの議員たちから支援を受け当選したということだ。

 公職選挙法では、選挙区内の有権者にカネを配ることが禁じられている。支出状況からみて、斎藤知事が支払った「労務者報酬」に買収の疑いを持たれるのは言うまでもない。

 その原資の大半は、裏金事件で党員資格停止処分の西村康稔元経産相をはじめとする自民関係者から寄付されたもの。自民党のカネを、自民党内で還流させた格好である。

 ちなみに、2021年の知事選で自民党とタッグを組んで斎藤知事を推薦した日本維新の会の関係では、斎藤知事の選挙運動費用収支報告書に出納責任者として登場する正木克幸氏の名前が確認される。正木氏は、斎藤知事の実家の家業であるケミカルシューズ関連で親しくしている人物だといい、昨年、維新から明石市議選に出馬し当選している。斎藤知事のグレーな「政治とカネ」を、自民党と維新が支えていたことは確かだ。

 内部告発から始まった斎藤知事の疑惑は、底なしと言えるだろう。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年09月09日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・08.28】:“どう見てもクロ” ― 斎藤兵庫県知事を待ち受ける百条委質疑

2024-09-11 07:47:40 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・08.28】:“どう見てもクロ” ― 斎藤兵庫県知事を待ち受ける百条委質疑

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.28】:“どう見てもクロ” ― 斎藤兵庫県知事を待ち受ける百条委質疑 

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどを内部告発され炎上している問題を巡り8月23日、兵庫県議会が設置した「文書問題特別委員会」(百条委員会)で、県職員に実施したアンケート調査の「中間報告」集計結果が公表された。辞職を否定している斎藤氏だが、どう見ても「クロ」だ。

                  ◆   ◆   ◆

 約4,500件の回答の中で「記名」で回答した人が333人おり、うち百条委員会への証言などで「協力する」とした人は231人にものぼった。

 アンケートの対象となったのは、亡くなった元西播磨県民局長が内部告発した7つの内容。その中には、斎藤知事のパワハラなどについて決定的なものが含まれていた。

・《「知事レクの際に気に入らないことがあると机を叩いて激怒する」関連 令和5年4月11日に知事レク(定例記者会見の項目説明)に陪席した際、レク開始早々に知事は「聞いてない」と発言、持っていたペンを机上に放り投げ、場の空気が凍り付きました》

・《神戸市内のフィールドパビリオン候補地(●●●)を視察した際、知事がエレベーターに乗ろうとすると目の前でエレベーターの扉が閉まり、乗り損ねたことに激怒して、エレベーター前にいた県職員に、施設の職員も見ている前で「お前はエレベーターのボタンも押せないのか」と大声で怒鳴りつけた》

 などと、実際に県職員が斎藤知事のパワハラに遭遇した模様が詳細に記されている。

 《目撃、経験等により実際に知っている人から聞いた》《人づてに聞いた》という項目では、

・《公用車で移動中予定時刻に遅れそうになると、公用車の運転員席を蹴ったり、タブレットを投げつけたりすると聞いた。(告発文が報道されて以降、控えているそうだ)》

・《知事が知らなかった行事(部長が対応)がテレビニュースで取り上げられているのを見て激怒したと聞いた。知事は自分がマスコミに取り上げられないと激怒》

・《(斎藤知事が知事室から)お帰りの際はエレベーターを待つ、途中階で止まると叱責されるため、秘書課総出で各フロアにてエレベーターが6階1階となる(知事以外が乗らない)よう奔走している》

・《公用車内で知事が激怒し、前方座席を蹴った》

・《「(俺は)知事やぞ」と言って怒っていたということを、実際にその場にいた人から聞いた》

 アンケート調査が公表された同じ日、百条委員会で証言した県職員は「斎藤知事が片山副知事に、文具を投げつけて怒った」と語ったことを竹内英明県議(ひょうご県民連合)が記者会見で明かした。別の自民党県議は次のように話す。
「パワハラが百条委員会で認められても、斎藤知事は絶対に辞めない。クビをとるには内部告発された2021年の県知事選で県職員に選挙を手伝わせたこと。阪神とオリックスの優勝パレードで県から金融機関に補助金増額をさせてクラウドファンディングに寄付を強要したこと。政治資金パーティーで県職員にパーティー券を売らせたことなどという、刑事事件になるものが立証されないと居座るはずだ」

 つまり、公職選挙法違反、地方公務員法違反、贈収賄、強要罪などが明確にならない限り、来年7月の兵庫県知事選までは続投するというのだ。

 アンケート調査では、公職選挙法違反について、

・《齋藤氏が姫路総合庁舎に選挙演説に来られるので7級以上の職員は参加するよう事前に話がありました。当時、私の上司であった●●●●●●も7級だったので、8時半から9時までの15分程度の時間ではありましたが、出席されました。選挙目前、2021年7月13~15日のいずれかだったと記憶しています》

・《選挙期間中最終日、齋藤知事の選挙カー付近で(県職員幹部と思われる)●●●●●がスーツを着て、齋藤陣営と懇意にしている様子を目撃した。写真も持っている》

・《斎藤候補が姫路総合庁舎に来た際、当時の●●●●●●●●●●●●(県職員とみられる)の指示で、動員がかかり、所長級の幹部が全員、出迎えた》

 と県職員を選挙のために動員していた生々しい経験談が記述されていた。

 また、優勝パレードの寄付のため、補助金をつけてキックバックされるという公金横領、業務上横領に問われかねない内部告発については、

・《優勝パレードへの寄付金が不足しているため、信用金庫等などの中小企業への補助金を増額して、その増額分を寄付してもらうという税金の環流が行われ、寄付金の目標額を達成》

・《パレードを担当した職員から逮捕者が出るときいています》

 と不正を語るものがあった。

 県職員が斎藤知事の政治資金パーティーのパーティー券を販売していたという件については、

・《昨年度に開催された政治資金パーティーに関しては、片山(当時)副知事が、令和4年3月、令和5年3月県の部長級局長級を退職したOB(齋藤知事就任後の退職者)のうち、各部2、3人ずつをピックアップし、各部の関係団体にパーティー券を斡旋するように指示したそうです。全10人強のOBがそれぞれの部の関係団体にパーティー券購入を依頼し、各団体を●●●●●●●●●につないだようです。前述のOBたちは、概ね62、3歳で、そのほとんどが、現在も、県の密接関連公社理事長等役員をしています。そのうち一人から聞きました》

・《政治資金パーティーへの参加を働きかけるよう幹部職員に指示した》

・《(県職員OBの一人が)片山副知事の指示もあり、斉藤元彦後援会の事務局を事実上任される立場にあった》

・《県の中小企業対策の中核を担う公的団体で、県内企業や金融機関に影響力を持つ●●●●●●の幹部が、組織的にパーティー券の斡旋を主導している》

・《片山副知事が発起人になって、知事の政治資金パーティーの案内をしているのは文書で見た》

 と斎藤知事 ― 片山副知事のラインで、県職員やOBがパーティー券の販売で動いていたという疑いが濃厚になってきた。

 選挙の手伝い、動員や優勝パレード、パーティー券については「密室」での指示命令系統とみられ、パワハラなどと違い、表面化しにくい。それでもアンケート調査では、複数の疑惑を示す回答があった。

 パワハラ目撃証言をはじめ、県職員のアンケートや証言はとても重い。これまで斎藤知事は「必要な指導」として認めなかったが、アンケート調査や百条委員会での証言から指導する資格がないことが証明された。辞任を完全否定し、「県職員との信頼を取り戻し、県政を前に進める」などと繰り返し語ってきた斎藤知事だが、県政は「大渋滞」だ。

 8月30日の百条委員会には、斎藤知事本人や側近の県職員が証言する予定となっている。「斎藤知事のせいで、百条委員会という厳しい場に県職員が呼ばれて苦しんでいる。斎藤知事が辞めれば、みんな本当のことを言えるのに」と、心ある県職員は嘆く。

 「刑事的な事件になりそうなものを側近の県職員が正直に答えるかどうかが注目だが、斎藤知事も圧力はきついと感じていることが23日の質疑でも感じる。斎藤知事の証人は1日では終わらない。複数回聞くことになるのではないか。百条委員会での虚偽証言は、刑事告発の対象になる。ここで斎藤知事を崩せれば、捜査機関も動かざるを得ない。自動的にXデーも迫ってくるはずだ」(前出・自民党の県議)

 8月30日が百条委員会の「天王山」になることは間違いない。斎藤知事が「ウソ八百」を語らないことを願うばかりだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年08月28日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・08.21】:「疑惑まみれ」斎藤兵庫県知事と西村元経産相への冷たい視線

2024-09-11 07:47:30 | 【22年改正公益通報者保護法・組織内部の通報が困難な時、報道機関等外部へ通報可】

【HUNTER・08.21】:「疑惑まみれ」斎藤兵庫県知事と西村元経産相への冷たい視線

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.21】:「疑惑まみれ」斎藤兵庫県知事と西村元経産相への冷たい視線 

 「岸田総理は総裁選で勝てないとわかると、さっと決断した。さすがだよ。それに比べて、うちの知事は権力の座に抱きついて離さない。地位に恋々として未練がましい」とあきれるのは、自民党のある兵庫県議。内部告発によってパワハラや公職選挙法違反などが問題視される斎藤元彦兵庫県知事への厳しい批判だが、県民の声を代弁していると言ってよさそうだ。

                      ◆   ◆   ◆

 斎藤知事は8月30日午後、文書問題特別委員会(百条委員会)に証人として出席、内部告発にあった7つの疑惑について徹底的に追及される見込みだ。

 「百条委員会でのらりくらりとかわそうというのが、斎藤知事の戦術でしょう。しかし、県職員も10人以上証人として出る予定。そこで爆弾発言があれば斎藤知事の命運は尽きる。来年7月には知事の任期が満了するので、選挙まで1年もない。正直、斎藤さんの再選はないので、県議が2人寄れば『次の知事』についての情報交換ですね」(前出の県議)

 「おねだり」がすっかり代名詞になった斎藤知事。そこで、2021年7月に行われた兵庫県知事選の選挙運動費用収支報告書、斎藤知事の政治団体「ひょうごを前に進める会」と「さいとう元彦後援会」の政治資金収支報告書をチェックしてみた。そこには、政治とカネの闇の一端が垣間見える。

 さいとう元彦後援会の2021年分政治資金収支報告書の「寄附」の記載を見ると、自民党の国会議員の名前や政党支部がずらりと並ぶ。それらを抜粋すると下の一覧表のようになる。

 さいとう元彦後援会への寄附の合計は約5,200万円。うち、自民党の政党支部や国会議員などが拠出した寄附は3,740万円だ。ちなみに、同じく斎藤知事を支援した「兵庫維新の会」の寄附額は約300万円。自民党側から受け取った巨額の選挙資金で斎藤知事が勝利したことがうかがえる。

 さらに内訳をみると自民党兵庫県連が2,000万円を支出、二番目に多い500万円を支出したのが西村康稔元経産相の自民支部となる。

 不可解な寄附もある。自民党兵庫明石市第1支部の松本隆弘氏(当時県議)の政党支部が2021年4月9日に200万円、6月10日に100万円と2度にわたり計300万円もの寄附をしているのだ。渡海紀三郎自民党政調会長の支部が100万円、松本剛明総務相が個人と支部の合計で130万円程度で、松本氏の支部の寄附額が突出しているのだ。県議の支部による寄附が国会議員より多いということに違和感を覚える。

 そこで、西村氏の政党支部「自民党兵庫県第9区選挙区支部」の政治資金収支報告書を検討してみた。すると、さいとう元彦後援会に300万円、ひょうごを前に進める会に200万円渡っている。一方、21年3月31日と4月6日に、同支部は松本氏の自民党兵庫明石市第1支部に合計560万円を寄附していた。西村氏側の政治資金が、松本氏の支部を通じて知事側に流れた形だ。

 また、さいとう元彦後援会は同年4月9日に松本氏の自民党兵庫明石市第1支部から200万円の寄附を受けたあと追加で200万円を借り入れ、同年9月24日に返済という摩訶不思議な記載もあった。500万円のカネが松本氏の自民党兵庫明石市第1支部から、斎藤知事側に動いたことになる。前述した西村氏側から松本氏側への寄附560万円のうち500万円がいったん知事側に渡り、200万円だけ松本氏側に戻されたということだ。

 ちなみに松本氏は、2023年春の統一地方選の兵庫県議選で落選しており、関係者からは「松本さんは県議会議長経験者ではありますが、選挙にも勝てないほどの政治家。大臣の松本氏や党三役の渡海氏をしのぐ500万円もの政治資金を、斎藤知事の選挙に突っ込むなんてありえません。誰もが西村氏のカネだろうと言っています」という声が聞こえてくる。

 すでに述べたように、西村氏の政党支部は、さいとう元彦後援会に300万円、ひょうごを前に進める会に200万円を寄附している。しかし、さいとう元彦後援会の政治資金収支報告書には、西村氏の政党支部から500万円を受け取ってとする記載があり、どちらかが「虚偽記載」をしている可能性がある。

 また、松本氏側から斎藤知事に流れた500万円にも疑問符が付く。本当の寄附者が松本氏の自民党兵庫明石市第1支部ではなく、西村氏側の資金なら「迂回献金」となりかねない。

 西村氏は知事選当時、物心両面で斎藤知事を懸命に支援していた(既報)が、21年7月11日に明石市内で行われた街頭演説の動画を入手した。西村氏は、「斎藤さんは改革ができる。(前任の)井戸知事、県政は5期20年やると風通しが悪い。県庁の風通しも悪くなっていた。斎藤元彦はまだ若い。若い職員の声を聞き一つひとつ県政を実行してくれる」と述べて知事を持ち上げていた。

 現実はどうか。斎藤知事はパワハラなどの問題で追い詰められた状態。県庁の風通しは“最悪”であり、県政が停滞していることは周知の通りだ。西村氏は「ウソ800」の応援で斎藤知事を当選させたということだ。まさに「大罪」ではないのか。前出の兵庫県議は、厳しい表情でこう話す。

 「西村さんは、斎藤知事について『あんなパワハラとは知らんかったわ』『いつやめるねん』とまるで他人事。裏金事件で自民党から処分を受け、党員資格停止で総裁選にも関与できないので、無所属出馬となる次の総選挙に当選することだけに腐心している。最大のライバルと目される前明石市長の泉房穂さんの後援者を自身の後援会幹部に登用。『斎藤知事の後は泉さん』とけしかけている。つまり、斎藤知事が辞職に追い込まれ、泉さんが知事選に出馬。当選すれば解散総選挙には出てこないという計算です。斎藤知事と一緒に責任をとらねばならないのは、西村さんではないのか。安倍派の裏金事件にも大きく関与していたんだから」

 斎藤知事は追い込まれつつある。百条委員会が実施した斎藤知事の疑惑についての県職員アンケートでは、9,700人中7割近い6,711人が回答を寄せたという。「私も斎藤知事のパワハラ、おねだりの疑惑で、知っていること、聞いたことをアンケート調査で回答しました。周囲の県職員もたいてい回答したようです。中には決定的と思われる内容を書いた同僚もいます」と県職員の一人は、ハンターの取材にそう打ち明けた。

 権力の座にしがみつく斎藤知事と西村氏。二人が「退場」する日は遠くないようだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年08月21日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・08.08】:西村元経産相の先行きに影落とす斎藤元彦兵庫県知事の疑惑

2024-09-11 07:47:20 | 【ハラスメント「セクハラ、パワハラ、モラハラ、アカハラ、ドクハラ、シルハラ...

【HUNTER・08.08】:西村元経産相の先行きに影落とす斎藤元彦兵庫県知事の疑惑

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.08】:西村元経産相の先行きに影落とす斎藤元彦兵庫県知事の疑惑 

 「いったいどういうつもりなんだろう」とムッとした表情で話すのは、兵庫県洲本市の市議会関係者N氏。手にしたスマートフォンには、自民党裏金事件で1年間の党員資格停止となっている西村康利元経産相のポスターが写っていた。

                  ◆   ◆   ◆

 淡路島全体の3市と明石市が西村氏の地元選挙区となる兵庫9区だ。今年4月に、党員資格停止の処分後も西村氏は「自民党」と入ったポスターを堂々と貼り続けていた。N氏がこう話す。

 「西村は、頻繁に淡路島にやってきては地元の有力者や首長、市議らを集めて集会を開いていた。ある時、記者が取材に来ると『なぜわかったのか』と追い出すほどピリピリしていた。自民党の看板を失いとても焦っていた。それを象徴するのが、自民党じゃないのに、なぜ自民党のポスターを貼っているのかという問題でした。西村氏は集会で、『この1年間で解散総選挙があれば、無所属となる。私と維新の争いだ』と自民党が刺客を立てないことを明言していたが、党と対立候補は立てないという約束であるのだろう。ただし、西村が裏金事件を正当化するような発言ばかりするもんだから、自民党支持者から『お前、裏金100万円どころかもっともらっているんだろ』『裏金を俺にもくれよ』などと突っ込まれることも少なくなかった。西村は、そうした批判に屈しきれずポスターを貼り替えたようだ」

 西村氏の依頼があったのか、ポスターを手に淡路島内をまわっていたのは地元の自民党系市議だという。まだ子分がいるということだ。

 言い訳行脚を続ける西村氏だが、逆風はこれだけではない。パワハラ疑惑(既報)で迷走する斎藤元彦兵庫県知事のが初当選した2021年7月の知事選で、同知事を支援したのが西村氏なのだ。

 当時、自民党県連の会長だったのは谷公一元国家公安委員長。県連は副知事だった金澤和夫氏を推薦していたが、突然、推薦候補が日本維新の会が推薦していた斎藤氏に差し替えられた。県選出のある自民党国会議員は、次のように解説する。

 「谷さんに差し替えができるような力はない。こういう場合にしゃしゃり出るのが西村です。安倍政権の中枢にいた西村が、官邸などと調整してひっくり返し、斎藤に決めた。斎藤は総務省出身。とりわけ彼にご執心だったのが菅義偉元総理だった。西村は菅政権時、コロナ担当大臣だったこともあり、積極的に“斎藤”支持で地元の説得に動いた。西村には斎藤知事の製造者責任がある。しかし、まったく知らん顔だ。県民への説明責任を果たしていない」

 7月29日、維新の馬場伸幸代表が兵庫県でスピーチしたときのこと。「維新スピリッツで頑張っている首長さん、兵庫県では西村知事さん、いや斎藤知事さん」と言い間違えた。西村氏の影響力がいかに強かったかを物語るエピソードだ。

 一方、西村氏“小物”ぶりを証明する事例もある。前出の自民党国会議員が語る。

 「斎藤知事の前任者である井戸敏三さんが、『井戸さんが『ああ、西村君な』と格下のよう扱っていたことを根に持っていたそうです。井戸県政の後継が金澤氏なら、また『西村君な』と言われるのが嫌だったから県連の決定を覆した。斎藤知事擁立に走ったのはその程度の理由だろう」

 知事選で維新の吉村洋文知事とともに西村氏は斎藤知事の応援で何度もマイクを握った。当時の動画には「斎藤知事、謙虚だが行動力は抜群。兵庫県を前に進める人物です」と西村氏は絶賛していた。だが、内部告発にあるようなパワハラの数々で、斎藤知事に謙虚さなど少しもないがないことははっきりしている。

 最近、N氏は西村氏と会ったというが、元大臣は「斎藤知事、あれはいかんね。後任? そうやね、自民党にいたら俺が中心でやるのだが、今は裏でやるしかない」と語ってといい、N氏はただ驚くばかりだったそうだ。

 斎藤知事は8月末の百条委員会で、証人として出席が予定されている。ここで徹底的に追及されると、一気に県内政局は動く。

 「斎藤知事が内部告発にある内容を1つでも認めれば、すべて終わりだ。しらばっくれても、側近たちが1つでも『内部告発が間違いない』と証言すれば知事の座は危うくなる。もう辞任までのカウントダウンがはじまっている」(ある兵庫県議)

 西村氏の党員資格停止中に解散総選挙があれば、元大臣であろうと無所属での出馬となる。人気者の泉房穂前明石市長が兵庫9区で出馬すれば、十中八九西村氏に勝ち目はない。無所属なので、当然比例復活もない。

 「斎藤知事は責任をとってすぐ辞任すべき。西村さんも責任をとり不出馬もしくは落選してほしい」――取材に歩くと、そんな声を何度も聞いた。斎藤知事のスキャンダルが、じわじわと西村氏にも影響を及ぼし始めている。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年08月08日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・08.07】:疑惑の斎藤兵庫県知事擁護で元局長を追い詰めた維新の県議たち

2024-09-11 07:47:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・08.07】:疑惑の斎藤兵庫県知事擁護で元局長を追い詰めた維新の県議たち

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・08.07】:疑惑の斎藤兵庫県知事擁護で元局長を追い詰めた維新の県議たち

 元西播磨県民局長からパワハラなどについて内部告発され、辞職の時期と後継候補が焦点になっている兵庫県の斎藤元彦知事。その詳細については、報じてきた通りだ(既報1)。

 8月2日、斎藤知事の疑惑を追及する文書問題特別委員会(百条委員会)が開かれ、同月30日に斎藤知事の証人尋問を行うスケジュールが固まった。

 「本来なら、告発した元西播磨県民局長が証言して、内部告発がほぼ正しいという前提にたっての百条委員会になればよかったのですが……。斎藤知事からはもちろん、日本維新の会からの圧力も厳しかったのでしょう」と声を潜めるのは、兵庫県議のZ氏だ。

                      ◆   ◆   ◆

 百条委員会には、元局長が証言する予定だった「陳述書」が提出され、すでに公開されている。元局長は今年3月に内部告発して懲戒処分を下されたが、その理由に追加されていたのが公用パソコンの私的使用。生前、元局長は「申入書」を百条委員会に提出。公用パソコンのデータは「内部告発の関連だけに限定」するよう申し入れていた。なぜ弁護士まで雇い、そうした願いを出したのだろうか――。

 7月8日、百条委員会の理事会が開催されたが、ハンターはその際の「会議録」を入手。それには、維新が「パソコンのデータの全面開示」を迫っている様子克明に記されていた。

 《主な発言》として、「申入書」について「(内部告発の)真偽を明らかにすることが目的であるので、個人のプライバシーに関するものは不要だ」と複数から意見が出されたのが分かる。そこに反対意見を述べたのが、維新増山誠県議。彼はペーパーを読みながら、《本委員会の主たる目的は、元局長(*会議録では実名)の文書に記載の7項目にわたる告発の内容が真実かどうかを調査することである》、《プライベートだから公開してほしくないとは、あまりにも都合のよい身勝手な論理である。プライバシーに関連しているかどうかについて、元局長の代理人(*弁護士)が判断するのは不適切》、《(公用)パソコンの所有者は兵庫県であり、このパソコンに保存されているデータも兵庫県のもの》などと元局長意思否定する発言を行っていた。(*下が会議録の該当部分)

 他の理事から《元局長のプライバシーが守られる必要がないというのは少し暴論」と反論されると、増山氏に代わって百条委員会の副理事でもある維新岸口みのる県議が、《どこからが7つの(内部告発)項目に該当するのかということも我々が知らないところで勝手に決められたら困る》と全面開示を要求する。(*下の画像参照)

 その後、「法令を守るべき」、「(W氏のプライバシーを百条委員会であかすと)民事上の損害賠償の対象に十分なる」といった意見が出て、百条委員会の委員長である奥谷謙一県議が「調査目的は文書の真偽を確かめること。範囲を超えて資料要求することは委員会の権限の濫用にあたる」と話したところで、「賛同」という発言があったことも会議録でわかる。

 だが、岸口氏増山氏は引き下がらず、「少なくとも(パソコンのデータの)削除された文書のタイトルくらいは教えてもらわないと」、「マスキングしてもらえれば」などと最後までパソコンのデータの全面開示を要求していた。

 最後は採決となり、6人の理事のうち4人が内部告発に関するパソコンデータのみの開示に賛成。維新2人の要求は多数決否決された。しかし、この時すでに元局長は自ら命を絶ち、この世にはいなかった。

 6月14日に開催された百条委員会岸口氏はこう述べていた。「人事課による調査に対していろいろな疑念の意見が寄せられている。この審議過程を明らかにすることが必要だと思うので、人事課の調査、そこから得られた資料は全て開示をしていただきたい」――元局長の同僚だった県職員のYさんは、「岸口氏のこの時の発言を元局長は圧力に感じていたようでした」と振り返る。

 「万が一、岸口さんの発言通りに維新の要求が採用されたら、そんな状況には耐えられないと思い込み自死を選んだとんだと私は思います。なぜ、維新は全面開示を要求し、無理ならファイル名だけでもと理事会で粘ったのか。斎藤知事推薦して知事に押し上げた県政与党維新は、あらかじめパソコンのデータの中身を知っていたのではないでしょうか。公用パソコンの私的な使用はいけないことですが、私は維新が事前にデータの中身を知っていたとすれば、そちらの方も問題だと思います。斎藤知事無理やりパソコンデータを出させていたのではないかとも思えるのです。それこそ、百条委員会追及してほしいこと。元局長の懲戒処分は斎藤知事も了解して行われたわけですが、パソコンのデータの詳細を知っていたからこそ、ろくな調査もせずに処分踏み切れたのではないでしょうか。関係性から言って、斎藤知事維新リークしていたとしてもおかしくない。岸口さんは、ハンターでも疑惑指摘されており、『百条委員会追及できるような人物なのか?』と言っている県職員は少なくありません」(県職員のYさん)

 岸口氏の「疑惑」は先に報じた通りだ(既報2)。Y氏は、「元局長は斎藤知事をクビにしたいんか」、「パソコンのデータ、さらけださせて、百条委員会では(元局長を呼んで)叩いてやる」「やつ(元局長)はブーメランになるで」となどと維新県議どうしがそう県庁内で発言していたことを、記録にとっているという。その記録も。ぜひ百条委員会で「証拠」として提出してほしいものだ。

 維新パワハラ的言動が、元局長を追い詰めた可能性があることは明白。県職員からは、斎藤知事同時維新県議元局長に対する「パワハラ」も、百条委員会審議してほしいとのがあがっている。 

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題と日本維新の会所属県議の闇】  2024年08月07日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・07.31】:斎藤元彦知事の後継探しが始まった兵庫県

2024-09-11 07:47:00 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・07.31】:斎藤元彦知事の後継探しが始まった兵庫県

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・07.31】:斎藤元彦知事の後継探しが始まった兵庫県 

 パワハラや「おねだり」で窮地に立たされている兵庫県の斎藤元彦知事だが、そうした事実の内部告発をした元西播磨県民局長のW氏が亡くなって、まもなく1か月になる。また、プロ野球・阪神タイガースとオリックスバファローズの優勝パレードにおける寄付金集めの担当だったH課長が3か月前に死亡していたことも、県庁内限定のネットワークで公表されている。

 さらに、「ひょうご震災記念21世紀研究機構」の前理事長・五百旗頭真氏が今年3月に亡くなった件に関する内部告発には、《お亡くなりになられた日の前日ですが、斎藤知事の命を受けた片山安孝副知事が五百旗頭先生を訪問。解任についての通告です。相談ではなく、通告です》、《嫌がらせ以外の何ものでもありません》と斎藤知事のパワハラが「起因」となったかのような記述があった。これも事実なら、兵庫県知事絡みで3人が亡くなっているということだ。

                  ◆   ◆   ◆

 “牛タン倶楽部”とも呼ばれてきたのが、斎藤知事の側近4人組。そのうちの一人だった片山副知事は7月末で退任。内部告発にあった高級トースターの「おねだり」がバレ、兵庫県警から事情聴取を受けたことを県議会で認めたのは原田剛治産業労働部長だ。亡くなったH課長に「ノルマ達成」を強要していたとされるのが井ノ本知明総務部長。4人目が内部告発以降、バッシングに体調を崩しているという小橋浩一理事である。

 W氏が文書問題調査特別委員会(百条委員会)に出した「陳述書」によれば、“牛タン俱楽部”の4人は《斎藤知事就任直後から「自分たちは別格、何をしても怒られない」と公言して憚らない》と斎藤知事の威光をバックに権勢を誇っていたという。ある兵庫県幹部がこう話す。

 「片山副知事が斎藤知事の命を受け、3人にやらせるという構図です。なのに、片山副知事が真っ先に逃げ出し、斎藤知事との間のクッションがなくなった。直接話もできないので、残った3人ともほとんど県庁には姿をみません。精神的に参っているとも聞いています」

 だが、肝心の斎藤知事は「県職員との信頼関係を取り戻して、県政を前に進める」というばかりで、関係者3人が亡くなり、“牛タン倶楽部”の4人が追い込まれていることが分かっていても、どこ吹く風と辞任する意思を見せてはいない。

 「牛タン倶楽部の4人組は百条委員会での追及にかなりビビっている。しかし斎藤知事は、毎日のように選任した弁護士と相談しており、百条委員会対策にも余念がありません。“乗り切れる”と自信を持っていると聞いています」(前出・兵庫県幹部)

 証人として求められそうな職員に対して兵庫県は、《百条委員会に関する各種服務について》という文書を発出。そこには《守秘義務免除の申請手続きを行う》という文言がある(*下の画像参照)。申請をしないと、県職員として守秘義務があり本当のことを証言できないというのだ。

 「百条委員会からの質問内容が分からないと、何が守秘義務に該当するのかわかりません。しかし百条委員会がすべての質問内容を事前に通告することはない。ここでも斎藤知事の、パワハラで県職員を抑え込もうとする意図が透けて見える」(前出の兵庫県幹部)。

 唯一の味方だった日本維新の会にも捨てられつつある斎藤知事だが、最後までパワハラで乗り切るつもりなのだろうか。

 議会対策も引き受けていた片山副知事は、維新の県議団長岸口実県議(⇒参照記事)とのホットラインで調整にあたってきたという。百条委員会が開かれるにあたって、W氏が懸念していた公用パソコンのデータ開示を最後まで要求していたひとりが岸口氏。徹底的にW氏を追い詰める姿勢だと県議会では見られていた。

 「斎藤知事は維新の県議団とは、話し合いや調整などしていない。そうした動きの大半を片山副知事が担っていたが、彼の辞任でその仕組みが崩壊し、斎藤知事と維新は満足に話し合いもできていない。維新は百条委員会でも徹底的に斎藤知事の擁護にまわっていたが、7月19日の百条委員会ではW氏が提出した陳述書などの資料提供を認めている。片山副知事と岸口さんの利害が一致したのではないか」――そう話すのは、斎藤知事の県政与党である自民党のX県議。その背景を次のように解説した。

 「岸口さんがハンターに暴かれたスキャンダルは、参院選に出馬したのがきっかけでした。岸口さんがなぜ維新の中で力を持っているかといえば、馬場伸幸代表との親しい関係、つまりホットラインがあるからです。かねてから参議院議員になりたかったという岸口さんは、ここに来て斎藤知事辞任に舵を切っている。斎藤知事の後釜として、知事選に維新の清水貴之参議院議員を出そうとしているのではないでしょうか。清水氏は元民放局のアナウンサーで、根強い人気があり当選が確実視されているほど。そうなれば、参議院の維新枠が空き、岸口さんは馬場代表のラインで出馬できるというのです。そして、副知事を辞任した片山氏は、兵庫維新の会の事務局長になると5月くらいから囁かれていました」

 ちなみに、近畿地方の維新の国会議員に聞くと「岸口が偉そうにしているのは確かです。国会議員がもの言うと、『何だよ』と暗に馬場代表との蜜月関係をひけらかす。そうした対応を何人もの人が経験している」と明かす。

 一方、自民党サイドから次の知事候補として聞こえてくるのは、元総務官僚のN氏や、元経産官僚G氏など官僚が軸。前出のX県議は、「清水が出馬すれば、維新が継続して知事の座を取るだろう。もちろん、スキャンダルさえなければの話だが。今の岸田政権の不人気では自民党から出馬したいという奇特な人は官僚OBしかいない。いや、それさえも難しいかもしれない」

 維新・清水氏VS自民党の官僚OBという構図になれば、結果は見えている。ただ、頻繁に名前があがる泉房穂前明石市長の存在もある。ある県会議員がこうつぶやいた。

 「清水に勝てる候補となれば、泉元市長しか見当たらない。泉さんも問題が多い人だが、維新よりはまだましだろう」 

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年07月31日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・07.25】:注目集める兵庫県議会百条委員会の議論と斎藤知事の去就

2024-09-11 07:46:50 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER・07.25】:注目集める兵庫県議会百条委員会の議論と斎藤知事の去就

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・07.25】:注目集める兵庫県議会百条委員会の議論と斎藤知事の去就

 7月19日、兵庫県議会では斎藤元彦知事の内部告発にかかる「文書問題調査特別委員会」(百条委員会)が開催された。この日、勇気ある内部告発に踏み切った元西播磨県民局長のW氏が出席予定だったが、7日に自殺していたことが判明。この日は、生前、元局長が家族に託していた百条委員会あての「陳述書」や録音データを、資料として認めるかどうかの審議がなされた。

                   ◆   ◆   ◆

 公開されたのは、11枚の「陳述書」と《兵庫県議会文書問題調査特別委員会 委員の皆様Wの妻〇〇でございます》という書き出しではじまる元局長の妻のメッセージ。

 《主人がこの間、県職員の皆さんのためを思ってとった行動は、決して無駄にしてはいけないと思っています。主人は最後の言葉を残していました。そこには一死をもって抗議するという旨のメッセージとともに、19日の委員会には出頭できないが自ら作成した「陳述書」および参考の音声データの提出をもって替えさせてほしい》とあり、それらを公表するようにと求めるものだった。

 W元局長の陳述書から、すでに既報している本サイト既報の記事を熟読してくれていたことがよくわかった。

 内部告発にある《知事選挙に際しての違法行為》には、斎藤知事の側近である4人の県幹部が、知人らに対して投票依頼など事前運動を行っていたと記されていた。それは公職選挙法や地方公務員法に触れる行為だ。

 県幹部から投票依頼を持ち掛けられたという兵庫県内のある会社経営者で、地元商工会でも活動する有力者Xさんに取材したところ、次のように証言している。

 「ハンターの記事で内部告発文を見た時、『俺のことを言っているやん』と直感しました。内部告発に名前の出ているうちの2人から、私はハッキリと『知事選は斎藤で頼む。商工会でも応援してほしい』という趣旨のお願いをされましたから。保守分裂で話題になり、金沢氏の陣営からも支援を求められていました。うち1人に対して『金沢さんの方からも言われている』と難色を示すと『知事は斎藤に決まりや。こっちを応援しないとえらいことになるぞ』――。県民にそんなこと言ってええのかと思ったので、とてもよく覚えています。内部告発は事実。選挙前に県職員が選挙運動していいのかなと思いました」

 Xさんが、その場でスマートフォンを取り出し3年前のカレンダーをタップしたところ《〇〇から知事選で斎藤支援の連絡があり、ごまかそうとするとえらいことにといい、困ったものだ》と入力されていた。

 W元局長はハンターの報道について、「陳述書」で《※ニュースサイトHUNTERにおける職員2名による商工関係者X氏に対する投稿依頼についての記事あり》と書き込んでいる。そして、事前運動をしていた県幹部については《斎藤知事就任直後から「自分達は別格、何をしても怒られない」と公言して憚らない。「将来の副知事を既に約束されている」と周囲に漏らしており「以前からの知人」というだけでは通じない》と斎藤知事と県幹部の事前運動を厳しく糾弾していた。

 また、本サイトで指摘した阪神タイガースとオリックスバッファローズの優勝パレードに対する寄付集めでは、《兵庫県の割り当て分の収入見込みが厳しい状況にあり、知事、片山副知事が手分けして県内の頼みやすい企業への協賛金を必死で依頼》、《令和5年12月11日のトークイベントの席上で、〇〇が「知事から直接(寄付を)依頼された」と言われていた》などとパワハラまがまがいのカネ集めが行われていたことがよくわかる。

 この点についてX氏からは、以下のような具体的な証言を得ている。

 「優勝パレードに寄付した信用金庫がうちの会社の取引金融機関です。昨年12月の忘年会で信用金庫の幹部と話した時に、『兵庫県は、小さな信用金庫にまで寄付を求めてくる。すぐ返事しないでいると補助金がついた。そのお礼で寄付した。いい宣伝にはなったが、露骨だ』とぼやいていました。ハンターの内部告発記事などをSNSで送信してやったら、すぐに電話があって『こんなことが表沙汰になったら大変だ』と声は上ずり、すっかり動揺していました」

 また、すでに明らかになっている兵庫県内の有名企業から高級トースターを贈答させていた件については、別の部長がすでに兵庫県警の取り調べに応じていることが県議会で明かされている。陳述書では《「後日、ちゃんと相手方に送らせた」》と“おねだり”していたことを明かしている。

 斎藤知事のパワハラ事例は山盛りで、ある式典での井戸敏三前県知事への対応では《斎藤知事が「なぜ井戸さんを式典に呼ぶのか」と担当部局に詰問。かなり後ろの端の席を用意させた》いった具合。《職員に対するハラスメントは県政に関する重要事項とか施策遂行上の問題といった次元ではなく「知らなかった」「気に入らない」「配慮が足りない」「生意気だ」「自分より目立った」という知事個人にとっての不都合、不満が原因となった叱責、罵倒である》、《「そうですね」と答えた職員に「そうですよ、じゃないだろ」と机を叩いて罵倒》、《大名行列並みの随行者を従えての出張。その上、現場で気に入らないことがあれば、随行者を罵倒》と次々に明かされている。事実なら辞任が妥当だろう。

 陳述書の具体的な内容から、内部告発の信用性が格段に高まる状況。百条委員会で認められるのも当然だ。ところが、日本維新の会所属の岸口実県議は百条委員会にクレームをつけた。「SNSなどで自分が最後にW氏と電話で話をしていたと書かれている。携帯電話の番号も知らず事実誤認。W氏が電話をしていたのか、事実だったのか、その方が問題だ。百条委員会でW氏と接触していた人がいれば申告すべき」と述べたのだ。

 だが、ハンターで既報の通り、W元局長を死に追いやったのは、百条委員会で要求したパソコンのデータを全面開示と主張した維新だった可能性がある。元局長は全面開示を拒んでいたからである。また、百条委員会で調査するのは内部告発の文書についてであり、岸口氏がW氏に電話をしたのか、していないのかなど、個人的な問題を調査するのが目的ではない。まったく見当違いの維新・岸口氏の発言に、奥谷謙一委員長も「本件と関係ない」と切り捨てた。

 県議会の中からは、「百条委員会で抵抗すればするほど、『維新はおかしい』ととられかねない。やはり何かあるのではないかと勘繰りたくもなる」といった声さえ上がっている。

 内部告発しながら無念の死を遂げたW元局長のためにも、百条委員会において斎藤知事に関する問題究明がなされるべきだ。それを妨害することは許されない。注目すべきは、議論行方知事去就である。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・地方自治体・兵庫県・県議会100条委員会・前西播磨県民局長W氏が斎藤元彦知事のパワハラ、公職選挙法違反、贈収賄などの疑惑を内部告発した問題】  2024年07月25日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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