【英国】:トラス首相が辞任表明、就任からわずか44日で退陣 大型減税策で混乱招き支持率急落
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【英国】:トラス首相が辞任表明、就任からわずか44日で退陣 大型減税策で混乱招き支持率急落
英国のトラス首相(47)は20日、辞任を表明した。後任の首相となる与党新党首が来週中に選出される予定だとし、それまで職務にとどまるとした。9月に発表した大型減税策が財政悪化への懸念から市場の混乱を招き、与党保守党や政権の支持率が急落。財務相更迭や看板施策の大幅撤回に踏み切ったが党内の反発は収まらず、辞任を求める声が高まっていた。
英国史上3人目の女性首相として9月6日に就任後、わずか44日で退陣に追い込まれることになった。BBC放送などによると、予定通り辞任すれば、在任期間は英国史上、最短となる。
トラス氏は会見で、英国の経済低迷を打開するという保守党党首選での約束を「実現できなかった」と辞任理由を説明。保守党幹部は20日、新党首が28日までに決まるとの見通しを示した。
トラス氏は不祥事で辞任したジョンソン前首相の後任として、保守党党首選で党首に選出され、首相に就いた。党首選で公約した大型減税の具体策を9月下旬に発表したが、英国債や通貨ポンドの相場が乱高下するなど市場は動揺。保守党の支持率は直後に最大野党労働党に30ポイント以上の記録的リードを許し、政権支持率も1桁台に急落した。
保守党内で批判が強まる中、政権は10月以降、法人税率引き上げの凍結など、肝となる政策の撤回を次々と表明。トラス氏は14日、クワーテング財務相を更迭して実力者のハント元外相を後任に充て、17日には大型減税策のほぼ全てを取り下げると発表した。19日にはブレーバーマン内相が辞任した。
トラス氏は国際貿易相や外相を歴任後、亡くなる直前のエリザベス女王の任命を受けて首相に就任した。後任にはスナク元財務相やウォレス国防相、ジョンソン氏らが取り沙汰されている。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・欧州・イギリス】 2022年10月21日 00:14:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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