天王寺動物園(大阪市天王寺区)は27日、生後3カ月の雌のアシカ「キュッキュ」が同日から行方不明になったと発表した。アシカを展示するプールで排水溝を覆うカバーが外れており、同園は下水道に流されたとみて捜索している。

 同園によると、6月に生まれたキュッキュは体長約80センチ。排水溝の直径は約30センチで、通り抜けることができてしまうという。

 プールでは8頭を飼っており、飼育員は26日午後4時すぎに清掃のため水を入れ替え始めたが、その直前にキュッキュの存在を確認していた。だが約1時間半後、金属製で重さ約20キロの排水溝カバーが外れていたため取り付け直した。27日午前11時ごろに頭数を確認した際、不在に気付いた。この時も、カバーは外れていた。

 カバーが外れないよう固定する仕掛けがなかったことから、アシカが外した可能性もあるという。同園は、固定できるよう改修を検討。担当者は「無事に見つかってほしい」と話している。(共同)