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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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《余録・03.26》:鎌倉時代の歴史書…

2025-03-26 02:01:30 | 【環境問題(公害・排ガス・治水・産廃・水俣病・アスベスト・有機フッ素化合物

《余録・03.26》:鎌倉時代の歴史書…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《余録・03.26》:鎌倉時代の歴史書…

 鎌倉時代の歴史書「吾妻(あずま)鏡(かがみ)」に「泥が雨に交じって降った」という記録がある。「希代の怪異なり」と記す。1266(文永3)年旧暦2月。新暦ならちょうど今ごろだ。中国大陸からの黄砂を指すとみられている

黄砂にかすむ大阪の市街地=大阪市北区から2025年3月25日午前9時21分、望月亮一撮影
黄砂にかすむ大阪の市街地=大阪市北区から2025年3月25日午前9時21分、望月亮一撮影

 ▲古来、黄砂には「霾(ばい)」の字が当てられ「つちふる」と呼んだ。中国の古代遺跡、殷墟から出土した甲骨文字の中にあるという由緒正しい文字。古代人も怪異現象とみて吉凶を占ったといわれる

<picture>黄砂飛来が多かった2002年、札幌市内の駐車場で車に降った黄砂を掃除する市民=札幌市中央区で2002年3月22日、橋本政明撮影</picture>

黄砂飛来が多かった2002年、札幌市内の駐車場で車に降った黄砂を掃除する市民=札幌市中央区で2002年3月22日、橋本政明撮影

 ▲近年「春の5K」なる言葉が定着してきたらしい。乾燥、強風、寒暖差、花粉に黄砂。かつてきつい、汚い、危険の「3K」職場の労働条件が問題視されたことがあった。5Kもやっかいな現象である

 ▲岩手・大船渡に続き、愛媛、岡山でも起きた山火事には乾燥、強風の気象が影響している。寒暖差も大きく、東京では雪の4日後に夏日を記録。今度は花粉症に苦しむ人に追い打ちをかける黄砂の到来である

 ▲現代社会では黄砂にイラッとさせられることが多い。自動車や洗濯物に降った黄砂の始末は大変。雨が交じれば簡単には落ちない。花粉症が悪化し、黄砂だけでもアレルギー症状を起こすことがある

 ▲発生地の砂漠地帯により近い韓国では日本以上に飛来量が多く、外出を控えることも多いという。黄砂の飛来は2000年ごろをピークに減少傾向にあるとされるが、安心はできない。先日、外相会談が開かれた「日中韓」の枠組みでもぜひ協議してもらいたい東アジアの共通課題である。<殷亡(ほろ)ぶ日の如(ごと)く天霾(つちふ)れり/有馬朗人>

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2025年03月26日  02:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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